学生ベンチャーで活躍し、就職後もスピード昇格。素晴らしいキャリアをお持ちですね!
いいえ、全くそんなことはありません。学生時代は先輩に厳しく叱られたこともありました。また、僕が就職した会社は昇格がスピーディで、1年目や2年目でマネージャーになるのが当たり前でした。けれど僕は、3年目にやっとマネージャーになったんですよ。同期だった濱田(取締役COO)と「いつか起業したい」と将来を語り合っていましたが、「まずはこの会社で実績を作らないとだめだ」ととにかく焦っていました。 学生時代から、僕は本当に不器用な人間でした。でも人生を振り返ってみると、誇れる思い出が多くて。それは、仲間に恵まれたからだと考えています。どの時代も、大切な仲間と一緒に「みんなで頑張ろう!」と鼓舞し合って、僕も不器用なりに一生懸命になれたんですよね。
素敵な仲間との出会いがあったんですね。学生時代にはどんなことがあったんですか
自己成長を目指して、通信回線を訪問販売する学生ベンチャーに入りました。ですがありがたいことに代表へ就任し、チームの成長も考えるようになったんです。学生ベンチャーではありますが、営業成績は一般企業と競います。そこで僕が代表になったとき、みんなで「社会人に負けずに日本一を取ろう!」と誓いました。 そこから新メンバーも多く迎えましたが、「こんなに厳しいなんて」とギャップを感じて大多数が辞めることに。でも日本一という目標を諦めたくなくて。すると残った仲間が、「自分たちが頑張ればいい」と背中を押してくれたんです。だから「僕はみんなの倍の結果を残す」と宣言し、突き進みました。 その結果全国200代理店の中で、会社としても僕個人としても全国1位を獲得しました。決して一人では達成できませんでした。誇れる仲間がいるから、いつもの何倍も努力できたんです。その頃仲間と送り合ったメッセージは、今でも大切に残しています。
素敵な青春でしたね。就職後のエピソードも教えてください
3年目でマネージャーへ昇格できたとき、大きな案件を任せてもらいました。 営業はクライアントの前に立ち、社内のクリエイティブチームと手を取り合って案件を進める存在です。ですが、なかなか一致団結することは難しくて……。クリエイティブチームは僕より社歴が長く、高い実績のある先輩ばかりでした。営業やクリエイティブという立場も違う上、自分よりも優秀な人たちを指揮することが、どれだけ大変なのかを痛感しましたね。 ここで心掛けたのは、“対話すること”です。新米マネージャーなりに、チームの一人ひとりとじっくり話をしました。相手の立場や苦労を受け止め、こちらの思いもまっすぐに話し、「一緒に肩を組んで成功させましょう!」と伝えたんです。立場の違う人を“真の仲間”にでき、無事に案件は成功しました。こういったチームをまとめあげた努力を認めてもらい、僕はシニアマネージャー、局長へとテンポよく昇格することができました。
チームワークを築き上げる力、素晴らしいです。御社の設立後はどうでしょうか
「苦しかったけれど、今の当社がある」というエピソードが明確にあります。それは設立して8か月ほど経った2022年の12月。まだ創業メンバーの僕と濱田、佐久間(CHRO)の3人でしたね。これまでの自分たちの経験をベースに、とにかく実績を積み上げようとしていた時期です。 僕は代表になりましたが、やはり自分に自信を持てませんでした。特にこの時期は、実績を作るためにプレイヤーとしての能力を強く求められる状態です。なのに僕は、クライアントの期待に応えられないときが続いたんです。クライアントからの信頼も失いかけ、あるとき「もう代理店事業をやめようか」と、濱田や佐久間に吐露しました。でも彼らはそんな僕に、「何があっても支えるから」と言ってくれたんですよね。その言葉を受けて、「じゃあ、もう少し頑張ってみますか!」と、諦めかけていた僕の身体や気持ちに、もう一度力が入りました。この二人と組んで良かったと心から思いましたね。
仲間に恵まれ、大切にしてきたことが伝わるエピソード、ありがとうございました
今も当社には、続々とメンバーが仲間入りしています。目指す場所は同じですが、そのバックグラウンドの多様性は、当社の成長に色濃く生きていますね。例えば経験やスキルだけでなく、これまでの人生の中で生まれた趣味趣向、考え方なども。まだまだ創業期であるこのフェーズには、そういった一つひとつのエッセンスが大きな強みになるんです。それでいてみんな、“やりぬく力”も持っていて。おかげで当社は順調に成長できています。 そして何より、僕たちは笑顔が絶えないチームですね。言ってしまえば少年少女のようなメンバーが多いんですが……。大切な仲間と笑い合いながら仕事できるって、最高じゃないでしょうか。今後ジョインしてくれるメンバーとしても、仲間と切磋琢磨し、一緒に成功を喜べるような人を迎えたいですね。