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インタビュー画像代表取締役 大木 和典氏

ご略歴をお教えください。

2003年の大学卒業後、産業資材・ディバイスメーカーの日本写真印刷株式会社(現・NISSHA株式会社)に入社し、東京支社に配属されてタッチパネルなどの営業に従事します。2012年にアメリカの現地法人であるNISSHA USAに移り、シカゴで営業を2年間、ボストンでM&Aやそれによる新規事業の運営を4年間手掛け、2018年2月に帰国しました。 ボストンにいた時は現地法人の経営にタッチしていたのですが、元々建築や工芸品などに関心があり、ものづくりに関わりたい自分としてやりたいこととの乖離を感じていたのです。また、アメリカでは仕事を通じて居住空間を阻害する家電のデザインの問題や、そのUIの差別化ファクターとしての“Calm Technology”などの様々な在り方が模索されている様を数多く見てきました。そんな問題意識の中、同様にデザインに問題意識のあった同僚デザイナーの廣部延安と意気投合し、会社の社内ベンチャー制度を利用してお互いのアイデアを持ち寄り、2017年10月に『muiボード』を開発しました。画期的な技術として特許を取得し、会社にプレゼンして子会社化を決定、mui Labを設立します。そして、2019年4月にMBOの形で会社を独立させました。

御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?

シンプルに言えば「世界的なブランド企業をつくりたい」ということです。前職でSONYさんを担当していたことがありましたが、世界中の人に使われる自社製品をつくる人たちが楽しそうに働いている姿が原風景としてありました。また、AppleやNIKEといった企業がイノベーティブな製品をリリースし、人々のライフスタイルを変えていくようなところも見習いたいとの思いがあったのです。 そうした中で『muiボード』を開発できたことで、それまで概念が先行し形がなかった“Calm Technology”を具現化することができました。これによって、“自然×テクノロジー×人”を融合する“Calm UI”という方法論を導き出したわけです。単なるスマートホームの会社ではなく、家族やライフスタイルを大切にする生活様式も含めたプロダクトやソリューションの在り方を提示する企業ブランドを目指そうと考えました。 2024年12月にローンチ予定の『muiボード』の第2世代は、GoogleやAppleが参画しているスマートホームの通信規格「Matter」に準拠しています。クラウドファンディングでの先行販売を行っていますが、購入者の80%を海外の方が占めています。このプロダクトをコアに、独自プロダクトの共同開発提携先や用途開拓を進めつつ、ブランディングに取り組んでいきます。 また、スマートホーム向けソリューションの『mui Smart Living』は、高い成長性が見込めるスマートエネルギー領域を中心に確固たるプロダクトとしての地歩を固めていきたいと考えています。

そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。

これから創り上げていかなければならない要素が非常に多くあると考えています。メンバーには、クリエイティブドリブンの会社として、それぞれの想像力や創造力、知恵を持ち寄り、より大きな問題を解いていけるようなマインドセットをもってほしいですね。そして、お互いによい関係性を築き、よい発想やプロダクトづくりに繋げていける組織風土づくりに加担してほしいと願っています。 そのためにも、個人個人の人生の目標や価値観と、会社のミッションやビジョン、バリューとベクトルが合っていることが大事だと思います。その共有と深化に会社と共に努めていってほしいと思っています。 求職者の方に対しては、当社はデザイナーとエンジニアが融合し、全く新しいUIUXをその場で生み出していく醍醐味が味わえる会社であると申し上げたいです。スピード感をもってオリジナリティを追求する集団としてとても刺激的だと自負しています。

大木さんの仕事観をお聞かせください。

実利を得ることと夢を追うことと好きなことを行うといったことが混然一体となっている感じがしています。そうした仕事の中で一番楽しく感じるのは、仕事をネタとしていろいろな人に会えること。いろいろな人との出会いで、様々な価値観や人生経験が学べるからです。海外出張にもよく行っていますが、単なる旅行では得られない学びが得られていると感じます。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?

5歳と3歳の息子と遊ぶことが多いですね。近くの京都御所に行って植物を観察し絵を描いたり、鴨川で水遊びをしたり。また、気分転換として料理もしています。肉を焼くといったものが多いですが、家族も喜んでいると思います。 自宅にももちろん『muiボード』を設置していますが、息子が触っている様を見ると単純に喜ばしいですね。また、「お誕生日おめでとう!」といった声のメッセージが残せたりするのも、一ユーザーとしてよい機能だなと感じています。

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