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インタビュー画像代表取締役 岡嶋 大樹氏 マーケティングスキルを駆使した「マーケットイン」の発想で、ビジネスの価値を再創造する経営者。2013年、京都にある大学の大学院を修了後、デジタルマーケティング事業等を手掛ける会社に入社。営業として多数の会社のギネス更新やアワード受賞を経験。2018年にSideKicks株式会社を設立、代表取締役に就任。趣味のポーカーは、全国トーナメント2位の実績がある腕前。

SideKicksを立ち上げるまでの経歴は?

大学卒業後は公務員になろうと思っていましたが、卒業間近にキャリアについて考え直し、大学院に進学。公務員や研究職に就くイメージが湧かず、技術を活かした経営に自分の可能性を感じ、MOT大学院に進みました。大学院卒業のタイミングで、大手Web広告代理店のセプテーニ社に入社。将来は独立して、自らの手でビジネスを創造したいという思いがあったので、ビジネス戦闘力を短期間で高められそうな会社で働こうと考え、メガベンチャーを選びました。 新規営業の部署に配属となり、新規のアポイントを獲得する電話をしていました。今は変わりましたが、当時、営業に配属された新卒社員は、1年目に必ずテレアポをする決まりになっていました。私が入社した翌年にその決まりが撤廃されたのですが、私は退職するまでの4年間、新規テレアポをやり続けました。テレアポを嫌がる人もいますが、泥臭く営業をし続ける事で数字に対する意識や目標達成能力が身に付いたと感じています。自分のアプローチ次第で顧客獲得できる。他広告代理店が独占的に取引していたところから、取引開始、リプレイスができた時は、非常に達成感がありました。

SideKicksを設立した背景は?

営業3年目で、社内の営業記録を次々と塗り替えました。会社も私の活躍に目を付けてくれて、新規営業チームの立ち上げという、自由なポジションを与えてもらい、営業拠点に縛られず、新規開拓を続けました。辞める直前は、大手通信会社の案件を獲得し、半年間チームを編成して常駐していました。大学院卒なので26歳から社会人として働き始め、30歳になるタイミングで今後のキャリアを考えました。その会社での仕事はやりがいがあり、会社からも評価されていると感じていました。ただ、このままでは「マネジメント」に進むキャリアになると考えました。 4年間、ビジネスの世界で様々な経験をさせてもらい、Webマーケティングの可能性に気が付いていました。企業の経営者と商談する機会が多く、彼らと話をしているとマーケティングの知識が乏しい。考えてみれば当たり前の話で、彼らは経営のプロであって、マーケティングのプロではない。今後の企業経営にWebマーケティングの能力が必須なのは間違いなく、そこにビジネスチャンスがあると感じ、非常にお世話になった会社を退職して独立することに決めました。

SideKicksが急成長した要因は?

会社を辞めて、当社を立ち上げるまでの1年間、フリーランスマーケターとして活動しました。様々な規模・フェーズの企業のWebマーケティングを手伝いながら、経験値を高めました。起業するかは、退職時のタイミングでは決めていませんでした。私がやりたかったのは会社経営ではなく、新規事業創造です。事業の立ち上げを仕事にできるなら、事業会社に入ってCOOやCMOのポジションでゼロイチの立ち上げをしようかと思っていたところ、縁があってOEMでコスメ商品を開発するコンサルティングの仕事を請け負うことになり、当社を設立しました。 最初は一人で広告代理業におけるコンサルティング業務を手掛けていました。そのうち、コンサルだけでなく、自社でも取り組むようになり、コンテンツマーケティングで成果を出したのがきっかけで、広告代理事業が急成長しました。当社が急成長した要因を人から聞かれますが、事業領域の「選択と集中」があります。マーケットを見渡した上で、他社が取り組めていない、弱い領域と自社が得意な領域を正しく捉えた上で、成功確率の高い領域に絞って集中的に取り組んできたことが大きいです。 後は大きな「チャンス」を掴めた「運」の部分も多いと思います。ただし、行動量に比例して「チャンス」は増えると考えています。新卒時代に営業をしていた時の経験ですが、情報を集めて、行動するからこそ「チャンス」を手にすることができ、そこで成果を出すからこそ大きな成功を掴めたのだと思います。

SideKicksはどんな会社ですか?

当社の事業を平易な言葉で置き換えるなら、アフィリエイターの方が得意とする、コンテンツマーケティングをSNSと動画を入り口に展開しています。顕在顧客だけでなく、潜在顧客に対してもカスタマージャーニーに沿った商品訴求、セールスライティングを用いて、クライアントの商品やサービスの購入へと誘う。Webマーケティング全体を網羅出来ているわけではないですが、この領域は大手代理店がやり切れていない、弱い領域でもあり、バリューを発揮できています。クライアントは大手代理店とバッティングすることが多いですが、棲み分けができるので共存可能。そこが当社のストロングポイントだと考えています。 当社は、会社もメンバーも爆速で成長している会社です。Webマーケティングの中でも価値の高い領域でスキルアップを果たせる環境があると自負しています。経験が浅い人材でもどんどん大きな仕事を任せています。重視しているのは、経験よりもマインドセット。自分の頭で考えて意欲的に成長を目指す。そんな人材なら当社の成長曲線とフィットすると思います。ベンチャー企業なので、業務は多岐にわたりハードワークを必要とする局面もあります。ただ、その頑張りは必ず未来に繋がるので、一緒に豊かなキャリアを作っていける人材と働きたいです。

仕事をする上で大切にしていることは?

「再現性」と「継続性」をかなり重視しています。スモールビジネスで勝負していこうと考えている会社で、大きな事業を新たに創造してホームランを狙うのではなく、小さな事業を次々に起こして、確実に収益を積み重ねる。マーケティングが会社のコアにあるので、マーケットインの発想でニーズを掘り起こして商品・サービス開発に繋げる。そのためには、「再現性」と「継続性」が非常に重要な要素となります。 これまでに世の中に無かった市場で“一か八かのギャンブル”をするのではなく、成熟した市場をしっかりと分析して、“シェア取り合戦”に挑み、マーケティングの力で勢力図を書き換える。“シェア取り合戦”にインハウスの広告代理店を持って挑むと、それは大きなアドバンテージになると考えています。“シェア取り合戦”のライバルが、代理店に支払うコストの分をユーザーに還元すれば、競争力のある商品・サービスを開発することができます。 Webマーケティング界隈は「ポーカー」を趣味にする人が多く、私も付き合いで始めてハマりました。ポーカーは「不完全情報ゲーム」であって、確率、投資対効果といったオッズなどの様々な要素が勝敗を左右します。リスクとリターンのバランスを他のプレーヤーとしのぎを削るゲームで、かなりビジネスと似通っている部分もあり、この考え方は非常に重要視しています。

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人事責任者 清水池 豊
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