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インタビュー画像執行役員 ITサポート事業部 事業部長 照沼 邦義氏 約30年にわたって、システム開発の現場で活躍してきた、古参のエンジニア。現在は、事業部長として新設された「ITサポート事業部」を率いている。自社の所属エンジニアが「人に紹介したくなる会社」を目指し、エンジニアの柔軟な働き方を実現するために、組織作りを進めている。

シスラボに入社した経緯は?

新卒入社した会社を3か月で辞めて、転職活動を開始。子どもの頃からパソコンが好きで、大学時代もBASICのプログラミングをしていたこともあって、プログラマになろうと、今でいうIT系の会社を次々と受けたところ、おもしろいように内定をもらいました。大学の就職活動で苦労したのが嘘みたいでしたね。社会人経験3か月なのに。プログラマとして働くならどの会社でも同じだろうと考え、通勤が便利だったシスラボを選びました。それから30年弱の長きにわたってお世話になっています。 当時はWindowsがようやく出始めた頃で、パソコンという名称も一般的ではありませんでした。未経験のプログラマでしたが、ITエンジニアが本当に少なかった時代なので、仕事は結構ありました。シスラボがエンジニア採用を本格化させた一期生にあたり、私の後から次々とエンジニアが入社してきて、開発会社として順調に滑り出しました。

シスラボでのエンジニア生活で、思い出に残る仕事は?

今でも取引があるのですが、貴金属のリーディングカンパニーである「田中貴金属グループ」との仕事が印象に残っています。初めて田中貴金属グループの仕事を受けたのは、今から20年以上も前。私にとって、初めて上流から開発・運用まで担当したプロジェクトでした。今も取引が続いているのは、あの時、頑張ってエンドユーザーと信頼関係が築けたからだと思っています。 2008年に起きた「リーマンショック」で、SI業界は大きな打撃を受けました。2000年のITバブルから順調に伸びていたIT業界でしたが、不景気の煽りを食って新規開発が軒並みストップ。客先に出ていた当社のエンジニアも開発案件がなくなって、どんどん自社に戻ってきました。その時、下請け仕事では経営が安定しないことを悟り、エンドユーザーからの直請け案件にシフトし始めました。田中貴金属グループとの仕事が、リーマンショックでもストップしなかったのが、エンドユーザー直請け案件へのシフトのヒントになりました。

事業部長として、マネジメントする際に心掛けていることは?

2018年まで現場で働いていました。仕様書を書いたりプログラムの直しをやったり。現在は現場を離れ、エンジニア組織のマネジメントにシフトしています。 若い頃、モチベーションは与えられるものだと思っていましたが、自分で作り出すものだというのを、この年になって知りました。だから、若いエンジニアのマネジメントをする際に心掛けているのは、それぞれの価値観を大切にすること。会社や私の価値観を押しつけたとしても、若いエンジニアたちのモチベーションは高まりません。それよりも、各自の考えや希望を聞いて、可能な限りそれが実現できるようにバックアップする。そうすることで、エンジニアが自らモチベーションを生み出してくれます。 多様性が重視される現代において、みんな同じ方向を向くのは、無理だと感じています。それぞれが自分のスタイル、価値観の中でベストな仕事をする。それで良いと思っています。会社が100を設定しても、70や60の仕事をする社員がいるなら、みんなそれぞれの100を目指せば、総量は最大化されると信じています。

シスラボにはどんなエンジニアがフィットしますか?

長く一緒に会社を盛り上げてくれるエンジニアだと思います。リーダーとしてチームを牽引してくれる人材ですかね。エンジニアのキャリアの多様性を作り上げたい。スペシャリストもゼネラリストも、それぞれが活躍できるチーム。それを実現するには、チームリーダーの存在が不可欠です。他社で上のポジションが空いてないために、チームマネジメントにチャレンジできないで悩んでいるエンジニアがいれば、ぜひ当社でチームマネジメントに携わってほしいですね。マネジメント未経験でもチャレンジ可能です。 人は誰しも得意分野を持っています。それを生かしてチームリーダーを務めれば、誰でも平均点は取れます。ズバ抜けて何かできる人もズバ抜けてできない部分もあります。それぞれが特徴を生かして働く。そのために、みんなの特性を把握して良い性質を伸ばせるようにサポートするのが、責任者である私の務めだと思っています。凸凹があっても上手く組み合わせれば、フィットするものです。

照沼事業部長にとって「仕事」とは?

「仕事とは何か?」この質問に対して、2通りの答えがあると思います。「ライスワーク」か「生き甲斐」か。私はどちらでもあると思っています。そこにはグラデーションがあって、年齢やライフステージによって、形を変えるのかな、と。その意味では、今の時代、ワークライフバランスは細かく調整できなければならないと考えます。働き方改革以降の「多様性」「ダイバーシティ」とは、そういう意味だと捉えています。 私は「デスマーチ」を経験した世代。現代では考えられないレベルの労働量でした。残業どころか何日も家に帰れない日が続く。仕事一辺倒で働いてきた結果、いつしか趣味を失っていました。最近、私の働き方も落ち着いてきたので、また趣味でも持とうかと思っています。浦和生まれの浦和育ちで、浦和レッズのファンなので、今年辺りはまたサッカー観戦でも行ってみようかなと思っています。

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