代表取締役 加藤 美菜氏 大学卒業後にIT業界へ就職。2社を経験し、システムエンジニアリングやシステムの受託開発に従事。そこで、同じIT企業でも会社の環境によって技術やキャリアが変わってしまうエンジニアたちを目の当たりにする。「一人ひとりのエンジニアが自分の意思で将来を決められるような会社を作りたい」と、2007年に同社を設立。

御社を設立されてから、一番印象に残っているエピソードは何でしょうか

いろいろなことがありましたが、中でも強く記憶に残っているのは、リーマン・ショックが起きた直後でしょうか。お取引をいただいていた企業も経営に苦しんでいて、いくつもの案件が終了してしまいました。設立して間もない頃で、事務所やメンバーを抱えはじめ、私もようやく経営に慣れてきた矢先のことで。あらゆる企業が大変な思いをしたと思いますが、私も「この先どうしていこう……」と毎日悩んでばかりでした。ですがそんな中で、一部のクライアントは契約を続けてくださり、心の底から感謝しましたね。 そうして応援してくださるクライアントに背中を押されて、自分たちでもなんとか売上を作ろうと奮闘しました。そのため当時の柱だったインフラソリューション事業だけでなく、インターネット回線の営業も新たに開始したのです。「会社と自分たちの生活を守ろう」とみんなで自転車に乗って走り回っていましたね。

みなさんで会社を守ったのですね。メンバーにはどんな思いをお持ちですか

役付きのメンバーは特に、経営者目線を強く持つ人が多いように思います。どうやってこの会社を良い組織にしていこうかと考え、「もっとこうしたほうが良いのではないか」とよく私にアイデアを提案してくれます。そして口にするだけでなく、どんどん行動に移して形にしてくれるのです。リーマン・ショックから会社を立て直したときのように、みんなで組織作りできているようで、とても心強いですね。 そういった意識が、社内にもっともっと広がっていくと嬉しいです。もちろん会社のために生きてほしくはありません。ですが、会社のことやチームのことを自分ごとと捉えて仕事をすると、自分のキャリアにも大きなヒントが生まれると思うのです。特に当社はまだまだベンチャー企業ということもあって、改善の余地はたくさんあるし、柔軟に変わっていくこともできます。ある意味で当社を利用して、どんどん成長していってほしいです。

そんな加藤様の仕事観を教えてください

当社の経営理念に「For Happy」を掲げているように、「幸せになるために働く」ということを大切にしています。 働いている時間って、1日24時間のうちの3分の1を占めるのですよね。その時間が幸せじゃなかったら、人生なんて楽しくないと思いませんか。だから常に「楽しんで働きたい」と思っています。そしてそれは私だけでなく、周りの人に向けても同じで、みんなにもワクワクしながら仕事をしてほしいのです。日々楽しみながら目の前の仕事に臨めば、高いパフォーマンスを発揮できて、その分だけ自信にも繋がる。そしてそのプラスな空気は、周りに伝播していくのですよね。ハッピーな気持ちで働くのは、いいことずくめなのです。 そして、残りの3分の2のプライベートな時間も思いきり楽しんでほしいですね。当社ではリモートワークも盛んですし、残業もなるべく最小限に抑えているのでご安心いただければと思います。

よろしければ、加藤様の休日の過ごし方を教えていただけますか

娘が一人おりまして、土日は一緒に過ごすことが多いです。夫が土日出勤なので、娘と二人でキャンプや海釣りに出かけたり、近くの公園やプールで遊んだり。最近はゴルフレッスンにも連れていきます！娘にいろいろなことを経験してもらいながら、私も全力で遊びを“楽しんで”います。 また当社では、年1回の社員旅行も開催してきました。いつもご家族を連れてきてもらって、家族ぐるみで交流を深めていますね。私もよく娘を連れていくので、同世代の子ども同士で仲良くなることもあります。コロナ禍では控えていたのですが、また再開しようかなと。私を含めキャンプ好きも多く、次回はグランピングを計画しています！

家族ぐるみの社員旅行！御社では、ご家族との時間を大切にする働き方ができそうですね

そうですね。私自身も例外ではありません。娘がまだまだ小さいので、仕事との両立が大変なときもありましたし、寂しい思いをさせてしまうこともありました。ですが最近はリモートワークも駆使するなどして、なるべく一緒にいる時間を作っています。 私が家でオンライン会議をしていると、たまに娘が入ってくるのです……！画面越しのメンバーやクライアントに「お疲れさまです！」なんて声をかけることもあって……。思わず私は焦ってしまいますが、みんな笑って応えてくれたり、娘のために早く会議を終わらせようと協力してくれたり。こういったムードはとてもありがたいですね。