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VARYTEX株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • サービス系

医療系SaaSの開発!テクノロジーで漢方の進化を実現する世界初の漢方テック企業

上場を目指す
自社サービス製品あり
カジュアル面談歓迎

企業について

世界初の漢方テックにチャレンジするスタートアップがある。日本の漢方薬品メーカーで「漢方ブーム」を仕掛けた人物がファウンダーを務める、VARYTEX株式会社(ヴァリテックス)だ。

2024年5月に正式リリースされた漢方業務支援ソフトウェア『KAMPO 365 works』は、医療機関向けSaaS。医療機関に所属する医師や薬剤師の漢方処方をテクノロジーでバックアップする。

医師や薬剤師の免許を取得していると「漢方」の処方ができる。患者の病状や体調によっては、西洋医学の薬ではなく、東洋医学にルーツを持つ漢方を処方した方が治療や療養に最適なケースもあるという。

「全国の臨床医32万人のうち、30万人が実際に漢方薬を処方しています。しかし、そのうち、84.3%が漢方を処方する際に困ることや悩むことがあると答えています。漢方処方は中国の医学書に基づいた生薬療法の学問体系。人体の構造や病気の原因と治療法を解釈するために、専門的な知識を必要とします。当社が開発したSaaS『KAMPO 365 works』は、専門知識に不安を持つ多くの医師や薬剤師の漢方処方を適切にサポートするサービスです」(代表取締役 CEO ファウンダー・平野喜一郎氏)。

『KAMPO 365 works』の使い方は、至ってシンプル。漢方を処方する患者にスマホやタブレットで問診すると、回答結果をもとに候補となる漢方薬が明示される。そのほか、診察に役立つ網羅的な情報も1つの画面で確認できる。

「『KAMPO 365 works』は、一般的な質問や心理的な質問など、複数のカテゴリからなる約40問の質問に答えてもらい、患者が選択した症状と問診の回答結果をスコア化し、虚実・寒熱・気血水の傾向と一緒に処方する漢方薬の候補を表示します。日本東洋医学会の情報をもとにした選択のポイントも合わせて表示する“漢方薬辞書”の機能もあり、医師・薬剤師の処方選択を適切にサポートします」(平野氏)。

東洋医学をベースとする漢方は、医師や薬剤師が学んできた西洋医学とは異なる学問体系。患者のために「漢方薬を使いこなしたい」と願っても、日々の業務が忙しく、医師や薬剤師が新たに漢方理論を学ぶのは現実的に難しい。『KAMPO 365 works』を利用することで、漢方を処方しながら漢方理論を学ぶことができる。

「保険適用される漢方薬は148種類あり、それぞれの効能を理解するだけでなく、患者の体質や健康状態によって、処方する漢方薬は異なります。例えば、冷え性に効能があるとされる漢方薬は32種類あります。それぞれ特徴が異なり、患者によって処方する漢方薬が変わってきます。専門的な勉強をした医師は、全国で約2000人と言われており、漢方が医療の現場で広く活用されるためには、テクノロジーを駆使したサポートが不可欠だと考えています」(平野氏)。

医師向けの『KAMPO 365 works』のほか、薬局・薬店向けの『KAMPO X』もラインナップ。テクノロジーを駆使して「漢方の進化」に貢献し、漢方を普及させることで一人でも多くの人が健康で幸せなライフスタイルを実現する、それがヴァリテックスの目指す先だ。

「漢方は長い間、難解で閉鎖的だと言われてきました。当社は、医療のDXが進む中、漢方がより多くの“治療”に用いられるよう、標準化と適正使用の推進を使命として活動しています。当社のパートナーは、漢方専門医認定機関である日本東洋医学会。私も前職の漢方薬品メーカー在籍時に、漢方のイメージを劇的に変えるマーケティングを推進してきたキャリアがバックボーンにあります」(平野氏)。

世界初の漢方テックを推進するのに最適な環境といえるスタートアップであるヴァリテックス。漢方の進化によって、医療の在り方も変わると考えている。

近年、適切な検査を経ても診断がつかない、医学的に説明困難な症状(MUS)を抱える患者の診療に漢方が最適だとする考え方が医学の世界で広まっているという。

「多くの人が抱える“なんとなく不調”という健康状態。医療現場ではMUSと呼ばれ、医師も治療に困る課題とされています。漢方医学は、MUSの治療に対する有効性が報告されていますが、習得や適正使用は難しいとされています。漢方といえば“漢方薬”だけが注目されてきましたが、正しい漢方理論に基づいて使用されなければ効果が出ないだけではなく、副作用などのリスクも高まると言われています。当社が推進する漢方テックが普及することで、漢方の有効活用を広めることができます」(平野氏)。

ヴァリテックスが漢方テックを推進するため、今後の展開として見据えているのは『KAMPO 365 works』を、厚生労働省の「SaMD(Software as a Medical Device:サムディー)」へ承認すること。「SaMD」とは、デジタル技術を用いて、診断や治療を支援するソフトウェア。厚生労働省から承認されることで、医療用ソフトウェアは「SaMD」として医療の現場で活用される。

「AIなどを活用した診断支援ソフトウェアや、治療用アプリは、SaMDとして承認されますが、健康増進などを目的に利用されるケースでは、「Non-SaMD(ノンサムディー)」と呼ばれ、SaMDには含まれません。『KAMPO 365 works』にAIによるアルゴリズムの実装などで、SaMDの承認を得ることで、医療現場での利用が広まります。自らの健康状態や体質=“証”を正しく理解し、生薬や生活習慣によってコントロールを目指す漢方。当社が最終的に目指すのは“証プラットフォーム”と、人々の健康や生活習慣を次のステップへ誘うことです」(平野氏)。

2021年3月に設立された同社。創業者であるCEOの平野氏は、前述した通り、日本の漢方薬品メーカーで「漢方ブーム」を仕掛けた人物。2010年頃、漢方薬には、高齢者が飲む物という「古臭いイメージ」が付いて回っていた。そこで、若い女性をターゲットにしたマーケティングを積極的に進め、健康への意識を高めることで漢方に新たな光を与えた。

「ファッション誌で特集を組んだり、全国各地でセミナーを開催したり、若い女性をターゲットにした漢方のマーケティング施策が成功し、漢方薬がドラッグストアで売れただけでなく、病院での漢方処方も広まりました。私はその漢方薬品メーカーで順調にキャリアを積み上げていましたが、同時に漢方処方に関する医療現場の課題も感じていました。テクノロジーの進歩に合わせて漢方も進化させることで、さらに漢方の普及を実現するため、ヴァリテックスを創業しました」(平野氏)。

2022年10月に日本東洋医学会と漢方ソフトウェア共同開発事業基本協定書を締結。これにより『KAMPO 365 works』のプロジェクトがスタート。同年12月にシードラウンドの資金調達を実施したのを皮切りに、現在まで2.1億円の資金を調達。シリーズAラウンドのスタートアップとして、成長をさらに加速させるために、各領域で経験豊富な人材を積極採用している。

「社名の“VARYTEX”は、Variety(バラエティ)やVariation(バリエーション)の動詞である“Vari(異なる・多様である・変える)”にTechnology のTech と、経験や未来・無限を意味する“X”を組み合わせた造語。“証”を大切にした商品・サービス・社会価値をつくる、テクノロジーと無限の可能性を秘めた会社となるように名付けました。当社のバリュー“LOVE & HARMONY”は、人類愛を持って調和を実現する企業でありたいという願いを込めています。その和訳である「愛と和」は、尊敬する私の大叔父が創業したオーディオ・ビジュアル機器をはじめとする家電機器メーカーに引っ掛けています」(平野氏)。

これまで役員クラスの人材を集めながらプロダクト開発を進めてきたヴァリテックス。『KAMPO 365 works』がローンチした今、マネージャー職を含む、メンバークラスの採用を本格化させている。今ならコアメンバーとして、世界初の漢方テック事業にジョインできるチャンスがある。

「スタートアップですから、良い意味でも悪い意味でも組織と業務が固まっていないのが、今のヴァリテックスです。翻せば、他社での経験を存分に生かして、漢方テックという新しく刺激的な事業に参画できます。社名にあるように、多様な人材が活躍する会社を目指しています。漢方への興味があれば、知識は一切必要ありません。入社してからキャッチアップして、2000年以上の歴史がある漢方の世界をみんなで堪能してください!」(平野氏)。

企業情報

会社名

VARYTEX株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

サービス系 > 医療・福祉・介護サービス

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、上場を目指す、自社サービス製品あり
資本金

1億1,691万7,730円

設立年月

2021年03月

代表者氏名

平野 喜一郎

事業内容

・漢方診断支援プログラムなど
・漢方・未病関連ソフトウェアの開発・販売
・漢方ビジネスコンサルティング
・医療健康コンテンツの制作
・医療健康マーケティング支援

株式公開(証券取引所)

従業員数

9人

本社住所

東京都港区六本木3丁目4-24 六本木足立ビル1階

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