事業推進室 室長 村井 慎太郎氏 知り合いだった代表取締役 清水将平氏に誘われて、2015年に日本ECサービス株式会社に入社。『ECマスターズクラブ』の会員のサポートに約6年従事する。一度退職し、2022年1月から贈答品のサブスクリプションサービスを手掛ける会社に転職。主担当としてEC事業の新規立ち上げに携わる。事業計画を確立し、2024年6月に再度日本ECサービス株式会社に転職、現職に就任する。ニックネームは「ジャス」。

一度別の会社に転職されて、2024年6月に戻ってこられたと伺いました

当社では2015年から2021年まで6年間経験を積んでから、新しいことにチャレンジしたいと考えてtoC向けのサブスクリプション型サービスを展開している会社に転職しました。 新規事業の立ち上げ担当としてジョインしたのですが、まずは法人営業をしたり、別のサービスを立ち上げたりしながら足場を固め、最終的にEC事業を立ち上げから担当しました。楽天やAmazon等ほとんどのモールでのECの立ち上げをし、売上は初年度から億を超え、次年度には数十億の売上を創出できる事業計画を作り、あとはオペレーションを実行するだけになりました。 当時の会社では、「やり切った」という手応えを感じたので、今までの経験を社会性の高い事業に生かしたいと考えました。そこで頭に浮かんだのが当社です。「日本のコマースに無限の可能性を。」というビジョンを掲げ、日本全国約2,600社の会員様を支援している当社こそ、理想の環境だと再認識。代表の清水に自分の思いを伝え、2024年6月に戻ってきました。

今までの経験とは何か、貴社でどう生かしていくか、教えていただけますか

今までの経験について、1社目の当社ではEC運営のサポート全般のことを学びました。2社目の前職では、実際にEC事業を立ち上げたので、その経験を生かした実務ベースでのショップ運営のサポートが可能です。 特にショップ運営のサポートについてはこだわっています。実は前職でもECのコンサルティング会社に入ってもらい、ECの販売チャネルごとでの戦略や戦術などを学びました。ただ、利益を考えたサポートなのか？は疑問に思っていました。「施策の提案自体は理解できるけれど、オペレーションまで加味して利益を考えると、当社で実行していくのは難しいのではないか？」という疑問が払拭できませんでした。おそらくショップの実務までを理解しているからこそ感じる疑問だと思います。 私はEC事業の立ち上げを実践で学んできました。会員様に対して、地に足の着いたショップ運営のサポートを通じて利益アップに貢献できると考えています。

会員様の利益アップのために社内ではどのようなことに取り組まれていますか

私の立場ですと、限られたリソースの中でインパクトの高い施策を実行できるように最適なリソース配分ができるように意識しています。 例えばここ数カ月は開発にリソースを投下し、楽天の広告運用を自動化するツールをリリースしました。運用工数の削減やROASの改善ができるツールで、2024年9月に大規模なアップデートも行いました。 このリリースによって会員様の作業効率が上がり、広告運用費用も最適化でき、利益貢献できることが分かっていましたので、このようなリソース配分をしました。もちろん他にも投下すべき領域は沢山あるのですが、思い切って選択と捨象を行いました。 会員様の利益アップに貢献し、当社の利益アップにも繋がるような、お互いがハッピーになる取り組みに資源を投下していくことが最良の判断であると考え、リソース配分の最適化については強く意識しながら進めています。

社員の方々に求めていらっしゃることは？

根本の部分で「困っている人を助けたい」「人の役に立ちたい」という思いを持っている方が当社にはマッチするなと考えています。『ECマスターズクラブ』というサービス自体が、“困っているショップさんを助けたい”という想いで運営しているので、その部分に共感できる人であることが大事だと考えています。 実は、現在IPOに向けて準備を進めているところですが、その理由はより多くのショップさん、つまり潜在的な会員様の力になりたいとの想いからです。EC市場は物販系ですと約13兆円となり、今後もカテゴリごとのEC化はさらに進むでしょうから、市場はさらに拡大すると考えています。当社のサポートを必要とするショップさんもまだまだたくさんいらっしゃいますので、当社の考え方に共感いただける方と一緒に事業を大きくしていきたいと考えています。