ご略歴をお教えください
1990年に東京工科専門学校を卒業し、大手ゲームメーカーにゲームエンジニアとして入社しました。主にアメリカ向けのコンシューマーゲームやアーケードゲームのタイトル開発を手掛けます。3年ほど在籍している間に私の存在が知られるようになり、いろいろなゲーム制作会社などから声がかかるようになりました。そして数社を渡り歩き、2000年にフリーランスとして独立します。会社に所属しては、いろいろな会社の仕事ができないことが大きな理由でした。 フリーランスとしては、ゲームのほかに遊技機の映像の組み込みソフト開発の案件も依頼されます。そのうち、そうした遊技機メーカーに常駐して仕事をするようになりました。 遊技機では、当落抽選機能などでプレーヤーを楽しませるわけですが、その当落抽選の際に映像やサウンド、ランプなどのデコレーションで盛り上げるのです。こうした機能開発にもタッチするようになるとともに、版権管理や不正防止のための当局の厳重な許認可にも関わるようになりました。そうした専門領域を修得することにやりがいを覚えるようになったのです。また、当時はメーカーも新機種開発に積極的で、業界としての成長性も魅力でした。 そんなフリーランス生活を7年過ごす中で、数多くの同業者にも接します。その多くが、映像だけ、組み込みソフトだけをつくる事業者で、それぞれが自分勝手な思いをメーカーにぶつけるところが少なくありませんでした。しかしながら、遊技機は前述したプレーヤーを盛り上げる機能の全体を調和させながら開発する必要があります。そのようにメーカーに大きな負荷がかかっている現状を見て、ならば自分が映像の企画制作と組み込みソフトを一貫して手掛ける会社をつくればメーカーに貢献できると思い立ち、2007年にCotoriを設立しました。
設立の際に、どんな会社にしていこうと考えましたか?
Cotoriの直接のお客様は遊技機メーカーですが、その先に遊技場というお客様があり、さらにその先に遊技場で遊ぶプレーヤーがいます。当社のお客様はそれらすべてです。まずは目の前のお客様である遊技機メーカーに満足していただける仕事をすることに徹し、その結果遊技場やプレーヤーにも喜ばれることを目指そうと決めました。 遊技機メーカーに対しては、お客様が困っていることに積極的に応えることを意識してきました。例えば、「つくったことがない」という新領域に関しても、当社が主導的に必要なものを揃えて形にしていくことに努めています。 こうした姿勢を評価していただき、数々の遊技機業界トップクラスのメーカーと長きにわたって直取引を続けてもらっています。
そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください
人は誰でも長所と短所を備えています。欠点のないスーパーマンなど存在していません。そして、会社とは社員のよい面を集めて運営していくことが経営の基本であると考えています。 社員に対しては、自分の長所を伸ばすとともに、人の長所もよく見て学んでほしいと思っています。 一方、短所もお互いによく理解して、それを補い合うチームワークを発揮してほしいです。 そうすることで、本当に強いチームが形成できると考え、部課長クラスにマネジメントを要請しています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
映画が大好きで、よく鑑賞しています。好きなジャンルはハリウッド映画などの大作。高額な予算を掛けて、迫力のあるシーンをこれでもかとつくるような作品です。それを観るたび「こんな映像もつくれるのか!」と刺激を受けています。 こうした映画が好きなのは、素直に感動できるから。つまり、観る人に夢を与えているからです。そんなエンターテインメント性は、当社の仕事にも共通していると思います。
求職者へのメッセージをお願いいたします
モノづくりには、つくるモノに対する愛情が不可欠だと思います。愛情がなければ、よりよいものにしようという気概が生まれないからです。 一方、自分一人に愛情があっても、それだけでは独り相撲となるだけ。チーム全員が同様に愛情を持ち、お互いに気持ちをぶつけ合いながらつくることで、よい作品に結実するのだと思います。 当社にはそんなチームがあります。今はまだ当社のプロダクトをよく知らないために愛情を感じないとしても、当社のやっていくことに少しでも関心があればぜひアクセスし、よく知っていただければ嬉しく思います。