取締役/企画プロデュース部 部長 藤山 直廉氏
株式会社ツインエンジン取締役・企画部部長およびグループ会社スタジオカフカ取締役を兼務。製作プロデューサーとして、TVアニメ『ヴィンランド・サガ』や『しかのこのこのここしたんたん』等の話題作を手掛ける。ツインエンジン参画のきっかけと、決め手になったポイントについてお聞かせください。
以前はテレビの深夜アニメ枠『ノイタミナ』でプロデュース業務に従事し、当時チーフプロデューサーだった現代表の山本と共に仕事をしていました。『ノイタミナ』は、アニメを特定の層だけでなく、一般層にも届けることを目指した枠で、学生時代から魅力を感じていました。その理念に共感していたからこそ、山本が設立した新しい会社で、さらに幅広い挑戦をしたいと考えたことが決め手です。 当社の強みは、グループ内でアニメ事業の全ての機能を持ち、企画・制作から、宣伝、ビジネス展開まで一貫して手掛けられる点にあります。各スタジオの個性を生かしながら、テレビアニメに留まらず、劇場版やグローバル展開、楽曲制作等、多様なプロジェクトに挑戦できる環境があります。アニメ文化を次の世代に届け、その可能性をさらに広げるため、これからも新しい挑戦を続けていきたいと思います。
企画プロデュース部の役割を教えてください。そして、企画プロデューサーとして、どのような瞬間にやりがいを感じますか？
企画プロデュース部は、当社の中でも収益を生み出す中核部門です。製作委員会の幹事会社として、企画立案からスタジオや監督とのやり取り、配信・放送、番組販売、グッズ展開まで、アニメビジネス全体を統括する立場で携わっています。 プロデューサーのやりがいは、自分の手掛けた作品が世に出て、多くの人に楽しんでもらえることです。「あの作品が好きで応募しました」と採用面接で言ってもらえることもあり、反響を感じる瞬間は本当に嬉しいですね。所属するプロデューサーは十人十色で、青春ラブコメやアクション等、それぞれが「自分の好き」を企画に反映しています。多彩な作品づくりができるのも、この部門の魅力です。 ただ、アニメ制作は決して簡単ではありません。作品づくりの中心にあるのはプロデューサー自身の熱量です。本当に好きな作品だからこそ、スタジオや監督と真剣に向き合い、より良いものを目指し続けられる。その熱意こそが、最終的に作品のクオリティーとして表れると信じています。
ツインエンジングループが大切にしている考えや、制作現場との関わり方についてお聞かせください。
私達プロデューサーが作品を生み出す現場と密接に関わり、クリエイターが最大限に力を発揮できる環境づくりを大切にしています。その取り組みとして、グループ全体の制作セクションを支える組織『EOTA（Engine of the Animation）』を設立しました。 『EOTA』は、複数のスタジオと連携し、スタジオ単体では不足しがちなリソースの補完をすることで、現場の制作環境を包括的に支えます。また、定期的に自由参加の交流の場を設け、プロデューサーやクリエイター同士が、リラックスしながらコミュニケーションを取れる機会をつくっています。こうした場を通じて築かれる信頼関係や考えの共有が、最終的に作品の質を高めると信じております。 アニメ制作は一つの作品を世に送り出すまでに数年の時間がかかり、その数も限られています。だからこそ、「誰と一緒に作品をつくるのか」は非常に重要です。考え方が近く、信頼し合える仲間と時間をかけて作品を磨き上げることで、より良い作品が生まれると考えています。
藤山さんが仕事で大切にしていることや心掛けていることは何ですか？
その時のベストを尽くすことを大切にしています。アニメ制作は多くの人と関わる仕事だからこそ、自分が手を抜くことは絶対にしないし、したくない。全力で向き合った先に、作品の結果が付いてくると信じています。「もっと頑張れば良かった」と後悔しないためにも、瞬間ごとの選択や行動を大事にしています。 仕事でも遊びでも全力を尽くすのが私のスタイルです。趣味のキャンプや釣り、ゴルフ等でリフレッシュすることで、新たな企画の種が芽生えることもあります。そして、エンタメをつくる仕事をしている以上、自分自身がエンタメを楽しむことも欠かせません。アニメに限らず、実写ドラマや映画にも触れ、心が動かされる瞬間が次へのエネルギーになります。 落ち込むことがあっても「もう一度頑張ろう」と思えるのは、そうした感動があるからです。常に全力で取り組みながら、多くの感動に触れ、その一つひとつを次の作品へと繋げていきたいですね。
最後に求職者へ向けたメッセージをお願いします。
当社は設立から10年の若い会社です。アニメ業界ではまだ新参者ですが、代表自身は豊富なキャリアを持ち、会社として常に前進し、挑戦し続けています。“好き”という強い気持ちを大切にし、全力で作品づくりに挑戦できる環境です。 当社の魅力は、アニメ製作の根幹に触れながら、プロデューサーとしてすぐに活躍できるチャンスがあることです。これまでの経験を生かし、ヒット作を目指し、企画から制作、収益化まで一貫して携われます。また、アニメに限らず「好きなものを届けたい」「作品を通して多くの人に喜んでもらいたい」という熱意を持った方にも、最適な場所です。 当社では、あなたの経験と“好き”を力に変え、新たな挑戦ができます。一緒に次の時代に残る作品をつくりましょう。皆さんのご応募を心よりお待ちしています！
