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インタビュー画像創業者/代表取締役社長CEO 大阪大学大学院 名誉教授/工学博士 石黒 浩氏 大阪大学大学院の名誉教授も務めながら、長年にわたって日本のロボット研究をけん引。人間の容姿に酷似したジェミノイドの他、有名タレントのヒューマノイドも監修する等、学界だけでなく世間でも大きく注目を集める。2025年開催の国際的な博覧会でもプロデューサーへ就任。これまでの研究で培った技術を生かそうと、2021年6月に同社を設立。実社会にアバターを普及させ、人間と共生する社会を目指す。

御社のように、アバターの普及に取り組む企業は珍しいのではないでしょうか

過去にアバターをビジネスに活用した企業は、他にもありました。特に2010年頃のIT企業では、世界的に「アバターを使って働こう」というブームが起こっていたほどです。しかし、残念ながら普及せずに終わりました。なぜならば、当時はリモートワークが認められていなかったから。「働くならオフィスや現場へ出社する」「話すなら直接会う」という考えが当たり前で、それがアバターブームの障壁になっていたんです。 その点で、当社が本格始動したのは2021年です。コロナ禍を機に、「自宅でも働ける」「離れていても会話できる」という価値観が一気に広まっていました。 ビジネスは、タイミングが非常に重要です。どんなに素晴らしい事業のパイオニアだったとしても、その時の社会に必要とされていなければ受け入れられません。「障壁がなくなり追い風が吹き始めた今こそ、アバターと共創する社会をつくろう」と、私達はアバター事業へ専念することに決めました。

現在、事業の手応えはいかがですか

ありがたいことに、大手企業から次々とご相談を受けています。特に『AVACOM』というサービスでは、コンビニや保険比較サイト、飲料メーカー等と連携した大規模なプロジェクトが多数実現しています。 当社は設立以来、ベンチャーキャピタルを一切入れず、全て事業パートナーとアライアンスを結んでプロジェクトを進めています。当社の技術やサービス、考え方に共感してくれる事業パートナーがいらっしゃるからこそ叶えられることです。タイミングだけでなく、ご縁にも恵まれましたね。 そういった社外のステークホルダーはもちろん、社内のメンバーにも感謝しています。新たな技術をどんどんキャッチアップし、事業パートナーからの相談や要望をしっかりと形にしてくれていますね。 私はロボット研究者として、長年研究開発に励んできました。当社を立ち上げたことによって、研究で得た技術を社会に実装し、役立てられる実感を持てています。

具体的には、どんなプロジェクトが実現していますか

どれか一つを選ぶのは難しいですが、特に話題になったという点で言えば、大手コンビニチェーンへの『AVACOM』導入です。このプロジェクトは、街のコンビニの在り方を大きく変える一助になったのではないでしょうか。 このコンビニは「マチのほっとステーション」というコンセプトを掲げています。単に物を買うだけではなく、一息つきながら、店員さんや顧客と気軽にコミュニケーションを楽しめる場所を目指しているんです。いわば心のライフラインですね。 アバターを活用する場としては最適でした。人は、お金を稼いでお腹を満たせれば良いという生き物ではありません。最低限の暮らしのその先に、「人との繋がり」を求めているんです。 人口減少や過疎化が進み、人材不足も深刻化する日本ですが、『AVACOM』であれば離れた場所からでも接客できます。日本が直面する課題を上手く解決しながら、社会におけるコンビニの新たな役割を形にできたのではないかと考えています。

研究者でもある石黒さんは、会社という組織をどう捉えていますか

大学での研究も大変興味深いものです。しかし、先ほど申し上げた通り、どんなに高い技術があっても、必要としてくれる顧客がいなければ意味がありません。また、その技術をサービスとして形作るエンジニアやデザイナー、そしてそのサービスを広める営業がいなければ、日の目を見ることはできません。そう考えると会社は、“総合力”で戦える素晴らしい場所です。 とはいえ、ビジネスに関してはまだまだ私も勉強中です。どうやって技術をサービスに落とし込むか、それを社会に普及していくか。様々な考えを持ったメンバーみんなで考え抜き、プロジェクトを成功させるのは、非常に楽しいです。 当社のメンバーは「こんなことをやりたい」と積極的に挑戦する人ばかりです。私も仕事に没頭するタイプですから、みんながこの場所で生き生きと仕事しているのは非常に嬉しいですね。また、若手がみるみる成長していく様を見るのも楽しいです。

最後に、御社が今後目指すものを教えてください

「アバターで人類を進化させる」というビジョンを実現するため、今後も社会に大きなインパクトを生み出し続けるつもりです。 「離れていてもコミュニケーションできる」という社会の新たな価値観が生まれ、一方で少子高齢化・人口減少といった日本の社会課題は進んでいます。その点を加味すると、アバターにできることは多いと確信しています。そして、そのアバターを本気で広めようとしているのが、私達です。 そのような意義ある仕事を通して、メンバー全員が「社会に貢献している」と実感できる組織にしたいとも考えています。現在のメンバーは、お金を稼ぐためだけでなく、「こんなことを実現したいから働くんだ」と、モチベーション高く仕事する人が多いですね。これから会社の規模が大きくなっても、この士気の高さを維持していきます。

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