就任2年目ですが、現在、どのような取り組みを行っていますか。
今まで、様々な事象について抽象的に捉えていたものを、数値化して明確に把握し、経営に活かしていく取り組みを行っています。その一環として、人事制度を変化させつつあります。一つは完全に年功序列だった給与体系を見直したこと、もう一つは実力があれば誰でも管理職になれるような仕組みにしたことです。10年前なら40歳でようやくマネジャーになれるというところでしたが、今では32歳や35歳のマネジャーも登場しています。 私自身は、できるだけ社員とのコミュニケーションを積極的に取るようにしています。たとえば、すべての事業部の会議に出席したり、飲み会にも参加するようにして直接社員と語り合う場を設けています。事業部長以下も巻き込み、会社全体でコミュニケーションを推進していけたらと考えています。
社内の雰囲気はいかがですか。
社歴も長く、おっとりした素直な人間が多いように思いますね。技術系の会社であるということもあるのかもしれません。最近では、自らが考えて行動して結果を出すという「主体性」をテーマにした従業員教育を充実させています。 また、昨年から従業員のES調査を始め、各自が目標を持ってやりがいを感じながら働けるような仕組み作りにも努めています。
大切にしていることは何ですか。
会長から受け継いだ「オンリーワン」という精神を大切に守りたいと思っています。それと、社員の方々の幸福感をどうやって上げていくかということが私のミッションだと感じています。顧客が幸せだからといって社員が幸せとは限りませんから。
大久保さんは普段はどのようにお過ごしですか。
もともと体育会系でテニスをやっていましたが、今はもっぱらゴルフをやっています。 それと、子育て。父親の義務ですよね。子供は男の子ばかり3人、大変です。会社でも家庭の話題はオープンに話していますね。社員と歳が近いというのもあるのかもしれませんが、飲み会ではよく悩み相談なんかも受けますよ。
御社に入社を希望する人が持っておくべき考え方はありますか。
自分がこうなりたい、つまり社会貢献的な視点で目標を立てることが大切だと思います。会社における目標と個人としての目標をきちんと設定して、それを逆算し、「今何をしなくてはいけないのか」ということを一年一年考えておくことが重要だと考えます。その目標は、達成できてもできなくてもいいんです。でも、なぜできなかったかを考えることが大切です。実は私は自分のPCには80歳までの目標が入力されているんですよ。
入社を希望される方にメッセージをお願いします。
うちの会社は「仕事はこうしなくてはいけない」という定型的な業務じゃないんです。自分の考えを持っていろいろやっていかないといけないんですね。上に行けば行くほど裁量が多くなってくる。そういう意味で主体的に「自分はこんな仕事がしたい」と言える方に来ていただけるのをお待ちしています。