株式会社トリニファイ

日本IBMにシステムエンジニアとして12年間在籍、その後米国MBA留学を経て、帰国後日本オラクルでマーケティングを担当していた浦氏が代表を務める株式会社トリニファイ。大手企業向け基幹業務システム構築のコンサルテーションを数多く手がけてきた。設立当初はOracle EBSを主としたアプリケーションコンサルティングをメインに事業を行ってきたが、その後徐々に、業務システムの開発工程、システムインフラストラクチャーの設計・構築、システム本格稼動後の各種チューニングなど、提供サービスの幅を広げてきた。

Oracle Applicationパートナーでもある同社の強みは、システムづくりの観点から、企業の業務プロセスに合ったソリューションを提供できること。経営陣の人脈を活かし、大手SIerや大手ITユーザ企業との直接取引を実現、業界大手のメディア企業の新人事・給与システム構築や、外資系金融企業のEBS利用環境のグローバル化プロジェクトのコンサルティングなど、ビッグプロジェクトにも多数携わっている。データベースのモデリングなど、社内システムを根本から改善するようなプロジェクトも手掛けているという。

以下は同社が参画したプロジェクトの一例。設立当初は会計関連のプロジェクトが多数を占めていたが、現在では人事、サプライチェーン関連のプロジェクトも増えているという。

<strong>■財務・会計</strong>
財務会計と管理会計のいわゆる財管一致の情報で、企業の戦略意思決定をサポート。制度変更に対応できるよう、プロセスの透明性を向上させ、従来必要とされる会計処理をより効率的にするプロセスを提案。
【事例】エネルギー会社でのOracle EBS統合会計プロジェクトにおける管理会計システム構築のコンサルティングを担当。システム・ユーザーテストコーディネーション、経営層向けユーザートレーニングも行う。

<strong>■人事管理</strong>
人事労務管理や報酬管理、人材管理などを含めた、人事業務のための広範なシステム機能を提供。
【事例】メディア企業でのOracle EBSを使用した新人事・給与システム構築を担当。EBS業務コンサルティング、環境セットアップ、プロジェクト管理、アドオン設計・開発を行う。

<strong>■サプライチェーン・生産管理</strong>
設計、プランニング、調達から製造、受注から商品発送・在庫管理・入金管理までのフルフィルメントに至るまで、主要なサプライチェーン活動のすべてを統合および最適化するアプローチを提案。
【事例】製造業で一旦はOracle EBS生産管理を提案したものの、エンドユーザーの意向でスクラッチから独自システムを構築。提案したパッケージソリューションがニーズにフィットしない場合も、顧客第一主義のサポートを惜しまない。

<strong>■カスタマーリレーションシップマネジメント</strong>
各種診断・分析を活用し、クライアントごとの差別化を実現し、収益性を考慮した業務のあるべき姿の設計と、その実現に向けたロードマップ策定を支援。

<strong>■アーキテクチャ</strong>
インフラ構築・運用設計・データ構造設計・チューニングまでの一貫したコンサルティングを提供。アーキテクチャの裏側に、強固なデータ基盤を構築することで、周辺機能とも連携した息の長いITシステムを実現。
【事例】データベースのパフォーマンスが低下していたり、次々追加されるデータ項目が管理されないまま、煩雑なシステムになってしまっていたものを、全面的に見直し、データおよびプロセスを中心とした一貫したコンサルティングを提供。

<strong>■プロジェクト管理</strong>
クライアント企業内でのプロジェクトマネージャーを補完するために、プロジェクト推進支援の一環として、プロジェクト管理のサービスを提供。
【事例】トリニファイの考えるプロジェクトマネージャーは、「プロジェクトを管理する人」ではなく「プロジェクトを何とかする人」。自律的に動き、状況把握が速く正確で、変化に機敏に対応できる人材である。

今後は、これまでコアであったOracle EBSだけでなく、SAP関連のプロジェクトも予定しており、さらなるサービス拡充と事業拡大を目指す。

大規模案件の最上流でコンサルティングを手がけるプロフェッショナルが集う同社だが、若手育成にも力を入れている。
「設立からしばらくの間は、経験者ばかりが在籍する、いわゆるプロフェッショナル集団でした。ただ、チームワークや帰属意識を持つこともあまりなく、ノウハウを蓄積していくという風土もありませんでした。そんな中、コンサルタントとして開発現場で働く人達と接していくうちに、今度は自分が次世代に何か残したいという気持ちがどんどん大きくなったんです。下積みも大切ですが、若い内から上流工程を経験することも成長という観点で言えば大切だと思います。私自身、新卒で入社したIBMでそんな風に育ててもらったという経験があり、今度は自分の番だと思ったんです」（浦氏）。

以来同社では、コンサル業界未経験者であっても、意欲の高い若手を積極的に採用、育成３か年計画を策定し、コンサルタントを育ててきた。オラクルマスターなどの資格取得を積極的に支援しており、先輩社員のほとんどは入社3年以内にオラクルマスターのゴールドとプラチナまで取得しているという。基本的には先輩社員がアドバイザーとなり、OJTを通して業務を習得させていくという。入社のタイミングにもよるが、できるだけ入社者の経験を活かすことができ、かつ目指す方向性に沿ったプロジェクトへのアサインを行っているという。

採用担当曰く、同社には「よく話す人が多い」という。「もともと、クライアントともっと話をしたい！と思ってコンサルタントになった人も多いのでみんな話好きですね。職業柄かも知れませんが、困っている人にアドバイスをするのが得意な人も多く、社内のミーティングでも一人の発言に対し色んな意見がたくさん出ますし、悩んでいる若手社員に声をかける風土があります」。

同社では毎月1度、全社員が集まるミーティングが行われており、そこではそれぞれの社員が業務の進捗状況を報告し合うという。同僚が手掛けている案件を、全社員が自分の案件であるかのように真剣に議論し、そこで出た新しい考え方や見方を自分の業務に活かしているという。決して大きな会社ではないものの、その分社員同士のつながりは深い。プロジェクト管理などで、社員がクライアントに常駐しているときには、代表自ら現場に訪問し、フォローを行っているという。

同社では、大手IT企業やコンサルティング会社での豊富な経験を持つシニアコンサルタントの平均年齢は30代後半。経験の少ないメンバーにとってはロールモデルとなるような先輩も多く、スキルアップのための環境は整っている。代表の浦氏をはじめ、家庭と仕事を両立する社員も在籍している。

「今、2次請け・3次請けの案件で、毎日深夜まで開発を行っているエンジニアの方の中には、スキルアップのための時間を取ることもできず、将来に対する不安を感じている人も多いと思います。コンサルタントになりたいという意欲の高い方や、もっと上流工程に携わりたいという方、開発の全体を見渡せるようになりたいという方など、将来を見据えてスキルアップしたいという方にぜひ応募していただきたいですね。基礎的なテクニカル知識は必要ですし、クライアントとの商談なども仕事になりますので、人とコミュニケーションをとることが好きな方であることも重視していますが、何よりもその方の意欲を大切にしたいと思っています」（浦氏）。

やりがいのある仕事、尊敬できる先輩、成長意欲を大切にする風土、風通しの良い職場環境。プロフェッショナルになるために必要なものはすべて揃っている。ぜひ、あなたの熱い思いをトリニファイにぶつけてほしい。