御社の強みは。
創業時にスタートしたリースアップ車の入札会運営事業で蓄積してきたデータが、現在の当社にとって磐石な事業基盤になっています。これまで「アナログ」であった故に存在しなかった「車の価値」に関する詳細な情報をデータベースとして蓄積し、その解析結果を残価設定に利用する。それが、オリジナルの予想売却価格算定システム「RV Doctor™Ⅱ」を生み、オートリース業界のお客さまにより深く入り込むきっかけとなりました。 実質、ライバルのいない分野で、数年分の蓄積があり、その「情報(データ)」と「システムノウハウ」の両方を駆使したことが、現在の成功につながっています。 また、当社の経営理念は、自動車流通市場で活躍されるファイナンスカンパニーのペストパートナーとして、「車両の再販業務支援」のイノベーションに貢献することです。その根底にあるのは“Co-Creation”、パートナー企業と一緒になって新たな価値を創造していこうという精神です。この理念をしっかりと実現し、ビジネスを展開できることが当社の強みと言えるかもしれません
今後の展開について教えてください。
当社は入札会の運営から始まって、オートリース業界の多様化・IT化の波をリードした業務支援システムの開発販売と、事業を発展させてきました。 たとえば、ユーザが新車を購入する際の新たな選択肢である「残価設定型ローン」は、昨今の厳しい自動車販売の環境下で急速に普及してきています。その残価(車の将来価値)を算出する為に当社のシステム、ノウハウが大きく活用されています。残価設定型ローンは、月々の支払いの負担が抑えられるため、ユーザの新車購入の選択の幅が広がるという利点があります。一方で、膨大な車両情報や市場の動向データなどが必要とされますので、一朝一夕にできるものではありません。私たちが独自に培ってきたノウハウは、自動車の売り方を根底から変えうるもの。この「残価設定型ローン」を皮切りに、ますます膨らむビジネスチャンスを掴んでいきたいと思います。 また、銀行や保険会社といった金融機関に向けても、動産担保を活用した金融商品や残価保証のリスクヘッジ商品など、残価や資産評価に関する新たな商品の提案を行なうなど、今後もさらに業界の進化をリードし、新しいビジネスをしかけていきたいと考えています。 さらに当社のノウハウは、自動車産業の枠を超えて、新しい分野においても横展開ができると考えています。 無借金の堅実経営をベースに、常に新しい挑戦を加えていくことで、社員が安心して働きながらエキサイティングな仕事を楽しめるようにしたいですね。