起業の道を選んだ理由を教えてください。
技術は、その進歩とともに、それを生かすビジネスニーズとがうまくマッチして初めてその価値を発揮します。位置情報やAR技術も同様。様々な業界やサービス・アプリケーションと組み合わせることによって無限大の価値が生まれます。ベンチャーとしてスタートを切ったのは、その価値を追求するため。多くのパートナーとフットワーク軽く組んで、様々な領域や用途でいち早く商用化したいと思いベンチャーとして起業しました。 もともと、起業意欲が強かったわけではありませんが、ソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一氏(現東京大学情報学環教授、クウジット共同創業者)と一連の研究成果との出会いが大きいですね。ソニーの事業領域にとどまらず、幅広い業界で、位置情報やAR(Augemented Reality)サービスの基盤技術になり得ると考え独立を考え始めました。
クウジットという場を通じて実現したいことは何ですか。
クウジットでは、90年代から同社設立メンバーにより研究を続けてきた最先端の位置情報やAR技術を生かし、屋内測位技術「PlaceEngine」を利用した位置連動型の情報配信サービスや、モバイルARマーケティングサービス「GnG(GET and GO)」を開発し、様々な事業領域で事例を積み上げてきました。 今後、クウジットの手がけるサービス領域を、場所・空間・コト・モノの物語をつむぎ、人々の日常生活をそっと後押しするような”行動・体験デザインメディア”として定義し、多様な事業パートナーとともに、さらなる新しい体験価値を創造、提供していきたいと考えています。そのために、最適なあらゆる位置情報やセンシング、AR、 UX技術などを駆使していきます。
どういう会社でありたいですか。
クウジットは、「空」(virtual)と「実」(real)とをつなぐ技術でユーザ体験価値の向上を追求するというビジョンのもと、新しいことにチャレンジし続けている会社や場でありたいです。 今後、最高のユーザ体験価値を提供するため、商業施設や文化施設、駅や空港、また地域自治体や都市計画などあらゆるリアルな場所や空間の設計やデザイン、プロデュースに携わるフロントランナーとともに、既存の領域をまたいで、哲学・コンセプトレベルで議論、提案していきたいです。そして、このような新しい取り組みに共感することができる多士済々が集う場に成長させていきたいと考えています。
今後参画する人にメッセージをお願いします。
「空」と「実」とをつなぐ、リアルとネット、位置・空間情報、拡張現実感(AR)などのキーワードに興味のある方、新しい技術に関わりたいという気持ちを持った方でしたら、クウジットの業務にやりがいを感じていただけることでしょう。今は個人の価値が問われる時代。自分の腕を磨きたい、試したいという方にとっては魅力ある職場、チャレンジできる環境を提供できると思っています。 スマートデバイスを用い、「空」と「実」とをつなげるアプリケーションやサービスを考え、開発し、ユーザ体験価値を追及する。そんなビジョンを一緒に追いかけてみませんか!?