株式会社レプロエンタテイメント

吉川ひなの、池内博之、長谷川京子、新垣結衣、マリエ、川島海荷などが所属する芸能プロダクションが、株式会社レプロエンタテインメントだ。

タレントのマネジメントだけでなく、テレビ番組や映画の企画制作事業、イベント製作、音楽著作権管理事業および音楽原盤制作事業なども積極的に展開している。最近では、人気海外セレブドラマ「THE　HILLS」への宣伝協力としての参加や、人気ブランド「ROXY」のイベント製作などの実績がある。

所属するタレントは、女優、アーティスト、モデルにとどまらず、アナウンサー、アスリート、フードコーディネーター、脚本家など多様だ。また、ローティーンについても強みを持つ。この分野については、同社は業界でもトップクラスに位置すると言い、オリジナルの番組制作なども行なっている。

創立15周年を記念して2006年からスタートした新人モデル・タレントの発掘オーディション「レプロガールズオーディション」においては、日本大会とハワイ大会を開催して外国人をも含めたマルチボーダーのタレントを開発するなど、海外も視野に入れた展開を行なっている。

ジャンルにとらわれないタレントの育成と、常に時代のニーズを汲み取った少数精鋭のきめ細かなマネジメントを自負する同社。実際、マネジメントの方針にもその特徴が現れている。同社のマネジャーは、各チームでタレントの発掘、育成、企画、営業、プロデュースまで一貫して携わるのだ。

タレントの「発掘」が、「レプロガールズオーディション」。このイベントは、企画から地方予選、最終選考までスタッフ全員が参加し、協力し合って作り上げる。選考が終わると、未来のスター達が続々と同社に所属してくる。彼らを育てるための育成システムも充実しており、独自の勉強会、発表会、合宿などを通して、表現力や演技力の社内でのレッスンを行なえるようになっている。スターへの道筋を作る同社のスタッフ達は、その後の営業や企画も主担当部門を中心に全社をあげて推進する。

同社の業務は、上記のようなタレントのマネジメントだけでなく、企画・制作分野にも及んでいる。コンテンツ・ライツビジネス、番組企画・制作、WEB雑誌発刊、映画・ドラマ制作など多様な業務を行なっている同社。現在はマネジメントでの売上高が大きいが、今後は企画・制作分野のビジネスを増やし、バランスをとっていく方針だという。

エンタテインメント業界は近年、さまざまな媒体の登場により大きな変化を経験している。テレビだけの時代から、インターネットなども含めたマルチメディアの時代へ。これにより、多くの可能性が開かれたと同社ではとらえている。それらをどのように利用し、市場から必要とされるタレントを送り込んでいくか、同社の手腕が試される時がきていると、同社社長の本間氏は語る。

今後、日本にとどまらず世界に向けて展開し、日本人タレントの世界デビューや外国人タレントのマネジメント、海外メディアの発掘や開発など、積極的に海外事業を展開していく予定の同社。持ち前のガッツとチームワークで、大きく成長していくことを目指す。

同社では、平均年齢が30歳以下と若く、入社後すぐにもやる気しだいで責任のある仕事を任せてもらえる。また、男女比も均等で、管理職の数も半分ずつ。意識の上でも男女に格差はないという。このため、誰もが平等にチャンスを与えられ、力を発揮することができる環境だ。

そのことが端的に現れているのが、毎朝の清掃だ。男性がグラスを洗ったり、コーヒーメーカーをセットしたりといった作業をごく自然にこなす一方で、「社内美化デー」には洗車にも女性が必ず加わっているという具合だ。

男女平等で対等に仕事をするといっても、競争社会で息も詰まる・・といったものではない。社内は若い社員同士、和気あいあいとしており、冗談を言い合ったりと明るく楽しい雰囲気だという。

職場環境の美化には、もうひとつの意味がこめられている。それは、同社が関わるすべての人、すなわち同僚やタレント、取引先などを大切にする意識を身につけるためだという。これは、スタッフは「裏方」に徹し、自分のプロデュースするタレントが大きく成長し輝いていくのを支え、見守る立場であることを忘れないでほしいという社長の思いから発しており、今後、メンバーが増えて事務所が大きくなっても続けていくというほど、大切にしていることだ。

同社での仕事は決して楽なものではないが、芸能界やメディアに強い関心のある人には、自分の力を思う存分発揮し、挑戦できる、理想的な環境だといえるだろう。