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インタビュー画像株式会社船井総研ホールディングス グループIT推進部 システムチーム マネージャー 井上 貴裕さん

ゲームを作りたかった少年が開発エンジニアになり、そして社内SEへ

小学生くらいの頃にスーパーファミコンで「スーパーマリオワールド」をずっとしていて、その時から「ゲームを作りたいなぁ」と思っていました。なので、高校も普通科ではなく商業系の情報系に行きました。その後、大学の進学先を決める時に、オープンキャンパスに行ったら、とある大学の先生が「SEの方が儲かるよ」と言っていて、目からウロコでした。そして、大学に進学して、エンジニアになった…という経緯ですね。 船井総研ホールディングスに来る前は2社経験していて、3次請けの開発会社でお給料も良くないし、もうそれだったら発注者側に行って、大きい仕事をしてみよう、と思って転職しました。 当時は毎日のように徹夜作業があったので、「社内SEは楽らしい」という当時の通説を信じて、社内SEの職種ばかりを見ていました(笑)

30歳で社内SEに転身。入社後すぐにSalesforce導入・SAP導入プロジェクトにアサイン

船井総研ホールディングスには2015年、30歳の時に入社しました。 決め手だったのは、当時、基幹システム導入のプロジェクトが動いていて、SalesforceとSAPを導入するという話があったので、大きなことができそうだなと思えたことです。 誤算だったのは、2015年の2月に入社したのですが、Salesforceのカットオーバーが2015年の10月ということで、まさにプロジェクトが佳境だったタイミングでの入社だったことです。いきなり全速力で走ることになったので大変でした(笑) でも、社内SEに転身してすぐの経験がこれだったのが、実はとても良かったのではないかと思います。社内SEにとって一番大事な能力は、自分が社内システムの「最後の砦」として、「なんとかする能力」だと思うからです。 開発会社にいたときは、元請けとか二次請けがなんとかしてくれることもありましたが、社内SEだと誰にも渡せないので、自分たちでやるしかないんですよね。それを学べた一番大きな経験でした。

導入したシステムの保守開発を行いながら、グループの次期システムの構想に着手

いま、システムチームでやっている業務は、導入したSalesforce、SAP、COMAPNY、事業会社の楽楽精算などの各種システムの運用や保守開発です。 それ以外に走っているもので言うと、基幹システムの入れ替えに向けた会計系システムの入れ替え準備や、データ分析基盤の構築準備、人事データ基盤周りのデータ活用推進の準備なども進んでいます。 当社だとスクラッチのシステムは少なく、ノーコード・ローコードがほとんどです。私も前職ではJavaでのシステム開発をしていたのですが、そこから活きている経験で言うと、開発スキルというよりも、「システムをバランスよく作る経験」だと思います。 システムって大きい生き物みたいなものだと思っていて、一部だけ頭でっかちになっても歩けない人間みたいになっちゃいますし、足が長すぎても歩けなくて倒れちゃうので、そのバランスが凄く大事だと感じています。 一部分だけもの凄く最先端の技術を使うといったことも全体としてはバランスが悪くなるのですよね。このバランスよく色々組み合わせて、システムを作るという力が一番生きていると感じます。 これは個人のキャリアとしてもそうで、私も昔は技術力で生きていこうと思っていたのですが、その技術で圧倒的に凄い人がいて、絶対に超えられない壁が出てくるんですよね。その時に「あっ、技術力だけで生きていくのは難しいな」と思い、方針転換しました。 システム全体の構築やアーキテクチャの設計企画など、色々な社内業務を覚えて、それに合ったシステムを作っていくという方が自分には向いていたなとも思います。

システムの企画やリリースの達成感がやりがい。DX推進を経営陣が背中を押してくれる

社内SEとしてのやりがいは、システムの企画が取締役会で承認されるとか、開発していたシステムがリリースできるといった達成感ですね。 これは前職の先輩に言われた言葉なのですが、「システム屋が達成感を感じられなくなったらもう終わりだ」という言葉が、今でも心に残っています。まさにそうだなと思います。 また、船井総研グループは1500人規模ですが、経営陣との距離の近さは大きな特徴だなと実感しています。船井総研ホールディングスの社長の中谷さんや、船井総合研究所の社長の真貝さんとの距離も近いですね。経営陣も変化に対して前向きなので、「推進しよう!」と決めたら、ガンと背中を押されます(笑) 急に進んでいくので、かえって不安になりますが、やっぱり物事が進んでいくので楽しいですね。 もちろん進めていく中で、様々な人の言い分があって、その調整があったりするのですが、それも「会社の中心でシステムを作っている」と実感できる瞬間でもありますね。

船井総研HDの社内SEに合うのは①コミュニケーション好き ②チャレンジ好き ③システム企画好き

船井総研ホールディングスのグループIT推進部は、コミュニケーションを取りながら仕事を進めていく人が多いと思います。これは船井総研グループ全体がそういうカルチャーだと思います。 2024年から出社頻度も上がって、対面でコミュニケーションする機会も増えましたが、リモートで10回話するよりも、対面で1回話をする方が明らかに意思疎通ができますね。財務経理担当だけでなくコンサルタントからも改善要望が上がってきたりするのですが、要望内容の温度感や相手の人柄も分かるので、こちらとしても凄く進めやすくなります。 また、グループIT推進部みんなが企画を拾い上げてくれたり、経営陣からもさらなる成長に向けてどうDXを推進できるかといった話が来たりするので、現状維持発想よりも、チャレンジングに変化していこうと人の方が向いていると思いますね。 そして、どんどん成長していくグループの中で、最適なシステムを設計・企画~運用保守していく仕事なので、ガチガチの技術系のキャリア志向の方は向いていないかもしれません。

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