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インタビュー画像代表取締役 常盤 臣氏 山梨県出身。地元の専門学校卒業後約6年間、システム開発会社に勤務。その後フリーランスになり、拠点を東京に移す。オープン系、Web系のシステムを中心に数々のプロジェクトに参画。次第にもっと積極的に提案をするような仕事をしたいと感じるようになり、2008年、システム開発会社時代の同僚である岩下享司氏と株式会社ZEALOTを設立。私生活では4児の父のイクメン。

経営理念とその意図するところを教えてください。

ZEALOT が掲げている理念は「顧客が意識せずに利益を享受し、それを増幅させる企業」です。 IT 業界の技術革新は目まぐるしいものがあり、私たちは常に新しい技術を開発したり取り入れたりしています。ただ、新しい技術だけが重要というわけではなく、過去に開発されたソフトウェアやミドルウェア、仕組みなどを活用することも重要です。これらは安定しているが故に長きに渡って活用されているのです。私たちは最新の技術と安定した技術とをうまく融合させながら顧客ニーズに沿ったソリューションを提供しています。 IT 技術は、その技術そのものが非常に優れていたとしても、なんらかのカタチで企業や人々の利便性向上につなげられなければ意味がありません。そして、顧客に提供するソリューションは顧客に意識されないレベルまで昇華したいと思っています。蛇口をひねったら水が出るように、当たり前のことが当たり前にできる、そういう境地を目指しています。 もうひとつ、私たちは開発者自身が楽しんでモノづくりができるように努めています。造り手がワクワクできてこそ、良いモノができあがると信じているからです。私たちは現状に満足せず、これからも技術向上し、そして顧客利益につなげられるようにしていきます。

現在、貴社にいるメンバーはどのような方たちですか。

当社に現在、在籍しているメンバーは大きく経験20年前後のベテランと、入社して5年以内の若手社員です。その中間に位置する層がいないので、今回、新たなメンバーを募集することになりました。 ベテランのメンバーは、私と岩下のほかに数名いますが、彼らはみんな、どこかに募集をかけて採ってきたわけではなく、それまでの仕事の上で付き合いがあった人たちです。長い付き合いなので、バックグラウンドも仕事の仕方もわかった上で入社いただいています。 得意分野はそれぞれ違いますが、ベースは共通していて、Webアプリケーションはそつなくこなせ、サーバー構築などのインフラ部分についても理解しているというメンバーばかり。違いは得意な言語ですね。そこは、それぞれが突出したものを持っていて、その多様性が会社としての提案の幅につながっている形です。 技術者はよく職人さんに例えられますが、我々もまさに自信と誇りを持った職人だと思います。個人としても、その総和であるZEALOTとしても、何らかのこだわりを持って、他の会社にはできないような秀でた部分を自分たちなりに提案していきたいと思っています。

ところで社長ご自身はどのような人物でしょう。座右の銘や信念のようなものがあれば教えてください。

私自身は追い込まれないとやらないタイプなので、内心で大丈夫かなと思いながらも、先に「できます」と言ってしまう。そうなるともう、言った以上は実際にやらないといけません。本当にまったく根拠がないものには、さすがにそこまで言いませんが、「ちょっとどうかな」くらいであれば、お客様に不安なところを見せたくないという気持ちが先立ちます。後づけで、言ったからには必死で頑張って実現していくと。もちろん周到に準備して実現することが大事なこともわかっていますが、時には逆のアプローチも必要ではと思うのです。 ちなみに、一緒に起業した取締役の岩下は私とまったく逆で慎重な、石橋を叩いて渡るタイプ。私が「行っちゃおうよ」と言っても、岩下は「ちょっと待って。あれはどうなってる?こっちは?」と指摘するようなメンバーです。経営の判断をする上では、すごくバランスがとれていると思います。よく2人で起業すると喧嘩すると聞きますが、弊社はまったく逆なので、うまく補い合っています。いいコンビですね。

最後にメンバーへの思いを聞かせてください。どのように成長してほしいとお考えですか。

自分で判断し、解決できるようになってほしいです。責任を伴う重要な部分で判断を仰ぐのは構いませんが、何でもかんでも「これはどうしよう」と相談するのではなく、ある程度の経験があれば、自分が信じているものはきっと間違っていないと思うのです。それは信じて自分で判断してほしい。それができるように、あえて突き放すことはしています。相談されても、手取り足取り指示を出すのではなく抽象的に、本人が考えて作る余地を残すような伝え方をしています。 確かに経験が浅いうちは難しいと思います。でも何年か経てば、こういうものを作るときはこうする…というセオリーがわかってくるので、そのセオリーを踏まえた上で、どこを崩すかはその人のスタイルだと思うのです。全てセオリー通りでは面白くないし、新しいものも生まれません。崩すポイントは、その人の得意不得意も踏まえて自分で判断してほしいですね。きっとできるはずですから。その積み重ねがZEALOTという会社の独自色になっていくのだと思います。

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