株式会社メガリンク

株式会社メガリンクは、ECサイト構築とWeb系のシステムインテグレーションを手がける会社だ。特にECサイト構築に強みを持ち、数々の大手企業の名だたるECサイトを手がけてきた。

きっかけは、誰もが知っている某アミューズメントパークのECサイトを手がけたことだ。当時他社に先んじてECサイトを構築するノウハウと先進的な技術力を持っていた。そこを買われてコンペに参加し、名だたる大手SIerを抑え、見事に受注したのだ。

何カ月も要する億単位のプロジェクトを同社が取り纏めを行い、人員を集め、マネジメントし、やりきった。そのクライアント企業は、とことん顧客満足度を追求することでも知られ、サイトへの要求水準も極めて高かった。「本当に大変でした」と、創業社長の廻道勝日土氏は当時を振り返るが、それをやりきったことで、メガリンクという会社も廻道氏も、業界で知る人ぞ知る的存在になったという。

この実績が、他の案件にチャレンジするときの売りになり、今につながる同社の基盤となったのだ。このとき協力会社の人員として要所々々でプロジェクトを支えたメンバーの幾人かは、数年後にメガリンクに参画することになる。きっとレベルの高い仕事を乗り切った者同士のリスペクトや信頼関係があるのだろう。彼らを加えて、メガリンクは最強の体制となった。

2021年9月現在、ECサイトとWebシステムを含めて約60サイトの実績を持つ。約90％が各業界を牽引する大手企業のものだ。新たな案件の引き合いも数多く来ており、品質を落としたサービスを提供したくないというポリシーから、お断りせざるを得ないことも増えてきた。さらに近年のコロナ禍では、巣ごもり需要の拡大に伴い店舗の売上が伸び悩みを見せ、家からでも簡単に買い物ができるECに対する期待が大きくなっている。
そんなお客様からのご要望と社会貢献に応えるためにも、新たな人材を得て体制を強化したい考えだ。

技術力はもちろんの事チームワークやプロジェクト管理等のノウハウを学べる会社であることは間違いない。

「小さい頃から自分の会社をやりたかった」と語る廻道氏は、明るく気さくな話しぶりが印象的な好人物だ。高校時代に、コンピューター関係で事業をやろうと決意。システム開発会社に勤めた後、3年で1000万円もの開業資金を貯め、創業した。2005年、26歳の時のことだ。初めの1～2年は辛うじて赤字が出ない範囲でやっていたが、先述の大手企業の案件で飛躍のきっかけをつかむ。

現在、同社の事業構成はECサイトが8割に、Webシステムが2割というところ。事業の柱はECだが、マーケット全体がまだまだ成長を続けている中、ECサイト構築を強みとして打ち出すシステム開発会社は数多い。競争も激しいのではないか。

「激しいですね。でもコンペでお会いする機会を頂ければ絶対に負けない自信はあります。安いものも沢山出ていますが、結局ふたを開けてみると全然ダメ、というのも多い。セキュリティや性能面が不安だったり、ECとして一番重要な売上が上がらなかったり。箱だけ安くてもダメで、特に大手さんはそれで苦労するくらいなら、実績があって、信頼できる会社に頼もうという傾向は強いと思います」。廻道氏は自信を持って言う。

同社は、売る商品や客層に合わせた最適な売り方をクライアントと共に議論し、実現する。SEO対策などもきめ細かい。蓄積してきたノウハウを駆使し、「意味のあるカスタマイズ」をするのだという。

このようなプロセスを通じて、クライアントにも販売力を上げるために投資をするのだという意識が醸成される。「数字が上がれば、さらに相談を持ちかけてくれます。次々と工夫を重ねることで、さらに売上が上がります。こうして結果を出すと、『あそこはいいよ』と口コミも広まります」と廻道氏。このように、要求に全力で応える姿勢がさらなる投資、さらなるクライアントへとつながっていくのだ。

この好循環が、同社のエンジニアの意識とスキルも引き上げる。誰もが知っているようなメジャーなWebサイトを作る自負、やりきる充実感、そしてやりきることで増える自分の経験値、お客様から直接にもらう感謝の声などが、エンジニアにとってはこの上ないやりがいになるだろう。

ECサイトで実績を上げてきたメガリンクが、次なる目標として掲げるのが自社サービスだ。お客様と向き合いながら、数々のECサイトやWebシステムを開発する中で、同社内には多くの貴重なノウハウが蓄積されている。それを活かしてサービスを生みだそうと、プランはできて着手もしているところだ。が、既存の仕事が忙しく、遅々として進まないのが実情だ。そのためにも即戦力の人材がぜひほしい。

自社サービスは絶対に必要だと廻道氏は言う。「会社の実績として堂々と打ち出せるし、社員にとっては大きな自信になるでしょう。自社でサービスを運営するのはすごく苦労すると思うのです。今は開発主体の会社ですが、営業や企画の機能も必要になる。作って売って、そのあとのサポートをしてという一連のことで得られる経験値が、今後、会社が次のステップに進むためには絶対に必要なのです」。

現在進行中なのはプロジェクト管理システムだ。まずは自社のプロジェクトで導入し製品化に向け動いている。いずれは、同業種のシステム開発会社やデザイン会社へ、様々な横展開を考えている。

少数精鋭で、高い技術と実績を誇るメガリンク。一方で同社は社員の幸せを第一に考える会社でもある。経営理念のトップにあるのは、「社員は会社の宝。全社員が幸せになるべし」という言葉。「顧客第一を掲げる会社も多いですが、自分はやはり10年後、20年後に社員から『この会社で働けてよかった。』と言われる経営者になりたいですね」と廻道氏。

そのためには、どれだけ社員のスキルアップにつながるプロジェクトを取ってこられるかが自分の仕事だとも。お給料はもちろんのこと、福利厚生含めた待遇もさらに良くしていきたい。バースデー休暇、近居手当やインセンティブポイント制度など福利厚生が充実している点を話すと。「まだ道は半ばです」と廻道氏。

メガリンクが求めるのは、プロジェクトリーダーとしてみんなをまとめ、引っ張る人材と、技術を極める人材の両方だ。社内もその相反する2つのタイプの人材が融合し、お互いに一目おきあう良き雰囲気が形成されている。案件、技術、環境、自らの成長とエンジニアにとって魅力的な要素がぎゅっと詰まった会社だ。ぜひ一度、訪ねてみてほしい。