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株式会社スピカ

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • サービス系

美容サロン経営プラットフォームの実現を目指す注目スタートアップ

自社サービス製品あり
シェアトップクラス
残業少なめ
カジュアル面談歓迎

企業について

サロン予約サービス「ネイルブック」の企画・開発・運営を行う株式会社スピカ。同社は業界を代表するモバイルシステム開発企業である株式会社ゆめみからスピンアウトしたスタートアップベンチャーだ。

「ネイルブック」は2011年4月にゆめみ社の新規事業開発プロジェクトの一環としてスタートした。
サービスが生まれたきっかけについて、代表取締役の國府田勲氏は次のように語る。

「当時スマートフォンが急激に普及しはじめ、世の中の変化を強く感じました。ガラケーではテキスト主体のコミュニケーションでしたが、スマートフォンではコミュニケーションの中心が『写真』になるだろう、また情報発信の主体が企業ではなく個人になり、さらにそれによって人々の働き方も大きく変わっていくだろうということを確信しました。個人が情報発信することで人々の生活が変わるようなO2Oサービスを作りたいと考えたことがすべてのはじまりです」。

そこで生まれたのが“BtoEtoC”という独自のコンセプトだ。Eは“Employee“。つまり、従業員個人がスマホで画像などをアップしてお店の情報を発信し、集客するという考え方だ。
このモデルを実現すべく市場分析を行った結果、美容業界に大きな可能性を感じたという同社。

「女性が美容院やネイルサロンを探すときに何よりも大事にするのは、スタイリスト・ネイリストの技術力、センス、自分との相性です。ところが美容業界における情報検索サービスは広告やクーポンサイトが中心で、ユーザーがもっとも強く求めるスタイリストやネイリスト個人に関する口コミ情報はほとんどありません。まさに『働く個人』が情報を発信することが集客につながっていく分野なのではないかと思い、まずはSNSなどで写真を共有されることの多いネイル分野にターゲットを絞って事業をスタートさせることにしました」(國府田氏)。

「ネイルブック」ではネイルの写真にサロンやネイリストの口コミ情報を付与することができる。「ネイルブック」で気に入ったデザインを見つけたユーザーは口コミ情報などを参考にそのネイルサロンに足を運び、サロンでスマホの画面を見せながらデザインを注文する。

そこでサロンのネイリストは「ネイルブック」というアプリの存在とともに、ユーザーが投稿した写真にサロンの情報や口コミ情報が載せられていることを知る。ここからネイリストが自らの作品をこまめに投稿し、サロンの宣伝に活用するというサイクルにつながっていく。

この繰り返しによって、リアル店舗を中心に純粋な口コミで認知度が高まっていったという「ネイルブック」。2021年7月現在で累計ダウンロード数は240万を超え、ユーザーによって投稿されるネイル写真も650万枚を超える人気アプリへと成長した。

2014年5月にはインキュベイトファンド、ソラシード・スタートアップスを引受先として総額5,000万円の資金調達を実施した同社。2015年2月にはB Dash Venturesとグリーベンチャーズが運営するファンドを引受先として総額1億円の資金を調達し、開発体制の強化とサービスのさらなる成長を続けている。

「ネイルブック」が独自の価値を発揮しているのはネイリストにフォーカスしたサービス設計を行っていること、そして「無料」にこだわってサービスを提供し続けていることにある。

「それまでネイルサロンの宣伝方法といえば広告を出すか、クーポンを出すかしかありませんでした。広告出稿はお金がかかりますし、高級志向の顧客をターゲットとするプライベートサロンにとっては『クーポン』を集客手段とすることには大きな抵抗を感じます。どんなに腕が良くても、有効な集客手段を得られずに廃業してしまうネイリストも少なくありません。
ところが『ネイルブック』を使えば無料で自分のデザインブックを提供でき、自分のセンスに共感してくれる顧客を集めることができます。ユーザーも最初からネイリストを選んだうえで来店するので、自然とリピート率も高くなります。
アプリのリリース以来、多くのネイリストさんから『ネイルブックのおかげでネイリスト一本で収益をあげることができるようになった』、『廃業の危機を脱した』などの声を多くいただいており、アプリの送客効果を実感しています」(國府田氏)。

当初の”B2E2C”のねらい通り、現在「ネイルブック」に写真を投稿する8割がプロのネイリスト達。プロの作品が多く投稿されることでアプリ内の写真の質やネイルデザインの質も向上し、それによって感度の高いユーザーを集めることにも成功。投稿される口コミ情報の質や精度も高まるという好循環が生まれているという。

サービスの規模も大きくなり、マネタイズフェーズに入ったと國府田氏はいう。

「登録されているネイルサロン数も12,000店舗を超え、オンライン予約機能の提供を開始し、しっかりとした集客力がついてきました。2017年からは予約管理、顧客管理などサロン経営に必要な機能を追加し、サブスクリプションでのマネタイズを開始しました。すでに2000〜3000サロンが有料プランを契約しています。」

同社が目指すのは美容業界におけるサロン経営プラットフォームの確立だ。

ここから一気にサービスを拡大させるために、中心となって活躍してくれる人材を、今同社は強く求めている。

「ネイルブック」では、サービスの設計は全て「カスタマーサクセス」という視点に基づいて考えられている。


「ユーザであればネイルブックで予約して行ったサロンに満足してもらう、ネイルサロンであればネイルブックに掲載することでサロン経営に成功することを目指しています。自社の収益確保から考えはじめるのではなく、利用者に喜んでもらえるサービスをどのように実現するか、が一番重要です。利用者に喜んでもらえるサービスを提供できていれば、最終的には自社の成功につながると考えているからです。」

この徹底した視点が利用者に評価され、「ネイルブック」は口コミやSNSを通じて広がっており、これまで広告出稿やプロモーションを行わず、この規模まで成長している。


「これまで調達した資金はよりよいサービス開発とサポートの充実化だけに使ってきました。今後もサービス、サポートを良くする部分への投資は続けるとともに、まだネイルブックを知らないユーザ、ネイルサロンに知ってもらうためのプロモーション活動を始める計画です。」



ここから一気にサービスを拡大すべく、新たな体制を整えようとしている同社。今なら、伸び盛りのスタートアップ企業のコアメンバーとして活躍できるチャンスがあり、利用者の成功のためにサービスを作っていてくという姿勢に共感できる方に、ぜひおすすめしたい企業である。

創業来ご一緒させていただいております、インキュベイトファンドの赤浦です。

元々出資先である株式会社ゆめみの新規事業として2011年4月にサービス開始し、その後分社化する形で設立された会社であるため、会社設立前からの関係です。そういう意味ではサービス開始当時から共に事業に取り組ませて頂いており、共に事業を作ってきた仲間という感覚をもたせて頂いております。

前述の通りの経緯ではあるものの、会社設立時に追加で投資を行っております。2014年のことになるので、当時と現時点双方から投資を決めた理由や当社の魅力について記載させていただきます。

サービス開始当時は、スマートフォン及びソーシャルメディア利用者の拡大により、これまでフリーペーパーやWEBの媒体により強力な営業体制を武器に推進してきたマッチング型ビジネスモデルにスキが生まれ、飲食領域や結婚領域など様々な事業ドメインにおいてビジネス機会が生まれており、美容領域においても同様の機会が発生し、大きなマーケットポテンシャルがあると考えておりました。現在では一層「個」としての活躍が一般的になっており、マーケットポテンシャルは更に大きくなっていると考えております。

ネイルブックの競合優位性は、既に多くのユーザー基盤を有していること、ネイリスト個人にフォーカスしたサービス設計とそれによるリピート率の高さです。
美容業界に限らず、現状のプラットフォームを活用している事業者の多くが、多大な広告費をかけ、値引きクーポンにより新規顧客を獲得してもリピートにつながらず、常にコストをかけて新規顧客を獲得し続けなければならない負のスパイラルに陥っております。
ネイルブックではユーザーはネイリスト自身が発信したデザインや情報をもとに「このネイリストに施術して欲しい」と予約を行う為リピート率が非常に高く、ユーザーにとってもサロンにとっても満足度が高く、サスティナブルなサービスであると考えております。

2014年の投資時点で、ネイル写真共有サービスであった「ネイルブック」のiOSアプリは既に75万DLを獲得しており、多くの投稿が行われるサービスとして多くのユーザーに受け入れられておりました。その後もアプリのDL数、ユーザー数、投稿数ともに右肩上がりで成長しているのはもちろん、現在ではプライベートサロンを中心に、予約管理、顧客管理機能を利用する有料ユーザーも右肩上がりに増加しており、確実にマーケットフィットしていると考えております。 

今後も「個」が活躍する時代という大きな流れが続くことは間違いなく、その文脈におけるネイルブックの存在感はますます増していくと考えております。
現在ネイルブックではこれまで認知されてきた「集客サービス」ではなく、予約管理や顧客管理を始めとする「サロン経営の総合支援ツール」としての展開を強化しており、今後一層の機能改善とCSの強化をおこなっております。また、これまでのユーザーとサロンに加え各種メーカーとの取り組みも開始しており、中長期的にはサロン向けの商材開発やオンライン仕入サービスの提供することで、開業から集客、予約・顧客管理や日々の業務、商材の仕入まで一気通貫で行うことのできるサロン経営プラットフォームへと進化していきます。
当社は圧倒的な競合がいる市場の中で、これまで着実に事業を進めてきており、いよいよ大きな飛躍を遂げようとしている非常にエキサイティングなタイミングです。ぜひ一緒にチャレンジをしてくださる方の応募をお待ちしております。

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企業情報

会社名

株式会社スピカ

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > モバイル/アプリサービス

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

サービス系 > その他サービス系

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、自社サービス製品あり、シェアトップクラス、残業少なめ
資本金

1億円

設立年月

2014年04月

代表者氏名

代表取締役 國府田 勲

事業内容

株式会社スピカは「ひとりひとりが輝く世界。」をビジョンとし、個人が主役となった社会を実現することを目指しています。

どんな大きな会社、お店でも、それを動かし、支えているのは1人1人の個人です。
そんな1人1人の個人にスポットライトがあたるような社会を作りたいと考えています。

私達のサービス「ネイルブック」は、スピカのビジョンを体現したサービスです。

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

25人

平均年齢

33歳

本社住所

東京都港区西新橋1-15-5 内幸町ケイズビル6F

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