株式会社メディクルード

医療・介護福祉・教育分野等において複数の事業を展開し、10の美容クリニック、6の歯科医院、6の病院、88の介護施設を運営する“元気グループ（Genkigroup）”。その医療領域を担う株式会社メディクルードでは、財務や労務・情報管理・施設管理・HR・マーケティングといった“非医療業務”をすべて請け負うことで、医療従事者が医療行為に専念できる環境づくりを行う。

運営支援を担っているのは、大きく分けて二つ。一つは若返り・アンチエイジング、再生医療を軸とする『聖心美容クリニック』の運営支援。もう一つは、歯科医療を軸とする『フォレストデンタルグループ』の運営支援である。事業運営に必要な効率を追求することはもちろん、何よりも顧客の「感動」を重視して事業を展開する同社。その貢献もあり、グループは目覚ましい成長を遂げている。2011年には、海外初進出となる『聖心美容クリニック 上海院』を開院。以降、複数の海外グループ会社及び海外合弁会社を設立している。

この他、NPO団体のカンボジア支援プロジェクトにも参画。診療所開設・運営の支援をはじめ、学校の建設・運営の支援、技術教育、保健センター設置等を行い、子供達の健やかな成長を支えている。さらには、女性の健康・医療サイト運営によって乳がん検診の啓蒙活動を行う等、美容医療業界のリーディング・クリニックとして社会の役に立つことを目指す同グループの活動領域は、ますます広がりを見せている。

世の中にサービスを広めるため、「まずはやってみる」というマインドを持ち、新しい手法にも積極的にチャレンジする。これは同社が大切にするスタンスの一つである。新しい取り組みや手法に対しても柔軟で、例えばマーケティングであれば、自動化ツールや解析ツール等、現場サイドで良いと判断したものは積極的に取り入れている。社長との距離も近く、若手・ベテランに関わらず意見やアイデアを提案し、どんどん形にしていける環境だ。

また、「やってみたい」という意欲があれば、自分の担当領域以外にチャレンジできるのも魅力のひとつだ。例えばマーケティング部なら、Webのディレクションに携わりながらも、広告運用・SNS運用・動画制作等にも足を踏み入れ、美容医療の啓蒙活動に広く携わることができる。以前話題になった取り組みとして、マーケティング部と経営企画室が、部署の垣根を越えて挑戦した合同企画がある。世の中に実在する悪徳美容クリニックを“Dr.Beast”として擬人化し、動画やWebサイト、イベント等で慎重な美容医療クリニック選びを推進する啓蒙活動だ。これは大きな反響を呼び、ポータルサイト内のニュースでも取り上げられたという。

この他、部内のみならず、クリニックスタッフやドクターと海外研修（年1回）でコミュニケーションを図り、美容医療の知見を深められる。海外の美容医療事情を知り、研修を通じて養った視野を日々の業務に活かすことも可能だ。
同社の取締役を務める徳永暁一氏は次のように述べている。

「美容医療業界は、高齢社会の到来に伴う需要拡大によって、今後まだまだ伸びるポテンシャルを秘めています。しかし一方で、美容医療を受けることは、後ろめたいもの、人に知られたく無いもの、多額な請求を受けるものという、グレーなイメージが根強く残っているのも事実。美容医療の本当の意義は、美容医療を通じて悩みを解消し、楽しい毎日を手に入れ、人生がキラキラとしたものに変わること。私達は、自分達の仕事を通じて美容医療業界のイメージを様変わりさせ、聖心美容クリニックを業界のスタンダードに成長させる気概で頑張っています」（徳永氏）

仕事を通じて世の中に新しい価値をもたらしたい。そう願う人にとっては、同社はチャレンジしがいのあるカルチャーだと言えるだろう。

働く社員の意欲と能力を高め、楽しく働きながら学びあい・成長しあえる会社を目指す同社。育ってきた環境や考え方も違う人が集まって一緒に仕事をする上では、「まずは相手を尊重する」「気持ちいいコミュニケーションをとる」といった姿勢（スタンス）が大切だという共通認識がある。それがよく表れているのが、相手のためを思ったフィードバックだ。常務の藤井氏は語る。

「メディクルードのクレドには、”共に働く仲間の成長と成功を願い、適切なフィードバックを与え、またフィードバックを謙虚に受け止める文化を作ります”という行動指針があります。フィードバックって、本人には言いにくいようなこともありますよね。だけど当社は指針が明確にあるので、”フィードバックするね、あなたのために”というアクションがしやすい。その人がそれを“叱られた”と思うか、“自分のために言ってくれたんだ”と思うかは受け止め方次第だけど、それを受け入れやすい企業風土にはなっているのではないかなと思っています」（藤井氏）

相手の成長を願うフィードバックに加え、感謝の気持ちを伝えることも忘れない。同社には、感謝を言葉にする「ありがとう月間」がある。感謝の気持ちをメッセージカードに書き、社員同士で送り合うイベントだ。

「カードをもらうと感動しますし、”この人はあの時こんな風に思って感謝してくれていたんだ”など、相互尊重の意識醸成にもつながります。仲間への感謝の気持ちを忘れない、思いやりと敬意を持って接する、というのがメディクルードの行動指針の1つなので、そこは企業の考え方を伝える良い活動になっていますね。私たちが取り組む医療機関や介護施設の運営は、一人のパフォーマンスだけでよい結果が出せるものではない難しい事業です。だからこそ、それぞれが支え合い、しっかり役割を果たすことではじめて期待を超える価値が提供できる。そのためにはチーム作りはとても大事にしていますね。これからも、理念に共感してくれる仲間を集めて、大切にしたいことや価値観を仲間に伝え続けることで、今後も事業を大きくしていきたいと思っています」（藤井氏）

「共に生きる　より良く生きる」を理念に、お客様だけでなく、仲間を大事に進み続ける同社。あたたかなコミュニケーションで社会と向き合う彼らは、今後も大きな変革をもたらしてくれるはずだ。