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株式会社tenkai

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • コンサルティング・リサーチ

ビジョンドリブンで「アーティスト×テクノロジー」を掲げる。自社開発プラットフォームで新たな文化創生を目指す

平均年齢20代
自社サービス製品あり

企業について

株式会社tenkaiは、新規事業検討企業に対するProof of Concept(概念実証)作成や制作支援、IT関係企業の新規事業開発のプロセスに関する企画・デザイン・エンジニアリングの他、Webサイトやアプリ制作、ロゴやキャラクターのデザイン、ビジョンコンサルティングまで幅広い受託事業を行っている企業だ。

「誰のための」「何のために」行うサービスなのか「あるべき姿」の可視化を皮切りに、クライアントとディスカッションを重ねる主体的かつ深いコミュニケーションが特徴。さらに、新たな技術を理解して案件に取り入れていく実行力を強みにしている。今後は、設立当時から思い描いていた「世の中にない新たな価値の提供」と「新しいカルチャーの創生」のため、自社サービス開発にも注力する。順調な既存事業に加えて新たに事業領域を拡大しようという同社は、原動力となる新たな人材を求めている。

同社が掲げるのは、ビジョンドリブンのサービス検討と開発。技術やサービスが目指すべき未来を描いて進む同社のスタイルは、言うなれば時間と手間が必要なもの。それゆえにクライアント側はそれなりのコストがかかるが、最新テクノロジーを取り入れてビジョンを実現できる技術力と「高い付加価値を提供する」というコミットメントで、大手企業からの引き合いが途切れない。
手がけた事例として、大手通信事業者からの次世代のナビゲーションに関するコンサルティングや、展示会でのデモンストレーション用アプリのプロトタイプ制作、AIツールのインターフェース設計など、大手クライアントの新規サービス創出をサポートし続けている。

幅広い領域において最先端の技術を積極的に活用し、高い付加価値を提供したいと考えるような人材にとって、同社はとてもエキサイティングな環境だ。
また特長であるビジョンドリブンとは、「あるべき姿=ビジョン」を示して、そのビジョンに繫がるサービスモデルのプロセスを示す方法だ。具体的には、あるべき姿の実現に向けた道筋をモックアップやデモアプリなどで可視化しながら、ビジネスモデルやアライアンスといった事業展開の大きな流れを示していくアプローチである。サービス検討の最初の段階から、プランナーとエンジニア、デザイナーが一体になってクライアントと、プロジェクトを進めていく。

同社は前章で述べた多彩な受託業務から得た技術と知見を活かして、新たなビジネスを生み出そうとしている。それは、自社開発による『アーティスト支援プラットフォームサービス』だ。

代表取締役 白井 美樹氏は、AI化が進む社会において創造力こそ人間に求められる重要な能力であり、社会全体の文化成熟の活力になると考えている。アートは生産性がないと言われがちだが、実はとてもイノベーティブなものだというのが白井氏の持論だ。しかし、創造主であるアーティストは創作活動に夢中で金銭的な報いを求めていなかったり、報酬を得るためのアピールが苦手だったりすることが多い。そんなアーティストをITの力で助けたいというのが、発想の原点だった。

「最初は資金的な支援を考えました。しかし、アーティストにとっては自分の作品が誰かに届くことこそが喜びです。アートの売買で発生した金銭が適正にアーティストへ還元される仕組みを作り、作品を買う行為がアーティストを支えるという新たなビジネスモデルを作りたいと考えました。」(白井氏)

現在、アートの売買はギャラリーが主体となって行われている。アーティストはコマーシャルギャラリーと契約し、ギャラリーがつけた価格で売買されるという形式だ。自らの観賞用に購入して所有し続ける人も多いが、一方でアートは転売が盛んで取引によって価値が高まっていく側面もある。しかし、コマーシャルギャラリーと契約できるアーティストは限られている上、現状ではよほど高名でない限り作品の流通が管理されることはなく、取引状況も不明確だ。同社は、アーティストがコマーシャルギャラリーと契約するよりも低いハードルで作品を販売できるオークションサイト構築を構想している。また、ブロックチェーンの技術を使ってアートのデータを管理し、購入履歴や取引履歴などのログを蓄積し、ビジネスとして活用していきたいと考えている。

「市場の規模感やアートの流通に対して、テクノロジーは遅れています。アート流通の新たな仕組みを作ることによって、その後の取引で作品の価値が向上した場合にもアーティストは適正な報酬が還元されるようにしたい。何よりも、誰がどんな場所で自分の作品を観ているのかがわかるようになるので、創作のモチベーションアップにつながります」(白井氏)

現在一部の愛好家によって作品売買が行われているが、同社の仕組みによって一般の人にとってもアートが身近に楽しめるものになってほしいと白井氏は願っている。アートが人々に良い影響を与え、豊かさをもたらす。同社は新たな価値観と文化を創り出したいと考えているのだ。

受託では上流から携わりクライアントとの深いコミュニケーションによって、「真の」デザインや設計、最新テクノロジーを駆使したエンジニアリングを行える。また、今後推進していくアート関連の自社サービスでは、事業立ち上げやイチからサービスを育てていく醍醐味を味わえる。

ひとつのことを突き詰めてやっていきたいタイプも、広く関心を持って色々なことをやっていきたいタイプでも、どのような志向の人が来ても適した仕事があり、活かせるのが同社の強みだ。管理をよしとせず、自分で道を切り拓こうという自主性を尊重するのも特徴的。
「枠に収まりたくない・収まれない、自由にやりたい、指示を受けずに裁量を持ちたい、分業は面白くない。そういった方は、当社でしたらストレスなく取り組んでもらえるでしょう」と白井氏は微笑んだ。
同社での仕事を通じて、全体を見る力と細部を考える力の両方をつけられると、白井氏は自信をのぞかせる。

常に学び進んでいこうというマインドが社員に共通しており、学習書籍の購入やセミナーへの参加、必要機材の導入など成長に関する支援には積極的だ。自身の領域に捉われずに学びを広げていこうという姿勢・プロセスを、同社では評価する。
「大学以上に学べる研究室とでもいいましょうか。社内に留まらず、クライアントの案件や、意見交換をすることで、知的好奇心を満たす機会は数多くあります」と白井氏。

社内は、それぞれが裁量と責任を持って自らの職能をまっとうしながら自走していきます。しかしながら、全て自分で賄うことが難しい問題があります。

そのような、誰かが困っていると声をあげれば喜んで知恵を貸し、助けようという温かさもあり、他の職能の人とコラボレーションを行いチームとして協力する印象だ。
「没頭型で職人的ではあるものの、自分だけがいいという感じはないですね。穏やかで柔和な人が多いです」と白井氏は言う。
同社のビジョンや仕事の進め方、人材活用のポリシーなど、どこかフックになる部分があったならば、ぜひ話を聞きにいって欲しい。

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インタビュー

株式会社tenkaiのインタビュー写真
株式会社tenkai 代表取締役 白井 美樹氏 慶応義塾大学大学院 政策メディア研究科修了。 特許事務所勤務を経て、平成19年株式会社プライマル入社。多くの新規事業検討や立案、MOT案件を実施したのち、平成21年UIやモックアップをメインとする株式会社デジナーレの設立に参加し転籍。 平成24年株式会社デジナーレ取締役就任。 平成26年株式会社デジナーレを退社するとともに、株式会社tenkaiを設立し、現在に至る。

── 今後の御社の展望についてお聞かせください。

今までのように主体的に深くクライアントと関わってのアジャイルな受託開発や、ビジョンコンサルティングを続けながら、自社サービスを積極的に世に出していきます。
現在、着手しているのはアーティスト支援型のプラットフォーム開発です。
AI化が進んでいく社会の中で人間に何が求められるのか?と考えたとき、私は創造力だと思っています。創造の種としてのアートは、必ず文化向上の活力になるでしょう。しかし、創作活動を行うアーティストは、金銭的な報いを求めていなかったり、報酬を得るためのアピールが得意でなかったりすることが多い。
だからこそ、ITテクノロジーによってその... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社tenkai

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

コンサルティング・リサーチ > その他コンサルティング系

企業の特徴
平均年齢20代、自社サービス製品あり
資本金

1,000,000 円

設立年月

2014年03月

代表者氏名

代表取締役 白井 美樹

事業内容

■ 新規サービスのデザイン・企画・コンサルティング
■ Webサイト等の構築、運用
■ スマートフォンアプリケーションの企画、デザイン、制作
■ 自社アプリケーションの開発・運用

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

5人

平均年齢

30歳

本社住所

東京都台東区浅草橋5-2-3 鈴和ビル2F

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