上場企業2社での10年間にわたる勤務経験から起業に至るまでの想いとは?
上場企業2社で10年間営業職に携わり、業績目標必達に向けて取り組んできましたが、数字を達成すること以外に自身の仕事が日々何の役に立っているのか動機を見出せずにいました。人生の多くの時間を割いて働くならもっと自分たちがやっていることが少しでも社会の役に立っていると実感したいと思うようになりました。 そんな想いを抱いている当時「子ども・子育て関連3法」が可決され、間違いなく子育て支援という領域でのエコシステムが新たに形成されると感じました。その領域で事業を展開している競合を見ても、プロダクト開発、デジタルマーケティングやセールスオペレーションに課題を抱えていたり、業界全体としてもITサービスの伸びしろが大きいと感じ、事業展開の可能性を見出しました。事業戦略やビジネスモデルのイメージが描け、どうせやるなら自身で挑戦してみたいとの想いが高まり、社会人10年目32歳の時に起業をしました。実際に起業してみたら、想定していたよりも簡単でないことばかりで驚愕しましたが(笑)
創業9年目、全10事業を展開するまでの道のりは?
最初は知人のエンジニアに格安の60万円程でサイト制作を依頼して保育士向け転職サービスの「保育士バンク」を立ち上げたところから始まりました。パートの方2名と、取引先の保育園の求人情報を毎日朝から晩までデータベースに直入力していました(笑) そこから振り返ると密度はとても濃く、本当にいろいろな事があったので長かったように感じていますが、実はまだ7年しかたってないのかという不思議な感覚でいます。ただ自分の中では正直まだまだ会社として上手くいっているという実感はありません。創業からこれまで1年で500%成長を遂げた年もありましたが、日々未整備でカオスな環境を整え続けている毎日なので、創業初日から今までほとんどテンション変えずにアクセル全開で仕事に取り組んでいます。
ネクストビートのビジョン・ミッションとは?
人口減少により、多くの領域で課題が顕在化すると考えています。そしてそれに伴い起きるパラダイムシフトが私たちのテーマだと考えています。例えば10年以上前から「保育士不足」という問題はありましたがあまり注目されていませんでした。しかし人口が減り、労働力の減少が問題視されたからこそ女性の活躍推進が国をあげて推進されるようになり、「保育士不足」という問題にも注目が集まり、保育領域でのパラダイムシフトが起き始めたのです。これと同じことが「地方創生」や「インバウンド」の分野でも起き始めており、その領域での事業展開も視野にいれています。
今年特に注力していきたいことは?
■事業に関して すでに売り上げ規模では業界No1になっている保育領域のHR事業ですが、まだまだ伸びしろは大きいと感じています。いち早くマーケットでのシェアをより強固なものにするために、成長スピードを更に加速させていきたいと考えています。HR Tech事業の保育園向け業務改善システムである「保育士バンク!コネクト」、子育て中のママパパ向けの「KIDSNA STYLE」メディア事業は、軌道に乗り始めているので、まずは今年度掲げた計画を着実に達成し、プレゼンスを確立したいと思います。それ以外の立ち上げ期にある事業や、地方創生やグローバルという新たな領域で検討している新規事業については、プロダクト開発、ビジネスモデル設計をしっかり整えていきたいです。 ■組織に関して 自分の目の前のことを達成するだけではなく、全体最適を考えた経営者的視点や、当事者意識をもった行動を全社員が行える文化をより根付かせていきたいと考えています。具体的な取り組みを少しご紹介すると、例えばエコワーキングの視点で、執務エリアの会議室から椅子を撤廃し、ミーティングの選択と集中を促したり、集中力を高めるBGMをフロア内に流したりしています。短時間の睡眠は労働生産性をあげるといわれているので、現在恵比寿の新社屋では、執務エリアの全フロアに仮眠室の導入をすすめています。まだまだ一人一人の心がけでなくせる無駄は多くあるように思います。会社全体で、個人と組織の生産性をあげる施策に取り組み、本質的な業務に取り組んでいただける環境やマインドを推進していきたいと思っています。
就職先としてネクストビートに興味を持ってくださった方に向けて
ベンチャーと一口に言っても色々な会社がありますが、弊社が一人一人に求めるパフォーマンスの期待値は高い方だと思います。経営陣含め他事業・他職種の方と密に関わりながら、広い視野を持つことが求められます。これは創業9年目、従業員350名弱の今の組織規模だからこそ、チャレンジできることです。ネクストビートで過ごしたことによって、10年後20年後、より自立的な働き方が求められる時代になったときに、社会的市場価値が高まったと実感いただけるのではと思っています。決して楽ではないですが、そんな環境での自己成長を楽しんで頂ける方に是非入社いただきたいと思っています。