株式会社インプリ

スマートフォンアプリの企画・開発・運用を軸に事業を展開する株式会社インプリ。
2010年3月の設立以来、ニュース・定番ゲームなどを中心に幅広い分野を手がけ、これまでに70本以上のアプリをリリースしている。

現在も、定期的に新規アプリをリリースし続けているという同社。その開発速度はインプリの競争力のひとつだが、それはマーケティング・プロモーション・ASOなどに関する知見を深めるうえでも大きなメリットをもたらしているという。

様々なジャンルのアプリを開発・リリースしてきた結果、流入経路や継続率といった一次情報に触れることができた。また、単純にマーケティング分析の試行回数も多くなり、独自のノウハウが蓄積されているのだ。

代表取締役は次のように語る。
「試行錯誤しながらアプリをリリースし、実際にユーザーに使ってもらい、その利用状況などの数値を分析するという一連の流れのなかでは、毎回必ず新しい発見があります。自動的にユーザー数が伸びている場合でも、その要因をしっかりと検証し次の開発につなげています。それを短いスパンで繰り返すことでたまっていくマーケティングの知見こそが、当社の最大の武器だと考えています」

同社の展開するアプリの累計ダウンロード数は700万を超え、MAU（月間アクティブユーザー数）は150万人に及ぶ（2016年8月現在）。継続率も非常に高い数値を保っている。
これは、「マーケティングが成功していると同時に、ユーザー目線で丁寧にプロダクトの開発を行っている結果でもある」と。

今、スマートフォンは大画面化が進んでいる。動画やテキスト、ゲームなどのコンテンツがより見やすくなっている反面、本体サイズが大きくなることによって片手操作がしづらくなっている部分もある。
「ユーザビリティの面では、ほんの些細なことが大きな差別化につながります。たとえば片手で操作しやすいボタンの配置やフリックの感度調整など、細かい部分でUI・UXにはかなりこだわって開発するようにしています。その使い勝手の良さがアプリの継続率にも大きな影響を与えているのではないでしょうか」と代表は語る。

ユーザーの継続率を重要な指標としてスピード感のあるアプリ開発を行い、堅調に業績を伸ばしているインプリ。これまでに培ったノウハウを生かし、さらに幅広い分野に挑戦しようとしているところだ。

世の中の流れを汲み取り、経験のない領域にも積極的にマーケットチャンスを見出している同社。新たな自社サービスを生み出し続けている。
新規アプリ開発において、自分たちがやりたいことに挑戦するという姿勢は貫きつつも、あくまでも市場のニーズを優先し、ユーザーが望むものを企画・開発し提供していくことを指針としているという。

「一般的なマーケティング手法としてプロダクトアウトとマーケットインという考え方がありますが、当社では99%がマーケットインです」と語る代表。
同社では常日頃からApp Storeなどのランキングをチェックし、なぜそのアプリが上位に位置しているのかを徹底的に分析しているという。発想ベースではなく、ロジックをもって新規アプリの開発に着手するのがインプリの基本姿勢だ。

今後はこれまで開発してきた定番ゲームのカイゼン、および広告出稿によるグロース施策を行っていく予定だ。

「パズルゲーム等、人気化しやすいジャンルは一部の資本力のある大手が上位を占めていることなどから、差別化が難しく参入する企業が少なくなっているのが現状です」と代表。
しかし、同社にはこれまでに築いてきた安定したユーザー基盤や、ストアでしっかりと集客できるノウハウがある。大手が参入しづらい分野においては、マーケティング力を武器に十分戦っていく余地があるという考えだ。
今後も、既存アプリを軸に攻めるチャンスのある領域に積極的に挑戦していく方針だという。

「アプリ業界では今後デベロッパーが淘汰されていくと考えています。大手企業が高額の開発費を投じてアプリをリリースしたにも関わらず、集客のノウハウがないことで埋もれてしまうというのもよくある話です。当社は規模はまだまだ小さいですが、間隔を空けずに常に打席に立ち続けているからこそ分かることがあり、それが必ず強みになっていくと信じています。一つひとつ段階を踏んで固く進めていく考えですが、挑戦できる体力と体制が整ったら、いずれはより大規模なプロジェクトにも挑んでいきたいです」と代表は力を込める。

今後もさらなる成長に向け、開発速度を加速させていくために、組織体制の強化を図っている。

100%自社サービスを展開し、次々と新しいプロダクトを生み出し続けているインプリ。自由度の高い落ち着いた環境のなかで、自分のやりたいことをゼロからスタートしてカタチにできることが、同社で働く最大の魅力だ。

エンジニアは新規プロダクトの開発に企画から携わるため、自分の意見やアイデアを反映させるチャンスが豊富にある。また、リリース後のプロモーションやマネタイズ施策にも深く関わることになるという。
これら一連の工程に関わることで、自分がつくったサービスが世に出ることを実感できるのは大きなやりがいとなるに違いない。

「私は起業する以前、SEとしてシステム開発などに従事していました。2〜3年という長いスパンのプロジェクトに携わる機会が多かったのですが、当社では、1ヶ月や2ヶ月単位での細かいプロジェクトが進行しています。この決定的な違いは、プロジェクト全体を俯瞰する目が養われるという点だと感じています。もちろん技術的な経験値もたまりますが、問題点・改善点を見極める分析力やロジカルシンキングが磨かれ、マーケットに関する知見も自然に身についていくと考えています」（代表）

また、自ら機会を作り出し機会によって自分を成長させる社風で、「とにかくやってみよう！」、「走りながら考えよう！」というのが同社のスタイルだ。
例えば、プロダクトへの新たな機能の追加が成果に結びつかなかったとしても、明確な狙いがあったうえでの失敗は評価の対象だ。失敗して足を止めてしまうのではなく、走りながら次につなげていく前向きな姿勢が求められる。

「当社では開発するアプリのジャンルなどにも制約を設けていないので、やってみたいことがあればしっかりと議論したうえで本人に十分な裁量を与えます。もちろん新しい技術も積極的に試すことができるので、自主性のある人はどんどん成長できる環境だと思います」（代表）

これまではアウトソーシングを活用しながら開発を進めてきた同社だが、今後は内製化することでノウハウを共有し開発を加速させていく方針だ。そのため、技術者にとって働きやすい環境づくりにも力を注いでいる。
「自身が実力を発揮できるのであれば、自由な時間に自分のスタイルに合わせて働くべきだと考えています」と代表。
必要に応じてリモートワークなども認めており、効率的に仕事をするためには、働き方に関しては非常に柔軟な考えだ。

代表は最後に次のようなメッセージをくれた。
「新規事業立ち上げに興味のある方にとって、経営に近い立場で事業に取り組むことができる環境です。もちろん将来起業を考えている方も大歓迎です。
会社も拡大期になるので、自分の成長が会社の成長につながるのを肌で感じられるタイミングでもあると思います。キャリアパスに関しても、メンバー一人ひとりに対して会社として何を提供していけるかを真剣に考えていく予定です。ルールやカルチャーも含め、将来のコアメンバーとして一緒に会社をつくっていける方のご参画をお待ちしています。たくさんのユーザーに楽しんでもらえるアプリをつくり、ともに成長していきましょう！」

これまでに培ったスキルや経験を生かし、自由な環境のなかで自分の力を試したい方、エンジニアとして幅を広げながら成長していきたい方は、是非、同社にチャレンジしてみてはいかがだろうか。