株式会社LOWCAL

ECソリューション事業部、ITソリューション事業部の2事業を中心に幅広く開発、インフラ、クリエイティブを手掛けている、株式会社LOWCAL。

“人を育てて産業をつくる“というビジョンのもと、「柔軟な創造性」「顧客に対する真摯な対応」のできる最高の人材を育成して、顧客満足度を強化するとともに「他分野との連携」を積極的に行い「お客様と共に新たな未来を創造」できる会社を目指している。
また、事業基盤強化を図るため、部門毎での研究開発や教育により最先端技術を用いたプロダクトの開発を推進している。同社の事業内容は、次のとおり。

●ECソリューション事業部
親会社であるBBF社と連携をし、アパレル企業を中心に制作～運用、開発を手掛けている。
今後は受託案件の拡大を目指し、ECのスペシャリストになるべく現在も学習を続けている。

●ITソリューション事業部
開発、インフラ、クリエイティブの領域においてソリューションの提供を行っている。
受託案件を中心に、開発、インフラでは上流から下流まで多業界にて幅広く支援を行っている。

Webセッションでは、ディレクターやデザイナー、マークアップエンジニアがWebサイトの企画提案から制作、ECサイトの構築運用を手掛ける。また、ゲームセッションでは、プロデューサー、ディレクター、プランナー、3Dグラフィッカーなどがソーシャル系ゲーム会社におけるゲーム開発・運用を支援している。

以上は、客先常駐が約50％、受託が約50％といった比率にある。

「今後は受託の比率を増やしていきますが、客先常駐も受託も技術力やノウハウを蓄積することが主な狙いです。その上で、自社独自のサービスを積極的に展開していきます」と人事部の相川氏は言う。

●今後の取り組み
【受託案件の強化】
現在、親会社であるBBF社からの受託案件を含め、社内で活躍できる環境を強化中。より技術者が働きやすい環境を目指して成長を続けている。

【”AI×◯◯”社内での研究開発】
社内にてAIの学習～研究開発により技術の習得を行っている。IT技術によって産業が改善された事例はまだ多くはなく、人の経験をもとに行っている部分がいまだ多い。現在の状況を改善すべく、農業・介護・医療への参入を目標にまずはAIの事業展開へとチャレンジし続けている。

上記2つに加え社員の成長に向かい、会社自身も成長を続けている。

同社は2010年8月、創業者によって農作物卸を手掛ける企業として創業された。本間氏の実家は「コシヒカリ」や「黒埼茶豆」を生産していたが、その販路拡大が目的であった。
「特に『黒埼茶豆』は非常においしい名産品であるにもかかわらず、産地によるプロモーションや流通に難があって販路が広がらなかったのです。これを何とか改善しようと、当社を創業しました」と相川氏は説明する。狙いどおり認知度が広まり販路が広がったのはいいが、取扱量が一地域の生産量を超える壁にぶつかる。そこで、一定の取扱量をキープする一方、ベンチャーである良さを生かして、成長のためにスキルやノウハウを有するIT領域に進出する。

代表取締役である高井氏は「私たちは正直、エリート集団とは言えません。しかしながら、お客様に寄り添い、考え、ともに困難を乗り越えていくことには自信があります。」と話している通り、お客様のビジネスに貢献できるよう常に考え、真摯に対応していくことを忘れないよう心がけ、お客様と共に新たな未来を創造することを目標としています。

「人を育て、産業を創る」という経営ビジョンは、当初、新潟の農産物をブレイクさせるために掲げたものであったが、ベンチャーとしてIT領域などにチャレンジすることにもマッチしたのだ。

これまでチャレンジしてきた中で、「店長が利き酒師の資格を取得し“和酒バル”という新しい業態を打ち出したり、アパレル業界出身者が『ECをやりたい！』と発信し『NIZIIRO』を立ち上げたり、エンジニアやデザイナーが『自社タイトルをつくりたい！』と言ってソーシャルRPGの大作に取り掛かるなど、まさに“人を育てて産業をつくる”にチャレンジしてきました。この前向きなエネルギーが、当社の最大の強みだと自負しています」と相川氏は強調する。

同社が目指すのは、約80名中70名強が占めるエンジニアやデザイナーなどの技術・クリエイティブ職を中心に「どこにも負けないプロ集団をつくること」だ。

「エンジニア、クリエイティブは、それぞれ現在約35名ずつ在籍しています。これをまずは50名ずつに増やしたい。そのために人材を広く求めています。ぜひアクセスしてください！」と相川氏は呼びかける。

ベンチャー・スピリッツを忘れず、全社員が新たな自社サービスにチャレンジできるよう、同社では「新規事業支援制度」を導入している。
「従来は経営幹部が新規事業を開拓してきましたが、これからは全員が当事者であり、誰にもそのチャンスがある会社であるという思いを込めています。また、事業だけではなく、気になったとコリがあればすぐに共有できる会社創りを目指しています。」（相川氏）

エンジニア、デザイナーとして専門性を深めるもよし、新規ビジネスにチャレンジするもよし。
「社員のモチベーションリソースは様々です。自分の強みを存分に発揮できるよう、自在にキャリアを重ねられる組織でありたいと考えています。そのため、上下関係はあっても、言いたいことが遠慮なく言えるオープンでフラットな風土づくりにも心がけています」（相川氏）

人材育成においては、壁にぶつかっているようなメンバーをベテランにつけ、OJTでステップアップを図るといったシフトを組んでいる。「背中を見せるベテランの成長にも繋がる」と相川氏。経験豊富な人材を擁する同社だからこそ可能なしくみといえる。

客先常駐で客先に分かれる社員が多いが、各事業部では都度ミーティングを行うとともに、全社レベルでも勉強会やBBQなどの懇親会などで顔を合わせる機会は少なくない。2016年からは社員総会も始めた。

そんな同社が求める人材について、相川氏は次のように結んだ。
「技術力を高めたい人、周囲と積極的にコミュニケーションを取ってビジネスを盛り上げていきたい人、そしてチャレンジをしたい人、ですね。まだまだ粗削りな会社ですが、そのことも前向きにとらえて一緒に創っていける方に、ぜひ来ていただきたいです」（相川氏）