略歴をお教えください。
大学を卒業後、金融系の会社に入社し社長直轄の経営企画業務に携わりました。次のキャリアとしてヤフーに転職し、ここでも2年ほどKPI分析や事業計画策定など経営企画業務を手掛けます。そして、よりダイレクトに経営を変革する仕事を手掛けたくなり、当該業務の責任者を求めていたベルリッツ・ジャパンに移りました。社長室で経営企画業務を全般的に携わった後、弱点だったマーケティングも推進リーダーとして兼務します。その後、2012年6月に退職し、翌7月にビズメイツを創業しました。
起業の経緯をお教えください。
前職時代に、1人でも多くグローバルに活躍できるビジネスマンを増やしていけるオンライン英会話スクールの市場性を見出したことが契機となりました。サービスを立ち上げるに当たり、経営やマーケティングには自信があったものの、講師の確保や教材、カリキュラムといった肝心の商品づくりは自分一人では難しいと自覚していました。そういったサービスの核となる部分を任せられると思える人は、取締役でもやる伊藤しかいなかったですね。ダメ元で声を掛けるとすぐに賛同してくれました。あの時はすごく嬉しかったです。 そして、講師の確保のために伊藤の部下だった優秀なフィリピン人に、システムづくりのために私の部下だった人材にそれぞれ声をかけ、意気投合してもらって創業に至りました。
起業して、今日までにどういったことが実現できましたか?
“オンライン英会話スクール”として括られたくはないのですが、マーケティング上、あえて“オンラインビジネス英会話スクールNo.1”と言い切ることも大事だと考え、そのポジションを実現したと表明しています。しかし、まだオンライン英会話スクールの市場は通学型に比べれば小さいので、その“No.1”であってもインパクトは小さいと自覚しています。そこで、今後は通学型も含めトータルなNo.1の存在を目指していきたいと思っています。
“仕事哲学”とは何でしょうか?
それまで世の中になかったものをつくり、認めてもらいたいという欲求が仕事の原動力になっているように思いますね。認めてもらえれば嬉しいですし、その価値創造のプロセスは非常に面白いし、楽しいです。
社員に対する思いをお教えください。
基本的な考え方として、みんなの幸せを最大化するためのバランスポイントがあり、それを常に見極めてジャッジしていくことが大事だと考えています。お客様、従業員、取引先、売上や利益といった要素をどうバランスさせながら最大化、最適化するか。そのためには私自身の人間力が問われていると自覚しています。ですから、社員には最大限幸せになってほしいと思っています。