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株式会社キャドセンター

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • マスコミ・エンターテイメント・メディア系

3DCG技術と先進技術を駆使して顧客の想いをかたちにする株式会社キャドセンター(東証スタンダード上場の日本創発グループの一員です)

企業について

株式会社キャドセンターは、高度な3DCG技術をベースとした先進技術で顧客の想いを“かたち”にしてきた。想いという漠然としたものをいかに可視化するか――ビジュアライゼーションを追求していく過程で、時代のニーズと共に、表現手段としての技術やアウトプットの形は広がっていき、現在では多彩なコンテンツやサービスを提供するようになっている。

3DCG技術をベースにした映像や静止画、インタラクティブコンテンツ、VRコンテンツ、シミュレータの制作・開発やGIS関連データベースプロダクト製品の開発、これらコンテンツの提供にともなうモニタやパソコン、各種センサーなどハードウェアの選定、設置、販売、保守運用、各種パソコン関連機器、デモスペース、VRデバイスなどの検証環境の提供というように、同社の事業を一言で説明するのは難しい。

たとえば、世界遺産に登録された三重津海軍所をわかりやすく紹介している『三重津タイムクルーズ』では、三重津海軍所があった明治時代当時の風景をCGで再現し、ヘッドマウントディスプレイを装着することでタイムトラベルを楽しめる。すみだ北斎美術館で開催されたイベントでは、葛飾北斎の浮世絵作品『しうねん』をVR化したコンテンツを出展。2次元の作品を3DCGとして表現し、その世界をVRで体感することで、複層的な絵画の楽しみ方を提示している。このようにエンターテインメント性の強いものばかりかというと、そうではない。災害時の行動パターンなどを調査するため東京大学生産技術研究室による『地震火災避難VRアプリケーション』の開発に協力し、地震火災避難シミュレーションにおける「避難行動モデル」解明を支援したり、航空機や船舶の操縦訓練用シミュレータシステムなどを手掛けたりもしている。

事業の中心を占める不動産や都市開発領域のコンテンツもお客様のビジョンや想いを具体化し、その建物や街で暮らす人、働く人に的確に伝えることで両者をつなぐ役割を果たしています。当社は、単なるエンターメインメントではなく、想いの橋渡しや啓蒙・教育・訓練など、社会有用性の高いコンテンツ、システムづくりを大切にしています。

株式会社キャドセンターは、先進技術を取り入れることに対して積極的だ。新築マンションなど、建築物のプロモーションにCGパースを導入したパイオニアと言われており、不動産CG分野においては先駆者としての優位性をいまも確保している。この技術を磨くことで、高さ情報や二次元のベクトル地図情報、航空写真画像データをもとに生成した3次元都市モデルデータ『MAPCUBE』や、『MAPCUBE』にある東京23区すべての建物をフルテクスチャ化し、窓ガラスの反射も適用した3次元都市データ『REAL 3DMAP TOKYO』といったコンテンツも生み出している。

また、ここ数年にわかに注目度が増しているVRについても20年ほど前から取り組んでおり、現在は、多くのIT系企業が開発競争を繰り広げているMR(複合現実)を取り入れたコンテンツづくりにも挑戦しているという。

「当社は長年、ビジュアライゼーションを追求することで技術と表現力に磨きをかけ、競合優位性を築いてきました。しかし、デジタル技術の加速化によって、可視化することがそれほど難しい技術ではなくなってきた今、単にビジュアライゼーションを提供するだけでは、お客さまからこれまで以上の評価をいただくことは困難になっています。だからこそ、私たちは可視化の彼方にある新しい価値へとお客さまをご案内できる存在を目指さなければならない。そんな想いを込めて、“BEYOND VISUALIZATION”という目標を掲げています。そして、その実現に必要な道具である技術を、積極的、かつ柔軟に吸収していこうと考えています」

同社が、モーションキャプチャ・システムなど、社員の要望に応じて新たな技術を導入するのも、こういった考え方がベースにあるからだ。しかし、新たな技術の導入や新しい発想のコンテンツを開発するには、資金力が欠かせないのも事実。が、その点についても、同社には日本創発グループの一員だという強みがある。

株式会社キャドセンターが、日本創発グループの一員となったことを機に強化されたものに、人材育成面もあげられる。中途採用だけでなく、新卒採用にも注力するようになり、教育体制の変化、補強を続けている。たとえば、新卒社員に対しては年齢の近い先輩がチューターとしてつくことで、仕事の流れやノウハウをもっとも身近な先輩から具体的に学べるようになった。一方、チューターにとっても、年次の浅いタイミングで人を育てる経験を積めるだけでなく、自身の業務を棚卸することで重要事項を再確認できるメリットもある。また、社内ではさまざまな勉強会が開催されており、社員自らが積極的にスキルアップに取り組んでいるという。

ただ、このような環境を活用し、同社で活躍するためには、「お客さまに喜んでいただけるかどうか」という発想がとても大切です。

「仕事をしていれば、お客さまから求められることと自分のやりたいことが一致しないケースなど多々発生します。クリエイティブ=つくり手の想いを実現することという考え方が間違っているわけではありませんが、それ以上にお客さまの想いを注視できなければ、お客さまに満足いただくことはできませんし、その先にいるエンドユーザーや社会に対して影響力を及ぼす仕事を成し遂げることも難しいでしょう。創造する仕事とは、自らの想いと手でかたちづくるとともに、『お客さまの喜びとは何か?』を想像することから始まるサービス業でもあることは忘れてはいけません」

この発想の必要性に共感できるのであれば、「不良の精神を忘れない人が理想の人材像」だと続ける。

「別に素行不良や非行を肯定しているわけではありません。世の中のあらゆることに、きちんと疑問を持つ態度や好奇心のことだと考えてください。『これは違うのではないか?』という視点や『当たり前のことを覆してみたい!』という気概は、新しい技術や表現の出発点になります。ですから、社会人としての常識やマナーをきちんと踏まえて行動し、かつ自分の軸をしっかりと持っている“不良性感度”の高い人に魅力を感じます」

様々なことにチャレンジでき、安定した経営基盤を持つ会社、さらにキャリアアップも見込める。多くの人にとって魅力的な企業ナノではないだろうか。

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企業情報

会社名

株式会社キャドセンター

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > AR/VR/MR

マスコミ・エンターテイメント・メディア系 > ゲーム・エンタメ

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

資本金

8,000万円

設立年月

1987年10月

代表者氏名

取締役社長 橋本 拓

事業内容

3DCG技術をベースにした映像、静止画、インタラクティブコンテンツ、VRコンテンツ、シミュレーション制作関連のビジュアライゼーション環境の構築・提供。

全国の都市・港湾3Dモデル上への各種データ可視化による都市DXの企画・コンテンツ制作。デジタルツインプラットフォームの開発。

上記にともなうモニタ、PC、各種センサー等のハードウエアの選定、設置、販売および保守運用。

株式公開(証券取引所)

従業員数

130人

本社住所

東京都港区芝2-1-28 芝アネックスビル3階

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