代表取締役CEO・齋藤 一望氏 1977年生まれ。新卒で大手SIerに入社。中小企業向けERPパッケージ開発に従事した。その後ベンチャーを4社経験する中で、グループウェアや汎用データベースシステム、レストラン・美容系予約ポータルサイトなど幅広い分野のWebサービス立ち上げ経験を積み、役員として経営にも携わるように。社員がワクワクしながら働ける、そんな会社を自分の手でつくりたいと2016年6月にアドシードを設立した。趣味は旅行で、最近は子供と過ごすことが多く、旅行は家族旅行がメインになった。

起業の経緯を教えてください。

起業する前に5社を経験しました。最初に入社した大手では、新規パッケージの立ち上げに参画するなど、実力は認められていたものの、年功序列の評価制度であることと、参画する人数の多さから「歯車感」が強く、二度と大手にはいかないと決めました。そこからベンチャーを4社経験したのですが、幸いなことに、どこでもそれなりに評価いただくことができました。おかげでサービス立ち上げなど、面白いプロジェクトに携わる機会も増えたのですが、雇われる側である限り、どうしても妥協する部分はあって、いつの頃からか自分の中でモヤモヤしたものが大きくなっていたのだと思います。 その一方で、執行役員として経営に携わる経験を積んだことで、初めて起業を意識するようになりました。だから、39歳という遅咲きでの起業になったのです。 私は石橋を叩いて渡る堅実タイプですが、起業するからには面白いことに挑戦していきたい。この想いから、SES・受託という安定した事業とゲームという面白い事業の両輪をまずは立ち上げました。守りと攻めの事業を同時に回すことで事業を安定的に、かつ、挑戦的に運営することができています。

社名の由来について教えてください。

アドシードのアドは広告ではなく、「add＝加える」のほうで、“種を加える”という意味をこめています。企業や誰かの人生に少しずつ種をまいていければいいなと。 自分たちの色で染めるというよりは種を蒔いて、個性豊かに育っていって欲しいなと思っています。 実は、CEOを務めていますが、私は本来自ら先頭に立つよりも2番手が好きなんです。先端を突っ走っていくより、優秀な人たちが活躍できる土台を整えていければと思っています。だから、ワンマン社長のように、社内で自分の意見を押し通そうとは思いません。立場上、最終的な決断はくだしますが、みんなから意見を出し合ってもらいながら、アドシードという会社のカタチをつくりあげていければいい、と。そのためにも、意見を発信しやすい雰囲気づくりには気を配っているほうだと思います。

社員への想いや期待することを教えてください。

とにかくワクワクしながら働いてほしい。特にエンジニアはモノをつくれる、アイデアを具現化できる力のある人たちです。それなのに、受け身でいわれるがまま働くだけでは、もったいないと思うのです。経験上、ワクワクしながら働いているときのエンジニアの力はものすごいものがあります。十二分に力を発揮して達成したプロジェクトからはものすごい充実感や達成感を得られます。単純に、仕事をするのが楽しくなるんです。メンバーには、このような体験を少しでも多く経験してほしいと願っています。 これは営業にも言えて、単なる右から左へ流す営業ではなく、自身のバリューを発揮して、顧客にとって唯一無二の存在になって欲しい。 どんな職種であっても人は自分のバリューを感じることができるようになれば、仕事が楽しくなるはずなんですね。 この経験を是非してもらいたいと思っています。 そして、期待することはセルフマネジメントです。私は、メンバーの自主性を尊重する、というか、1から10まで指示したくはありません。指示に従わせてばかりでは、その人のワクワク感を下げてしまいかねませんから。その分、メンバー一人ひとりが自身の責任を自覚して、自分を律しながら仕事に取り組んでほしいと思っています。

アドシードをどんな会社にしていきたいですか？

社員が前のめりに働ける会社にしたいと思っています。ワクワクして働くことはもちろんなのですが、ワクワクして働くためにも、土台としても環境作りは重要だと考えています。足元がぐらついてたら前のめりになれませんよね（笑） 良い環境で、それでいて自身の仕事に対してしっかりと責任を持って結果を出す。 そうした良いスパイラルが回り始めると、どんどん気持ちが高まっていくと思います。 社員全員がそんな気持ちで働ける会社にしていきたいですね。 結果を出したらその分、大いに報われるようにしたい。 ただ、結果がでないとその分・・・というのはビジネスのつらいところではありますが、それも含めて楽しんで欲しいですね。

最後に、求職者へメッセージをお願いします。

アグレッシブに仕事をしたい人、情熱を持っている人と一緒に会社をつくっていきたいと思っています。 当社は小さな会社ですし、仕事の枠を決めてしまうようなこともしていません。私自身、精算システムのサービス立ち上げに携わったときは開発チームのPMの枠を越えて営業活動を積極的に行っていました。そうすることで、エンジニアとして開発に関わるだけでは気づけなかったことを知り、視野の広がりや自分のアイデアの引き出しが増えていったものです。自ら枠を決めずにいろいろなことに挑戦してもらいたいという気持ちは仕事だけでなく会社づくりでも同様です。 将来独立を考えていても構いません。是非一度、アドシードで会社づくりにチャレンジしてみてください。若いうちから経営に触れられる経験はなかなか得られません。その経験は将来、必ず役に立つはずです。 当社は、メンバーの意見を待っています。会社をよくするには、お客様の期待に応えるにはどうすればいいか、この疑問を自分に投げかけ続けて、みんなで新しいアイデアや意見を出し合いながら、一緒にアドシードの未来を築いていきましょう。