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株式会社クランタス

  • IT/Web・通信・インターネット系

年々昇給する給与、仕事を楽しむ仲間等、ポジティブムード満載のベンチャー企業

企業について

2019年1月、株式会社インテルメッゾを事業分割・継承して、新しく誕生したのが株式会社クランタスである。同社を率いているのは代表取締役の牛尼健則氏。インテルメッゾで長年に渡り、お客様の信頼を勝ち得てきたエンジニアだ。新会社の設立にあたり、お客様もそのまま引き継ぎ、さらなる事業の拡大展開を目指している。

同社の事業の柱は二つある。一つは、ソフトウェア『fleblix』の販売・サポートである。こちらは、インテルメッゾが開発したアプリケーション開発ソフトウェアで、ある程度の開発経験があれば手軽に使いこなせる簡便さが特徴の製品だ。データベースと直結しており、手元にデータが残らない仕様のため、セキュリティにも配慮されている。お客様に自由に使ってもらうのはもちろん、同社から活用のための提案も行っている。

もう一つが、主力事業のSES。東証一部上場の大手製造業のお客様とは長年の信頼関係にあり、安定して仕事を請け負っている。手掛けているのは主に管理系のシステムで、サプライチェーンを管理するSCMや設計部門の製図の管理システム等、お客様のIT部門管轄の多岐にわたるシステムの開発・運用・保守のほか、信販会社に常駐しているチームもあり、お客様の幅を広げている。

プロジェクトは大小さまざまで、運用の定例業務のほか、依頼があればシステムへのユーザ登録、サーバの監視等、バリエーションに富んでいる。「基本的に、『何でもやります』と断らないスタンス」という牛尼氏。その柔軟な対応が、お客様にとって"なくてはならない存在"になっているのだ。プロジェクトが終われば、「次はこちらに」と途切れることは少ない。開発したシステムをそのまま運用まで担当し続ける等、長期にわたって関わっている案件もあるという。

また、同社ではPMO(Project Management Office)として活躍するエンジニアも在籍している。お客様とベンダーの間に入り、プロジェクトの推進をサポートする役割だ。システム企画部に常駐し、開発プロジェクトだけでなく、システム企画のサポートも行う。

「リーダー格のメンバーが育つにつれて、PMOのポジションでの活躍も期待したいです」(牛尼氏)

同社のメンバーは18名(2024年7月現在)。半数が20代~30代前半と、若いエンジニアが揃っている。現場では、4名のリーダーが2~3名程の少数精鋭のチームを率いてプロジェクトを担当している。スキルアップは自己研鑽だが、新人エンジニアについてはフォロー担当をアサインし、プロジェクトの垣根を越えていつでも面倒を見られる体制をとっている。

特徴としては、給与体制が独特な点だ。成果による評価制度を導入しておらず、全社員の相互評価を行っている。また、昇給には三つ条件があるが、それもそれほど難しくはない。一つ目は、「月1回の月次報告会に参加すること」。参加できない場合は、報告書を提出すれば振替が可能だ。二つ目は、「年間の当日欠勤、午前休が5回以内」。これも一般的に勤めていれば、クリアできるだろう。

一つ毛色が違っているのが、三つ目の「メンバーが、リーダーをサシ飲みに誘う」である。上下の壁をなくし、ざっくばらんに何でも話せる関係をつくるための仕掛けだと牛尼氏は言う。いずれにしても、堅実に勤めていれば昇給するため、エンジニアも安心して長く働ける環境が整っている。

賞与に関しても会社は査定しないという。メンバー同士の相互評価をもとに一定の業績賞与にプラスしていくシステムとなっている。不要なプレッシャーや競い合いがない環境で、互いを思いやる精神をもって仕事に臨んでほしいという考えがベースとなっている。社名のクランタスは、ラテン語の「curant(思いやり)」と英語の「ace(トランプの切り札、1番)」を組み合わせた造語で、「最高、最上級の思いやりの心を持って物事に取り組もう!」という意味が込められているのだとか。

その一方で、自己研鑽を推奨するムードも盛り上げていきたいと牛尼氏は考えている。「決して馴れ合うだけのチームにはしたくない。自分のスキルが上がらなければ会社の利益が上がらず、給与も上がらない。モチベーションを高める施策を色々と考えています。新しい人にもアイデアや意見があれば、積極的に求めたいです」と語っている。

牛尼氏が社員に伝えていることは、「仕事は楽しくやろう」ということだ。人生の大半は会社で過ごすため、何か楽しいところを見つけて取り組んだ方が得だという考え方である。

・「反応時間を5秒から3秒に削ることができた」
・「新しいコマンドを覚えた」
どうしても仕事上で見つからなければ、「このプロジェクトが終わったら飲む」
などでもいい。そのような小さな喜びを積み重ね、楽しんで仕事に臨めるようになってほしいという。ポジティブな発想への切り替えは、エンジニアとしてキャリアを積んできた牛尼氏が最も大切にしている考え方である。

「どんな時でも、ちょっと冗談を言って、周りが和んで笑ってくれると嬉しくなります。自分が笑っていると、周りも楽しくなる。そうすれば、雰囲気が良くなり、お互いに言いたいことも言える。助け合おうという気持ちも生まれる。それが好循環を生むと思っています」(牛尼氏)

エンジニアの仕事は前例のない課題解決の連続である。前向きな発想は意識しないとできず、自分を騙してでも「楽しい、楽しい」と言い続けることが大切。これは、牛尼氏の経験則である。

この牛尼氏の考えを実践したメンバーがいる。以前は仕事となると真剣に悩んで膠着するタイプだったが、意識的に前向きな発言を心掛けたところ、少しずつ周りの反応が変わっていった。今では「本当に仕事が楽しくなってきた」と語っている。どういう心持ちであっても、課題が消えてなくなるわけではない。それならば、「こういうふうにしたら、何とかならないか」と建設的に考えた方がいい。暗い顔でいるよりは、笑顔でいる方がいい。牛尼氏も、後ろ向きの発言をしそうになった時は、ぐっとこらえているという。「楽しんで、真剣勝負」はモットーであり、自戒でもある。

そんな牛尼氏の考えが浸透しているからだろう。同社のメンバーからは、ポジティブな雰囲気が伝わってくる。このメンバーとなら、仕事が楽しくできそうだという期待感がある。牛尼氏も、「転職した人も、当社で元気になってもらえれば」と語る。迎える態勢は、いつでもウェルカムである。「エンジニアという仕事でよかった」、そんな思いを改めて実感することができるかもしれない。

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インタビュー

株式会社クランタスのインタビュー写真
代表取締役 牛尼 健則氏 1967年6月9日生まれ。大学卒業後、全くの未経験からIT企業に就職。以降、三つの会社でキャリアを重ねたベテランエンジニア。 2019年1月、勤務していた株式会社インテルメッゾの事業を分割・継承し、株式会社クランタスを設立。代表取締役となる。 最近は、中高生時代、吹奏楽部で取り組んでいたトランペットを趣味として復活。サックスを吹く中学生の娘と、楽器屋のミニコンサート等で共演することもあるという。

── ご卒業からのご経歴を教えてください。

大学では経営学部で学びました。卒業後は建築系の会社に就職するつもりで内定ももらっていましたが、3月10日ぐらいに「潰れるかも」と内定先から突然の電話が。時代はバブルの後期。国が土地の過激な高騰を抑制するため、建設会社への融資を制限する政策を取り、その会社も打撃を受けてしまったのです。そこで、慌てて別の企業を探し、何とか入社したのがIT系企業でした。当時はパソコンを触ったこともなく、全くのゼロからのスタートでしたね。

その会社に10年ほど勤めた頃、ITバブルが到来しました。同じプロジェクトだった別の会社の社長から「新規事業を立ち上げ、来年上場も目指し... 続きを読む

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企業情報

会社名

株式会社クランタス

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

資本金

3000万円

設立年月

2019年01月

代表者氏名

代表取締役 牛尼 健則

事業内容

システム設計・開発・運用・コンサルティング

株式公開(証券取引所)

従業員数

18人

本社住所

東京都千代田区九段南4-8-8 日本YWCA会館4階

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