代表取締役 菅 健一氏 システム開発会社のSEを経て、オリゾンシステムズ株式会社に入社。 2005年から上海の関連会社に出向し、オフショア開発事業の立ち上げ等に尽力した。 2012年に帰国し、受託開発等の自社事業の拡大に注力。 2017年、代表取締役に就任。活躍のフィールドをグローバルに広げている。

会社を経営する上で、大切にしていることは何ですか。

2016年に先代からこの会社を引き継ぎましたが、私がこの会社を継いだ一番の理由は、創業当初から父先代がよく語っていた「社員が幸せに働き続けられる会社にしたい」という思いに共感し、オリゾンシステムズを100年続く長寿企業にしたいと思ったからです。その思いは今も変わらず、何かを決める際には、その決断が会社の持続性を高めることに役立つかどうかを判断の基準にしています。 10年先も20年先も景気に左右されることなく生き残るためには、事業を多角化してリスクを分散させることが大切だと思います。また、継続的な収入が得られるストックビジネスを積極的に育て、会社の安定性を高めることにも注力しています。 当社は2018年に設立20周年を迎えました。IT業界は変化の激しい業界ですが、100年続くことを目標に、社員みんなが幸せに働き続けられる会社を築き上げたいと思います。

座右の銘を教えてください。

座右の銘というほど大げさなものではありませんが、社員に呼びかける際には「目の前のことに前向きに取り組もう」という言葉をよく使っています。同じ仕事をするのであれば、誰かにやらされていると思って嫌々やるよりも、自分から楽しんで取り組んだ方が気分もいいし、周りの人にも良い影響を与えるからです。 リーマンショックで当社の業績が落ち込んでいた頃、社内にはどんよりとした空気が漂っていました。伸び悩む業績に焦りや不安を感じるのは当然のことですが、だからといって、後ろ向きな態度を表に出しても何のメリットもありません。一人ひとりが意識して前向きに仕事に取り組むようになったことで、会社全体が良い方向に動き出しました。会社を長く続けていると、良い時もあれば、悪い時も必ずあります。苦しい時こそ、ポジティブな気持ちを大切にしたいと思っています。

社員の成長やモチベーションアップのために心掛けていることはありますか。

頑張った人が正当に評価される環境を整えたいと思い、人事評価制度の見直しを行いました。年功序列型の給与制度を廃止し、より透明性の高い評価制度となったことで、社員が納得感とやりがいを持って仕事に取り組めるようになったと思います。極端な実力主義に陥ることがないよう、定期的に面談を行い、数字に表れない努力や、仕事に取り組む姿勢もしっかりと評価するように心掛けています。 また、社員みんながストレスなく働き続けられるように、私も含めて幹部や管理職の振る舞いには特に注意を払っています。周囲に気を遣わせるような態度もいけません。「和の心」を大切にして、困っている人がいたらお互いに助け合い、刺激を与え合える社風を定着させたいと思います。社員みんなが「オリゾンシステムズに入社してよかった」と思えるような明るい空気を大事にしていきたいですね。

求職者の方に、メッセージをお願いします。

「オリゾンシステムズは、本当にいい会社です！」と、声を大にして言いたいと思います。自画自賛になりますが、200人規模のIT企業で当社ほど事業の幅が広く、業績が安定していて、ストックビジネスの整っている会社は、なかなかないと思います。「小さな大企業」と呼ぶに相応しい、真面目で手堅い会社だと自負しています。 私は、社員が幸せに働き続けられることを第一に事業に取り組んできましたが、社員も会社のために一生懸命頑張ってきてくれました。その結果として5年程前からあらゆる事業が勢いに乗り、会社の雰囲気も業績も、とても良い方向に動き出したと実感しています。これからさらに、グローバルな活躍が期待できるでしょう。 私達の夢は、世界の最先端技術を幅広く取り揃えたITサービスの商社になることです。この夢を共有できる新しい仲間に出会えることを、楽しみにしています。