日本エクセムで働くまでの経歴は?
大学卒業後、日本オラクルに就職しました。当時はWindows3.1がリリースされた頃で、オラクルがまだ今ほど有名ではなく、日本オラクルも社員数200人程度の規模でした。 日本オラクルでは情報システム部で働き、受発注や売上・在庫管理、経理、人事など社内システムを次々に作り上げました。データベースの製品に直接関わっていたわけではありませんが、もちろんOracleは使い放題でした。 バックオフィスや経営に関する知識は、社内システムを作ることで身に付けました。労務関係の法律や簿記の勉強もしました。あの時、詰め込んだ知識が経営者になってから生きていますね。 日本オラクルが伸びている時期でもあったので、3カ月に一回のペースでビジネスルールが目まぐるしく変わり、それに合わせて社内システムの改変も必要。とにかく忙しくて大変でした。日本オラクルには7年間在籍しました。その間に社員数は1500人まで増えていました。
日本エクセムのCEOに就任した経緯は?
日本オラクルが大きくなるにつれ、やれる範囲が狭くなって働いていても楽しくなくなってしまったので、アメリカのBIツールのベンダーに入って、日本支社の立ち上げに参画しました。エンジニアとして入社したのですが、私が社員3人目だったので、営業やマーケティングにも携わりました。 その後、日本オラクルの出身者が作ったベンチャーキャピタル、サンブリッジアンシスに入社。サンブリッジアンシスがMaxGaugeの販売事業を日本国内で展開するにあたり、その責任者としてオファーを受けました。そして、MaxGaugeの事業が軌道に乗り、3年目に韓国エクセムとサンブリッジアンシスが合弁で日本法人を設立して、私が代表に就任したという経緯です。 今はサンブリッジアンシスの出資分を韓国エクセムが買い取って、100%子会社となっています。サンブリッジアンシスは、ベンチャーキャピタルだから、事業が軌道に乗ると売却するのがビジネスモデルですからね。
日本エクセムをどんな会社にしたいですか?
自分たちがやりたいことをやって生きていく会社にしたいと思っています。 やりたいことをやっていても食っていけないのはわかっています。けれども、自分が何をしたいのかちゃんと認識している仲間と一緒に、やりたいことで食べていける組織を作り上げ、自分たちが理想とするデータベースのサービスを提供し続けたいです。社員には常日頃、自分の考えを話して、同じように自分のやりたいことを追求できる会社を一緒に作る意識を持ってもらえるようにしています。 自分たちがやりたいことをやるために、サービスやスタッフの質を落としたくありません。社員数を増やせば、クオリティに幅ができますし、やみくもに売り上げアップを追い求めると、売り上げは増えてもクオリティが落ちてしまい、本質的には価値がないと思います。高単価の仕事ができるように、メンバーがどんどんレベルアップして、データベースや運用の領域で信頼される企業になりたいと考えています。
後藤CEOにとって「仕事」とは?
私は仕事を「ゲーム」になぞらえて話をすることがあります。自分たちが思い描いている会社なり製品なりサービスなりを作り上げていくためには、いろんな障害を乗り越えて進んでいかなければなりません。ロールプレイングゲームでもシミュレーションゲームでも、イベントをクリアして成長するのと同じです。 外資系の会社や人脈の中で育ってきたのが影響しているのか、日本の会社で働くよりも仕事を楽しんできたのかもしれません。外資系の会社では「主張」しなければ生きていけません。当社には自分が何をしたいのか主張できるメンバーが多く、みんな自分の価値を最大化するために働いています。社員には自分のやりたいこととやるべきことを意識して、成長につなげられるように動いてほしいと願っています。
最後に、求職者にメッセージをお願いします!
私は「意志」という言葉が好きです。経営者という仕事は大変ですが、「やる」という意志を大事にして、それを貫けるように努力しています。自分には特に他人に秀でた能力はありませんが「意志」の力だけは人一倍持ち合わせていると思っています。 2008年に日本エクセムを設立してしばらくは、リーマンショックによる不況で経営が苦しい時期もありました。しかし、私に事業を任せてくれた韓国エクセムやサンブリッジアンシスの社長に対する恩返しをしたくて頑張りました。 意志をしっかり持っていれば、他人に何か言われても考えがぶれることなく、自分が目指す先へ着実に足を運ぶことができます。社員にも自ら意志を持って成長してほしいと考え、採用面接でも自分の意志を持っているかを重視しています。当社では面接を2回実施しているのですが、最初の面接を私が担当します。先に自分で考えて動ける人間性を持っているかを見極めて、その後、現場の責任者に技術的な話をしてもらいます。 興味がある人はぜひ気軽にご応募ください。お待ちしています。