社名にもあるようにイニシアティブ=主導権を大切にしている理由を教えてください。
起業する前は、小さいシステム会社でエンジニアとして働いていました。そこは二次請け、三次請けがほとんどで、開発するのは我々だが、プロジェクトをコントロールすることはできずにモヤモヤすることがとても多かったのです。こうすればもっとスムーズにプロジェクトを遂行できる、もっといいモノになると思うところがあっても、自分達の力では変えられないもどかしさがありました。 その思いを解消するには、自分達がイニシアティブをもたなければならないと考えたのです。また、自分達が主体性をもって取り組んだプロジェクトの方が、成功した時の達成感や喜びは大きなものになるし、例え失敗した場合であっても、そこから得るものが多くなります。 だから、起業するにあたって、イニシアティブを持ってプロジェクトに取り組み、メンバーが成功体験を積んでハッピーになれる会社にしようという思いを込めました。もちろん、そこには自分達がイニシアティブをとったプロジェクトを通じて、お客様が業界でイニシアティブをとることに貢献したいという思いもあります。
設立から13年経った今、新規事業開拓に乗り出した理由を教えてください。
イニシアティブをとれる仕事をしようと起業はしましたが、初めからそのようなポジションでプロジェクトに参画できるほど甘いものではありません。設立後も長い間、別会社を介して仕事を請け負うことが続きました。そこで少しずつ実績を積み、10年経った頃、ようやく口座を開いてもらうことができたのです。そこから、改めてイニシアティブソリューションには技術力の高い人材が多数在籍していて、幅広い業務に対応できるということをお客様に理解してもらったことで、今があります。創業当時、「こうありたい」と思い描いていた仕事がようやくできるようになってきたのです。 13年かけて積み上げてきたお客様との強固な信頼がある今であれば、会社として次のステップを目指すための一歩を踏み出せる――その一歩というのがIoTや5Gといった先端分野での事業開発なのです。
社員への想いや期待していることを教えてください。
私は人が好きで、相手のいいところを引き出していきたいという思いを昔から持っていました。ですから、社員には主体性を持って自分を出していってほしいですし、成長する機会を会社として提供していきたいと思っています。成長という点には、かなりこだわっているんですよ。例えば、プロジェクトにアサインするときも、どのポジションに入るかで吸収できるノウハウや経験が大きくことなってきます。上流工程のスキルを磨きたいのに、一プログラマーとして参画しては得るものが限られますし、プロジェクトマネジメントスキルを鍛えたいなら、PLやPMの経験を積む必要があります。だから、メンバーの“なりたい姿”に近付けるポジションや経験を考えながら、アサインするプロジェクトを選んでいるんです。 期待することは、社員一人ひとりが担当しているプロジェクトにおいてリーダー的存在となり、一緒に取り組むメンバーを導いていける存在になってほしいと思っています。そのために必要なスキルや経験を、イニシアティブソリューションという器を利用して培ってもらいたいと思っています。
会社としての将来的ビジョンについて教えてください。
現在は、通信業界メインで基盤を築いていますが、今後は、業界も拡大していく予定です。とはいえ、新規事業の立ち上げを進めている段階であり、まずは現在取引のある通信事業者を中心に足場を固めながら着実に前へ進んでいこうと考えています。 また、他業界へ出る場合も、商流は重視します。設立から10年かけて直取引できるようになり、お客様と近い距離で、メンバーが主導権を持ってプロジェクトをけん引できる体制をつくり上げてきたので、事業を拡大していってもこの状況は維持したいからです。そのため、直取引にはこだわり、たとえそれが叶わない場合であっても、エンドのお客様と近しい距離で意見交換のできる環境を整えることに力を入れていくつもりです。 こういった環境を維持しながら数年で50名から100名規模の会社を目指していきます。
最後に応募者へのメッセージをお願いします。
当社は新規事業を立ち上げ、新たなステージに踏み出そうとしています。この一大事業をメンバーの一人となって支えてくれる人、引っ張ってやろうと思う人達と一緒に、会社を大きくしていきたいと考えています。 とはいえ、仕事ばかりの人生では面白くありません。当社はワークライフバランスを大切にしており、週休二日もほぼ実現していますし、月あたりの平均残業時間も20時間以内に収まっています。また、上流工程が多いこともあって、いわゆるブラックな職場とは縁遠い環境にあります。 このような会社の一員となって、一緒に苦労しながら、面白いものを社会に残していきたい――そう思ってくれる方を待っています。