株式会社カラーズ

大阪市中央区に本社オフィスを置く株式会社カラーズ（COLORS Inc.）は、インターネット事業をフィールドに、企業や店舗にとって最適なプロモーションやビジネスモデルを提案している会社だ。インターネットがまだ世の中に出始めた頃の1997年1月に設立され、20年以上の歴史がある。

事業内容は、「WEBコンテンツ企画・プランニング・制作・運営」、「通販サイト企画・制作・運営」、「クレジット決済設置・代行」など、多岐にわたる。

代表取締役を務める中島理博氏は、2003年からカラーズに参加した。WEBディレクターとしての入社だったが、当時はまだWEBディレクターという職種は明確ではない時代だった。インターネットもWEBディレクターも、現在ではどちらも当たり前のものとして認知されているが、「新しいことを積極的に取り入れ、自らやっていこう」という気風は、カラーズにずっと受け継がれている。

代表に就任したのは3年ほど前だが、それ以前から会社の経営には携わっていた。中島氏はかなり前から「制作会社として受託業務を続けるだけでは、厳しい状況になる」と肌で感じており、受託業務だけで勝負することに疑問を感じていた。「会社として独自の自社サービスを展開できるビジネスモデル」の必要性を感じていた中島氏は、将来ビジョンとして「今はまだないが、将来的に当たり前となるような生活様式を提供できるサービス」を目指す。

また中島氏は、カラーズの強みを「信頼関係を第一に考えること」だと語る。「仕事を進めるうえで、解決が難しい課題に直面することは多々あります。そんな時に力になれる存在でありたいと、常に考えています」。業界での長年の経験と課題解決力は、中島氏の、そしてカラーズの大きな武器だ。「どんな状況でも、カラーズに頼めば何とかしてくれる、と思ってもらえる会社でありたいですね。仕事が終わった時に、カラーズに頼んでよかったと喜んでもらえることが、私を含めてスタッフみんなの喜びです。そこは今後もブレずにやっていきます」。

カラーズの事業の柱は、（1）WEBコンテンツ企画・プランニング・制作・運営、（2）通販サイト企画・制作・運営、（3）クレジット決済設置・代行の3つだ。

（1）では、企業・団体・店舗のプロモ―ション企画、プランニング、設計、デザイン、実装、運営まで、インターネットをフィールドにした総合的なプロモーション開発をおこなっている。（2）では販売企画、通販サイト制作・運営、広告出稿まで、ECサイト初期オープンと運営に必要なプロセスを、ワンストップで提供。（3）では、クレジット決済設置・代行をおこなう自社サービス「GoodPay」を展開している。

代表の中島氏に今後の展望を聞いたところ、2021年6月頃のローンチを目指し、新しい自社プロジェクトを立ち上げたという。「縁があって、ある飲食店のテイクアウトアプリを開発します。購入したい商品をアプリ上で注文し、個数、受け取り日、受け取り時間を決めてクレジットカードで決済すると、後は商品を取りに行くだけ、というサービスです。このサービス展開は、他の飲食店さんからも相談を受けています」。

このような仕事に関わることで、飲食業界が抱える課題も見えてきたという。「キャッシュレス化は日本ではまだ普及の途中ですが、早い段階で新規サービスをつくって時代が追いついてきたら、自分たちがつくったサービスが、より多くの人に使ってもらえるようになるでしょうね。もしかしたら世の中の仕組みを変えられるかもしれない、と考えるとワクワクします」。

また中島氏は個人的な想いとして、「世界を変えるのは技術者だ」と考えている。「世の中を良くするアイデアを頭に描くことはできますが、カタチにすることは難しい。アイデアをカタチにできる人、それがエンジニアと呼ばれる技術者です。私自身、そんな技術者をすごく尊敬しています。世の中を面白くできるアイデアを、強い意志と意欲をもって一緒にカタチにしていきたい、そんな人に仲間になってほしいですね」。

2020年7月時点の従業員数は8名で、全員が正社員だ。3年前からほぼフルリモートになっており、そのため社員の住まいも東京、大阪、神奈川、神戸などさまざま。連絡やコミュニケーションは、Skypeなどを利用している。自由度があるぶん責任感やスケジュール管理など自主性が求められる部分も多いが、物理的な距離が離れているチームづくりで、中島氏が心がけていることとは何か？

「新型コロナウイルスの影響でリモートワークが浸透しつつありますが、カラーズは以前からフルリモートなので、業務上の新型コロナウイルスの影響はありませんでした。この働き方で一番大切にしていることは、スタッフへの信頼ですね。完全リモートという体制を取っている以上、姿が見えないからといって疑い出したらキリがありません。信頼とは、与えられた仕事に対して、きちんと応えていくことです。物理的な距離が離れているぶん、チームを運営するうえで、信頼はとても重要だと考えています」。

「私は代表取締役をやっていますが、スタッフを管理するということは一切していません。すべて本人に任せています。会社って、出社した時点で仕事してるような感覚になるじゃないですか。でも自宅で仕事をしていると、本当に生産性があることを日ごろから意識しておこなっていないと、仕事をしているとは認められません。やっていなければ数字に現れてきますしね。だから通勤しているよりも、スタッフ一人ひとりが緊張感をもって仕事に取り組んでいますよ」。

今回の募集では、新規ビジネスの立ち上げに、一緒に関わっていくエンジニアを求めている。応募条件は、技術面ではReactが使えることが条件だが、「プログラミングに情熱を長く持ち続けられる人」、「仕事でやっているというより、好きでやっているという気持ちが強い人」を歓迎する。プロジェクトを進めるうえで次々と現れる、幾多の困難。それを乗り越えていく原動力は、「好き」という純粋な気持ちだからだ。