組織としての価値観を明文化した「philosophy book」
サクラグでは、ビジョン・パーパス・カルチャーを軸にした経営に転換してから、採用も軌道に乗り、定着率も上がり、その結果業績アップへと繋がったという経緯があります。そのため、組織作りにおいてのビジョン・パーパス・カルチャーを非常に重要視しており、様々な取り組みを行っています。 その一つとして、サクラグの組織としての価値観を明文化した「philosophy book」を2024年2月に公開しました。 ビジョン・パーパス・カルチャーについて、社内イベントや表彰を通して再確認する機会、代表や役員陣から全社向けに発信する機会は多々ありますが、新しいメンバーが増え繰り返し伝え続ける中で、「どう伝わっているか」難しさを感じる場面も増えてきました。 メンバーに一方的に期待するだけではなく、組織の価値観や方向性、期待をオープンに伝えていくために、サクラグを分かりやすく伝え相手にきちんと「伝わっている」状態にする。これがカルチャーブック「philosophy book」を作成した目的と背景です。
社内浸透のために「伝えること」
2023年秋ごろから、中途メンバーを対象としたオンボーディングに力を入れ始めました。それまでは「ある程度一緒に働けば分かってくれるだろう」と思っていましたが、振り返ればそれぞれ経験してきた価値観・バックグラウンドがあり、浸透するまでに必要なステップがあるのは当然でした。今思えば、メンバーに期待するばかりでオンボードしてもらうための配慮が欠けていたんですね。 philosophy book作成を通して、「カルチャー」は日常的に伝えるだけでなく、より具体的な共通イメージを持って行動に落とし込めるよう、グレードに分けた上で言語化しました。例えば【スピード】というカルチャーに対して、成功に向けて取り組むのは大前提ですが、例え失敗したとしても早く着手してやりながらピボットしていくことを大事にしています。 これまで暗黙の了解で浸透していたことも言語化し、それぞれの具体的な考え方、場面ごとに補足を入れ丁寧に伝えることを意識しました。
ビジョン・パーパス・カルチャーを大切にする理由
創業当時のサクラグは今とは経営方針も異なり、ビジョンをまったく重視していませんでした。組織はバラバラになり大きな経営の危機にあたり、会社としてどう在るべきかの見直しを経て、「ビジョン・カルチャーに共感する多様な人を採用し、入社したメンバーが個人のビジョンをサクラグで実現する文化を大事にする」現在のサクラグに至っています。 philosophy bookは新しく参画してくれたメンバーがサクラグを知り理解してもらうためだけでなく、業務に取り組む中で判断に迷ったり、方向性を確認したいときに振り返りができること、そして誰かにサクラグのことを伝えたいときに「伝える/伝わることができる」資料にしたいという思いを込めて作成しました。 ビジョン・パーパス・カルチャー浸透に向けて、サクラグではこれまでにも様々な取り組みを重ねて、ここまでやってきました。今後は語り手が変わっても伝わる内容の齟齬が出ないようなオンボーディングハンドブックの作成や、カルチャーグレードの評価制度への組み込み等も検討しています。 採用の最優先 → メンバーの成長と組織成長 → 社会の可能性開花という循環を軸に、今後も取り組んでいきます。