名古屋情報システム課マネージャー・小林 大佑氏 1986年生まれ。岐阜県出身。大学では情報工学を学ぶ。2008年4月、新卒で全国1,600店舗以上を展開する大手小売業へ就職。社内SEとして10年間勤務。店舗のPOSシステム、物流システム、オンラインショップ、勘定系といったシステム全般の開発・保守、およびインフラ全般の構築等を経験。マネージャーを務め退社。2018年、株式会社エラン入社し現職。『CSセット』のシステム全般をリプレイス。現在は新規事業の開発案件にも携わる。

前職からの転職理由とエラン社へ入社した経緯をお話し下さい。

転職のきっかけは、在籍していた会社の社内SEとして一通りやりきった実感が持てたことでした。新しいことに挑戦してみたいという想いがあり転職を決めました。元々事業会社の業務システムの開発・運用に、社内の一員として関わるという領域が好きでしたので、業界を変えて転職先を探し始めました。エランに入社したのは、前職の上司から誘われたことがきっかけです。 それまで『CSセット』の提携先に提供していたシステムは、外部の開発会社に委託して開発していました。その外注コントロールと社内システムの保守を担当していたのが、元上司です。しかし事業が拡大して、開発スピードが追い付かなくなってきたこと、これまでバラバラに作っていたシステムを統合する必要が生じたことから、システム開発・運用の内製化を推進するために誘っていただいたのです。 入社後は名古屋情報システム課として、クラウド上にシステムの基盤を構築し、社内システム、病院・施設側の管理システム、リネンサプライ業者側の管理システム、患者・入居者用のシステムの開発を進めてきました。今は、各種システムの運用保守や機能追加をしながら、新規事業向けの開発も進めているところです。

御社が使う業務システムならではの、開発の難しさというものはございますか。

弊社は入院セットのパイオニアなので、前例がない中でゼロから作らなければいけない点は難しいところです。 例えば、病院や介護施設側で使う『CSセット』の顧客管理システムはタブレット端末上で動きます。最近になって似たようなことをする会社が出てきましたが、我々が参照すべきシステムというのは存在していません。そのためどういったUIが施設さんに喜ばれるのかといったところも、全て自分達で手探りしながら作ってきました。 特に気を付けたのが、病院や施設の業務が煩雑にならないことです。元々、『CSセット』は、煩雑な患者様や入所者様の私物管理から、看護師様や介護士様を解放し、本来やるべき業務に注力していただくために開発されたサービスです。それを運用するためのシステムが使いにくいことで業務が煩雑になったり、時間を取らせたりすれば元も子もありません。運用そのものは病院や施設に委託していますので業務は発生しますが、それを最小限に抑えるためのシステムだと考えています。 もちろん、我々のアイデアだけではなく、営業が病院や施設からヒアリングしてきた意見を含め、様々な人々の意見が盛り込まれて完成したシステムになっています。

名古屋情報システム部のマネージャーとして、日頃のマネジメント面で意識していることをお話し下さい。

メンバー一人ひとりがのびのびと仕事ができるようには考えています。こうしてください、ああしてくださいといった細かいことは言いませんので、比較的自由に働いてもらっていると思います。まだ開設されて3年目で人数も10名に満たない小規模な部署ですので、歯車としてではなく、一人ひとりが主体となって業務に携わっていただけると思います。 逆に言うと、確立されたものが何もない部署でもあります。教育・研修に関しても予め用意されたものはありません。ただ、会社が少しでも使う可能性のある技術で、個人が希望したものに関しては、自由にセミナーに行っていただいていますし、書籍も購入しています。 評価に関しても制度は固まっていませんが、課の方針としては、全員に一律の基準を当てはめないようにしています。会社は営業主体の組織であるため、コミュニケーション能力を重視する傾向がありますが、技術者は、コミュニケーション能力がなくても、他に秀でているもの、例えば技術的に優れたものを持っていれば活躍していただけます。一人ひとりの得意分野を伸ばしていけるようなマネジメントをしていきたいと考えています。

求める人物像をお話し下さい。

事業会社の社内SEに求められることは、事業のことを考えてシステムを作ることです。システムも好きで事業も好きというエンジニアが望ましいですね。 技術的に多少不足するところがあっても、ビジネスを理解していれば、ステークホルダーが何を求めていて、どのような機能が必要とされるかが想像できます。あとはそれを実装するための技術をフォローすれば良いだけなので、現時点で、必ずしも高い技術力を備えている必要はありません。 また、性格的なことに関しては、似通った人ばかり集めても開発チームとして強い組織は作れないと考えています。会社として掲げる方針に馴染めないような人も、名古屋情報システム課では、受容する方針です。先ほども申し上げた通り、コミュニケーションが上手ではない人でも、何か秀でたものがあれば一定の評価はします。幅広い能力を持った人が活躍できるチームにしたいと考えています。 私はエランに入社して3年経ちますが、世の中の役に立っている実感を持って仕事ができるところに大きな魅力を感じています。病院・施設から感謝され、リネンサプライ業者の方からも感謝される。もちろん、お客様からも感謝される。やりがいの大きな仕事です。医療業界にシステムで貢献したい、技術者として人から感謝される仕事をしたいという気持ちを持った方のご応募をお待ちしています。