株式会社リファクト | インタビュー | 転職サイトGreen(グリーン)

代表取締役　山田裕樹氏静岡県出身。高校時代から部活の副部長や学級委員等でリーダーシップを発揮。特進クラスだったが、学歴偏重な世の中の風潮に疑問を抱き、あえて大学進学せずにIT系の専門学校へ。卒業後、エンジニアとして高い評価を受け、24歳でベンチャー企業の役員も務めた。25歳にはフリーのエンジニアとして独立。30歳で株式会社リファクトを設立する。以来、代表取締役を務めると共に、第一線のエンジニアとして活躍している。

IT業界を目指したきっかけを教えてください。

10代後半、とにかく稼げる仕事がしたいと思っていました。時代は1998年発売のOSが搭載されたパソコンが普及し始めたインターネット黎明期。それで、「ITが流行りそうだ」と直感した、それだけの理由です。スキルはIT系の専門学校で身に付けました。出身は静岡でしたが、わりと裕福な家庭だったので、親元にいると甘えてしまうと考え、頼れる人のいない東京の専門学校を選択。新聞配達で学費や生活費を稼ぎました。朝2時出勤で朝刊を配り、学校が終わると夕刊も配達する毎日。忙しかったですが、しっかり稼げることに満足していたので楽しかったです。専門学校では、淡々と学習に取り組んでいたら評価され、卒論ではクラスメイトをまとめてアプリを開発。数社からの内定も出ました。しかし、大学卒と専門卒での給与の違いに納得がいかず、内定を辞退。地元に戻り、偶然見つけた大手IT企業の求人で採用され、派遣のプログラマーとしてキャリアをスタートしました。

起業するまでの経緯を教えてください。

1年半ほど大手IT企業に勤めましたが、派遣切りに遭ってしまい、上京して新しいチャンスを掴もうと思いました。不動産屋に新居のアパートの鍵を取り行く途中で、IT転職フェアの会場を発見し、そこで出会ったITベンチャーに就職。それが22歳の時です。ちょうど、大学の新卒採用の社員と同じ歳でしたが、スキルや経験、実績等で大きく差をつけていたため、実力で戦ってきたことに自信を持てました。会社でも、「人を引きつける力がある。やる気や負けない心を持っていて、仕事の効率もいい」と評価され、24歳の時には役員に就任しました。その後、25歳でフリーのエンジニアとして独立。30歳になる頃には年間売上が2,000万円を超えていました。しかし、自分のノウハウを伝授し、絶対的存在価値のあるエンジニアを育てたいと考え、30歳の時に株式会社リファクトを設立したのです。

どのような会社を目指して設立しましたか？

エンジニア中心の会社にしたいと思いました。自分としては、会社そのものを大きくしたいという意識はなく、むしろ会社という枠がなくても、個で稼げるエンジニアを育てたいのです。転職や独立することになった時、今以上に評価されるように、目標を持って日々の業務に取り組むようアドバイスしています。また、人間的にも成長してほしいと願っており、特に誰かに何か助けてもらったら、感謝することを徹底しています。「自分はここまでやった」と主張し合っていては、ただ喧嘩になるだけです。やったことの主張は無意味です。自分の役割を果たすのは当たり前で、そのぶんは給与として対価が出ています。それよりも、助けてもらったことに対して感謝し合えば、世の中全て上手く回っていくと思うのです。 10年、20年とキャリアを積んでも、そのように素直に感謝できる人材を育てていきたいですね。

内部開発にこだわる理由を教えてください。

当社の役員は、全員が業界でも割と名の知られたトップクラスのエンジニアです。誰もがプログラムを組むことができ、今もバンバン作業しています。お客様も、私達が開発するシステムのクオリティーを求め、数ある企業から当社を選んでくださっています。その信頼にしっかり応えたいからです。一時期、人員不足のため一部を外注したこともあったのですが、残念ながら成果物のクオリティーが、私達の求める水準に届かず、結果として手直しすることがほとんどでした。それならば、自分達で開発した方が効率が良いという結論になったのです。その一方で、フロント部分のデザインに関しては、私達は専門外なので、信頼できる協力会社にお任せしています。そのような場合も、どの部分をどんな理由でどこの会社に依頼するのか、クライアントに同意を得ています。

転職を考えている方へ、メッセージをお願いします。

当社では、“個”のエンジニアとしてやっていくために欠かせない経営感覚も身に付けてほしいと考え、案件の受注金額や各エンジニアへの分配をオープンにしています。例えば、その人への分配が100万円の開発だった場合、開発に5ヶ月かけると、給与等の人件費を差し引いたら、利益が出ないことが明確に分かります。それによって目標が見えてくると共に、「これだけやれば、自分はこれぐらい稼げる」というふうに、エンジニアとしての市場価値も測ることができます。実際、当社のエンジニア達は、案件に取り組む際に必ず予算について聞いてきます。そのような環境の中で、どんどん成長できると思います。何よりも“やる気”を重視しているので、「上に立ちたい」「経営に挑戦したい」等の上昇志向を持って努力している方なら、活躍のチャンスが広がる会社です。誰よりも早く、若いうちに成長したいという方は、是非ご検討ください。