株式会社CSテクノロジーズ

株式会社CSテクノロジーズは、社員約40人のSESをメインに、受託開発も手掛ける会社だ。2005年に創業した。大手開発ベンダーやSI企業のパートナーとして、メンバーは金融、保険、メーカー、官公庁等の大規模案件に参画するケースが多い。蓄積したノウハウを生かし、現在、自社プロダクトの開発にもチャレンジ中だ。今後は、受託案件の比率を増やしていきたい意向だ。

同社は、フリーランスのエンジニアだった社長が、一人ではできることに限界があると感じたことから、仲間を増やして対応力を上げ、より社会に貢献するために設立した会社だ。社長は創業来、長くエンジニアとして稼働する傍ら会社を経営してきたが、2020年からは経営にシフト。SES案件には入らず、社内で受託開発の案件に対応しつつ、経営に力を入れるようになった。

どちらかというと堅実な仕事ぶりが評価され、創業以来15年余り、既存のクライアントと良好な関係を築いてきた同社。技術と信用のおける仕事ぶりはそのままに、これからは仲間を増やして、チームでの案件参画、受託案件強化、およびこれらを通じた人材育成や会社全体の底上げを狙う。多様な案件獲得と人材採用の両輪で好循環を実現したい考えだ。

働く環境も良好だ。この業界は競合が多く、撤退する会社も少なくない中で、2005年の創業から、リーマンショックや東日本大震災後の不況を乗り越え堅実に成長してきたのは、クライアントと案件に誠実に向き合うと共に、社員を大切にし信頼関係を構築してきたからだ。

創業以来、同社は「『社員幸福』世界一を目指す」と理念に掲げてきた。同社が考える社員幸福とは、「毎日の仕事にやりがいを持って楽しく臨めること」「将来を見据えてやりがいを見出すこと」「自己の成長と共に報酬もアップすること」「社会・環境へ貢献できること」等、同社のホームページに詳しく書かれている。

これまでも愚直かつ真摯に、これらの実現に取り組んできた。一方で、今後も理念を実現するには、企業基盤の安定と発展が欠かせない。このような背景の下、今、営業強化と人材獲得を両輪で回しながらの拡大を目指す流れになっているという経緯だ。

今後も、これまでと同様に人材を何よりの財産と捉え、社員幸福を追求することは変わらない。一人ひとりの成長をベースに、会社としてのさらなる飛躍を目指す。

そんなCSテクノロジーズで、人材の教育や働く環境に気を配るのは管理部の上山祥子氏だ。入社して6年。同社の魅力を聞くと「一人ひとりに寄り添ってくれること。私も時短で家庭と両立しながら働いています。その辺りも社長が考慮してくれました。この規模なので、社長ともごく普通に話しますし、希望も意見も言いやすいです。日頃から目を配ってくれていると感じます」と話す。

拡大路線に舵を切り、社内の空気もより前向きに変わってきている。同社は現在、自社プロダクトの開発に取り組んでいる。店舗等で発行されるポイントを管理、活用するアプリを考えている。夢は大きく、「国内だけでなく、グローバルに活用できないかと、アイデアを出し合っているところです」各自、案件の仕事の傍ら、楽しい未来を想像しながら知恵を絞る。このようなコミュニケーションも楽しみながら、大きな目標に向かって取り組んでいるところだ。

コロナ禍前は月に一度、案件先から社に戻り、みんなで情報交換や勉強、状況報告等を行っていた。年に二度の懇親会も開催していたが、残念ながら今はコロナ禍。オンラインベースでのコミュニケーションにシフトしている。社長も含め、みんなの人柄も分かっている少人数の良さは維持しながら、人員を拡大していく。今は第2創業期のようなもの。生まれ変わるCSテクノロジーズを一緒に創りたいという意欲ある人材を求めている。

最後にもう一つ、同社の特色を紹介する。元々社会貢献を志向して会社を立ち上げただけに、社会貢献活動に力を入れている。難民援助に取り組む国連UNHCR協会への寄付活動を長年続けており、社内には感謝状がズラリと並ぶ。最近、寄付先に加わったのは千葉市にある児童養護施設と、コロナ禍で医療支援活動に取り組む日本財団だ。このほか環境保全や動物愛護の活動への寄付も行っている。このような姿勢も個性的な会社だ。