NTT Com DD株式会社

東京・芝浦に本社を置くNTT Com DD株式会社は、グローバルICTソリューション＆サービスを展開している会社だ。主にインフラ領域のシステムインテグレーションサービス、マネージドサービス、プロフェッショナルサービスなどを、グローバルにワンストップで提供している。

NTT Com DDはもともと、1983年に設立された南アフリカ共和国の情報技術サービス企業「Dimention Data」の日本法人だった。2010年にTOBによりNTTグループ入りし、2019年のNTTグループの事業再編により、NTTコミュニケーションズ株式会社の傘下となった。

NTTは、日本国内はもちろん、グローバルでもネットワーキングのリーディングカンパニーとして知られる。NTT Com DDの立ち位置は、NTTグループ入り後も変わらず、グローバルネットワーキングを実践する企業として、国内外から広く認知されている。

NTT Com DDはCisco Systems社のGlobal Gold Partner（日本国内で4社（2021年6月時点））である。また、Certificarion数はGlobal Gold Partnerの中でもトップを誇る。ほか、Dell Technologies社のTitanium Partner（Global）でもある。設立から20年以上に渡ってグローバルにITソリューションを提供してきた実績を背景に高度な専門知識を武器とする。

手掛ける案件も非常にグローバル・大規模な案件が多い。業種は金融、保険、製造がメインで、コンサルティング・ICTソリューション＆サービスのうち、ネットワーク、セキュリティ、コラボレーション（音声やビジュアルコミュニケーション）、データセンターの設計～運用・保守などの取り扱いを柱とする。NTTコミュニケーションズグループ入り後は、日系の顧客基盤も増えつつある。

ビジネス上の強みは、Dimention DataとNTT、双方の総合力を背景にもつ点だ。グローバルな案件を、グローバルな社員がマルチ言語を用い、優良なサービスを提供できる。またNTT Com DDは、Cisco Systems社が提供する最新のテクノロジーを、ストラテジックにソリューションに活用する。NTTグループ内でもこの点は大きな個性であり、優位性となっている。

NTT Com DDは、「マネージドサービス」と「サポートサービス」を通じ、グローバルスタンダードのハイブリッドIT基盤ソリューションを提供している。

「マネージドサービス」では、顧客のITインフラの運用をワールドワイドに提供。複雑化したIT環境を最適化し、ビジネスの最大化を支援する。「サポートサービス」では、ビジネスの生命線であるITインフラを停止させないため、24時間365日、グローバルで統一されたサービスレベルでの保守サービスを提供する。

提供するソリューションには、以下の3つの側面がある。
1つはビジネスの俊敏性を促進する「Intelligent Infrastructure」で、ネットワーク環境に何が起こっているかを把握し、可視性と制御の自動化を実現するネットワークソリューションの提供により、迅速な対応を可能にする。

2つ目は、スピーディーな予測・検出・対応を可能にする「Intelligent Cybersecurity」。ビジネス革新をサポートし、リスクを管理しながら、サイバー脅威の防止・予測・検出・対応が可能なセキュリティインフラ設計の支援と、最適化されたソリューションを提供する。

3つ目は、情報やアイディアをつなぎ、生産性を強化する「Intelligent Workplace」だ。情報・ノウハウ・アイディアを場所やデバイスに関係なく、従業員がシームレスかつ安全に、協力して業務に取り組めるためのデジタルワークプレイスソリューションを提供する。

直近の主な実績には、
・外資系大手SIerのデータセンターマイグレーションプロジェクト
・大手製造系企業の国内拠点ネットワーク構築プロジェクト
・大手銀行のIPPhoneリニューアルプロジェクト
などがある。

今後のNTT Com DDは、NTTと連携したグローバルビジネスを基盤としながら、日系企業など新たな顧客基盤の創出に取り組む。また、NTTグループのスケールメリットを活かしたビジネス創出や、コラボレーションによる展開にも力を入れる。高度なネットワーキング技術と、顧客の期待を超えるソリューションを提供し続けることで、世界中の顧客に感動と喜びを届ける。

2021年6月時点の従業員数は百数十名で、平均年齢は43歳。ほぼ全員が中途入社だ。男女比は男性62.8％、女性37.2％となっている。

ジョブ型雇用も実践しており、各社員がそれぞれ裁量を持ちながら、ダイナミックに業務を進めることが可能。プロフェッショナル同士が既存の枠にとらわれることなく、お互いを認め合い思いやりながら成果を挙げていく風土だ。新しい人材や新しい考え方を歓迎する社風も強い。

月の平均残業時間は20時間ほど。主な福利厚生は、福利厚生サービス「ベネフィットステーション」加入、生命保険加入、永年勤続表彰などがあり、産休・育休は男女ともに利用実績がある。教育制度としては資格取得や語学レッスンの支援制度があり、Cisco Systems社が提供する教育コンテンツの利用も可能だ。

評価は、年度ごとに上期評価・下期評価を総合した通期評価を行っている。年度開始時に評価者と目標点の擦り合わせを行い、目標への達成度に応じて評価が定まる。業績評価と行動評価の二軸に分かれ、業績評価のKPIは毎年の事業計画により少しずつ変化する。

今回の採用では、性別・学歴・国籍は問わないが、日本語ネイティブ、英語ビジネスレベル以上が望ましい。Cisco系の資格保有者は歓迎される。志向性としては、成果を重んじ、自ら考えて主体的に取り組める（自走できる）人、かつ、チームワークも尊重できる人材だ。中途採用者のキャリア例には、Sier、NWソリューション提供企業などの出身者が多い。

世界中にネットワークされたNTTグループのビジネス基盤や、NTTコミュニケーションズとのアライアンス強化など、NTT Com DDには多くの強みや魅力がある。グローバルな実績はもちろん、日本国内のマーケット開拓も進んでいる。トータルソリューションを提供可能なSIerの側面、IT商社の側面等を持つ。語学力を備えた社員も多い。和気あいあいとした雰囲気も持ち味となっている。