メディアクロス株式会社

福岡市にあるメディアクロス株式会社は、クリエイターが働きやすい環境作りを積極的に進めるWeb制作会社。同業他社とは一線を画した経営方針を打ち出し、ハイクオリティなホームページ制作でクライアントから大きな信頼を得ている。

同社の特徴、それは「下請けしない」「営業を置かない」というスタイル。Web集客のみで創業以来、右肩上がりの成長を続けている。ここにメディアクロスで働く魅力が凝縮されている。ゆっくりと紐解いてみよう。

メディアクロスのWeb制作の強みは「内部SEO対策」。一般にWeb制作会社はWebページを制作して納品するのが仕事。運用やSEO対策は別の会社が請け負うことが少なくない。しかし、メディアクロスでは1年間の保守・メンテナンスサポート・内部SEO対策をパッケージとしてWeb制作を受注するスタイルを貫いている。

「当社のWeb制作の強みは内部SEO対策で結果が出る点です。Web制作とSEO対策は、別物だと思われていますが、検索順位を上げるにはWeb制作時からSEOを意識する必要があります。例えば、当社はWeb業界の世界標準規格『W3C』に準拠してコーディングを進めますが、8割以上の同業他社が標準規格を考慮しない構造でWebを構築するため、小手先のSEO対策を施しても結果が出ません。数年前まではそれで通用する面もありましたが、現在はまったく通じません。当社ではホワイトハックのみを10年以上地道に実施して研究開発を継続してまいりました。W3C準拠は基礎基本として様々なバリデーションチェック、画像1枚1枚のデータ量に至るまで、基礎構造構築の正道を貫いております。その上に、キーワード量の出現率や調整を常に実施し、結果がでるまで研究開発を継続してきております。圧倒的な「作るだけでもちゃんと結果が出るWEBサイト」を制作することが可能です」（代表取締役・式 啓）

実際にGoogleやヤフーで「ホームページ制作　福岡」等で検索すれば、すべてメディアクロスのWEBサイトが上位表示される。だから、営業を置かなくてもWeb集客でクライアントを獲得できるのだ。メディアクロスでは自社WEBサイトからの問い合わせと既存客からの紹介やリピートのみで15年以上営業している。

加えて、保守・メンテナンスサポート・SEO対策の契約を結ぶことで、フロー型の受託制作だけでなく、ストック型のビジネスモデルで長期的な収益を獲得でき、経営を安定させている。

「SEO対策に強くて検索上位表示ができるホームページを作ることで、クライアントとの長期にわたる契約が可能となります。制作時に1年の保守・メンテナンスサポート・SEO対策の契約がセットになっているのですが、大半のクライアントがその後も契約を延長してくれます。メンテナンス契約は収益を積み上げることができ、メンテナンス収入が新規制作を上回る規模になりました」（式氏）

新規の制作がなくても収益を確保できているのは、経営上大きな武器となる。制作のみの会社は新規案件がないと収益を稼げない。さらにいえば、クリエイターの年収にも上限ができてしまう。しかし、メンテナンス部門が継続的な収益を生むため、会社の成長に比例してクリエイターの収入を上限なくアップさせることが可能となるのだ。

メディアクロスは代表の式氏が幼少の頃よりPCプログラミングに慣れ親しみ、大学では現在のWEB技術基盤となるWEB系情報システムを専攻・研究し、
創業後は13年以上、その技術基盤を元に社員スタッフとともにブラッシュアップしながらWebの基礎構造の研究・実践を常にしてきた。だからこそ、同業他社が追随できないレベルで差別化できるだけの強みを作り上げることに成功したといえる。

「九州では最高峰のWebの土台を作ることができると自負しています。そこに、オリジナルの高クオリティなコンテンツを乗せると、業種を問わずに検索順位を上げることができます。Webの基礎構造と検索順位の関係を今も趣味で研究していますが、検索順位を上げるWebの基礎構造の作り方にはコツがあります。これはもはや『秘伝のタレ』といえます」（式氏）

メディアクロスで働けば、それらすべてを学ぶことができる。検索順位を上げるWeb制作の秘密を知れば、Web人材にとって大きなスキルアップになるのは間違いない。実際に、同社でスキルを磨いてステップアップ転職する人材も少なくないという。

「東京の大手広告代理店やWeb制作会社にステップアップ転職する人材が多くて困っています（笑） だからといって、『秘伝のタレ』を出し惜しみする気はありません。検索順位を上げられるWeb制作ときっちりと順位を上げ切るコンテンツ制作、SEO対策のノウハウを身につけて市場価値の高いWeb人材を目指してください」（式氏）

メディアクロスはクリエイターが働きやすい環境作りを積極的に進める会社でもある。そのために、「下請けしない」「営業を置かない」「コンペ不可」という姿勢を貫いている。下請け仕事や営業が自らの成績だけを意識した仕事を受けると、そのしわ寄せがクリエイターに及ぶ。とはいえ、仕事がないと社員が生活できない。Web制作会社で働く人なら痛いほどわかるジレンマだろう。

「クリエイターが制作に集中できるように、クライアントの無茶な要望は会社としてお断りします。契約内容にディレクター、デザイナー、コーダーの作業時間があらかじめ決まっており、それを越えて働くことはしません。どうしても要望を叶えたいときは追加料金と時間を頂戴します。メンテナンス部門で収益を上げているから、無理な要望をするクライアントの仕事を受けなくてもよいという状況になりました」（式氏）

同社では、ディレクター、デザイナー、コーダーの作業時間を見える化する目的で、オリジナルの日報システムを自社開発した。作業内容を日報の形で入力すれば、案件ごとに自動で集計して現在の稼働時間が一覧で確認できるシステム。クリエイターは働く時間の目安にできる。

「日報システムの情報は、場合によってはクライアントに対しても提示します。決められた作業時間をきっちりと示すことで、過剰な要望であることを理解していただきます。クリエイターを守るためには、クライアントと戦うことも会社の仕事だと思っています。敵を作ってしまうこともありますが、当社のポリシーを理解してもらえるクライアントとの信頼を土台にした関係を大切にしていきます」（式氏）

ホームページ制作は適正価格がはっきりしないことが多いが、メディアクロスでは、ライトプラン、ベーシックプラン、プレミアムプラン、プロジェクトプランという4つの基本プランを設け、すべての作業料金をスタッフの工数で算出し、受注金額を明確にしている。

「Web制作の相場は不透明だと言われます。不当に高い価格を請求する業者も問題ですが、利益が出ないぐらい安い価格で請け負っているところもあり、それも業界全体の問題点だと思っています。メディアクロスも創業当時は、社員が徹夜して頑張ってくれているのに、それに報いるだけの給料を払えませんでした。Web制作にかかるコストを明瞭にすることで、透明性のある料金体系を作ることができ、クライアントに納得してもらえ、結果として社員を幸せにできると思っています」（式氏）

創業15年を迎え、売上は順調な右肩上がりを示している。しかし、新規の制作案件は横ばいだという。問い合わせは豊富にあるが、下請けに出さないで高いクオリティにこだわるため、お断りするしかないからだ。
また高いクオリティを求めるため、メンバーの増員が容易ではない。

「制作部隊は現在2チームあります。チームの数を増やしたいのですが、高いクオリティを維持するために人材が不足しているのが現状です。当社で経験を積んだ若手の人材がステップアップ転職することもあって、慢性的な人手不足です。とはいえ、クオリティは絶対に下げたくないので、制作事業を拡大しないことで乗り切っています。しかし、それもそろそろ限界。増え続けるお問い合わせやクライアントの要望に応えるためには増員が急務です」（式氏）

給与水準は九州でもトップクラス。福岡在住のWeb人材でよりクオリティの高い仕事をしたい人は、成長の機会でもありこれまでに培ったスキルを存分に発揮して働くチャンスでもある。

「東京をはじめ他府県在住で、福岡に帰りたい、移住したいと考えている人も歓迎です。次に入社が決まっているコーダーは埼玉に住んで東京で働いていた人で、当社で働くため福岡に移住します。クオリティの高いホームページを生み出せる少数精鋭のスペシャリスト集団を目指し、IPOを目指すなど無理な成長はしません。クリエイターの生活を守りながら、着実に成長する会社を一緒に作り上げましょう！」（式氏）

オフィスが入るのは自社ビル。一階・二階にはテナントが入居しており、会社として副収入もあり、福岡のWeb制作会社の中でも群を抜いた経営の安定性を持つメディアクロス。クリエイターがスキルを積みながら、安定して働くには最適な会社といえる。