ご自身のキャリアについて教えてください。
私は、自営業の家庭で育ちました。子どもの頃、両親が名古屋駅近くで喫茶店を営んでいたんです。でも祖母からは、ずっと「サラリーマンになりなさい」と言われていました。そばにいて、経営の大変さを実感していたのでしょう。 ただ、私の原点は、この店にあります。ある日、母が「うちの店の広告をどうしよう?」と問いかけてきたのがきっかけで、広告に興味を持つようになったんです。その時の印象は強く、大人になるまでずっと覚えていました。 そして、名古屋のデザイン会社、広告代理店でディレクターとして制作に携わり、広告ビジネスのノウハウを習得。その後、別の広告代理店にクリエイティブ職で入社し、10年ほどキャリアを積んでトガルを立ち上げました。
当初から起業を視野に入れていたのですか?
もともと独立志向はありませんでした。ただ、キャリアを重ねる中で、デジタルとリアルを融合したコミュニケーションの手法、クリエイティブを追求したいという思いが次第に強くなっていきました。 そして、クリエイティブとテクノロジーを組み合わせることでクライアントにとって最適なコミュニケーションデザインを実現しようと、独立・起業を決意したのです。
組織としてのトガルの強みはどんなものですか?
トガルは、デザイン ✕ テクノロジー ✕ リアルを組み合わせて自由で最適なコミュニケーションをデザインする広告・デザイン・ITのベンチャー企業です。社名には、「依頼主の強みを見つけ出し、磨き尖らせる。そうすることで強みは増し、ターゲットに刺さり効果を生む」という意味が込められています。 私たちがこだわるのは結果。その源泉となる依頼主の思いを個性溢れるメンバーがカタチにしていきます。大切なのは、チームであること。「早く行きたければひとりで進め。遠くまで行きたければみんなで進め。」です。 だから、できるだけ多様な人材が集まった組織にしたいと考えています。 もちろん誰でもいいわけではなくて、自分はどう考え、何をすべきかという当事者意識と、発想力、行動力を持っていることが基本。 一人ひとりが起業家精神を持ったメンバーが、それぞれの尖った能力と高い意識を掛け合わせ、新しいコミュニケーションに挑戦しています。
トガルに入社して得られるのは、どんなことでしょうか?
1つは、専門領域をとことん突き詰められること。 2つめは、デザインだけ、エンジニアリングだけでは物足りなくなってきた。今、トガルに入って伸びるのは、そんな人達だと思います。 例えば、「作業だけでなくもっと上流のマーケティング・企画から関わりたい」「デジタル領域にも活躍の場を広げたい」と考えている若手デザイナーやエンジニアたち。クリエイティブの基礎を身につけ、次のステップに進みたいと考えている人たちの能力と意欲、その伸びしろに期待します。 当社では、縦軸×横軸での立体的な成長がめざせるはずです。 縦軸とは、プロジェクトの上流である「マーケティング・企画」から携わること。案件の動き出しから関わり全体像を見据える力を養えるほか、SNS運営・Web広告やデータ分析、コンサルティングの動きまでも学ぶことができます。 横軸は、デザイン力の向上とクリエイティブ領域の広がり。勉強会などを通し、基本となるWebデザインのアップデートをするのはもちろん、デザインだけでなく、エンジニアリング、映像、ブランディングなどに幅広く関わりながら、クリエイティブの幅を広げていけます。 経験を重ねる中で縦軸・横軸が折り重なって強化され、コミュニケーションデザインの本質を理解しながら実践できるようになるはずです。 そして、得意なスキルを持ちながら、コミュニケーション全体を構築できる人間になることを目指してください。 スタートアップから6年経ち土台を築いたトガルも、ステップアップの時期を迎えています。会社としてさらに成長するためには、共に働くクリエイターの成長が欠かせません。 我々のバリューの中に「クリエイターの存在感を高めの真価をしめす」があります。 個々のスキルをさらに向上させ、クリエイターのポジションを高めていくのが、これからのトガルがめざすこと。プロジェクトごとにクリエイターがクライアントから指名されるような状況になるのが理想です。能力と意欲を持つ人たちと、そんな環境を一緒に作っていきたいですね。