なぜ今の事業を立ち上げたのでしょうか
システム開発事業を始めたきっかけは、正直に言うと失敗の連続が理由だったんです。社内に開発チームがまだない頃は、外部の会社に開発を委託するのが当然でした。しかし、現実は厳しく、1年経ってもログイン画面すら完成しない有様だったり、委託先が途中で倒産してしまったりしました。そのような失敗を乗り越えて、最終的には「自分たちでやるしかない」と思い至りました。それが、クライアントにも安心して任せられるようなシステム開発会社を作る動機になりました。 その後、システム開発の受託が増えていく中で、さまざまなクライアントとお話をする機会があり、多くのケースでレガシーな仕組みでEC運営を継続していることに気づきました。それによって業務が圧迫され、本来人間がやるべき商品開発やマーケティング活動などに時間を割けていなかったのです。 これは、システム開発と同時にDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めないと、せっかく開発しても宝の持ち腐れになってしまうと思いました。それをきっかけに、DX支援事業として事業を拡大することになりました。
どのような仕事をしていますか?
システム開発チームでは、主にEコマース業務支援のシステム開発やクラウドサービスの連携といった開発を行っています。具体的には、クライアント企業のEコマース業務をサポートするシステムの開発から保守、そして運用までを担当しています。もちろん、自社プロダクトであるLISMOAの開発や保守も同様に手がけています。 一方、セールス・マーケティングチームは主に、私たちのEコマースに特化したDX支援事業をどのように広め、顧客が満足するようなサービスにどう育てていくかを考えています。Web広告やSNS運用、カスタマーサクセスなど、顧客満足度を高める戦略は多岐にわたります。私たちの事業はBtoBのサービスであるため、導入を検討している企業とのコミュニケーションを重視した商談や、展示会でのプロモーションにも力を入れています。
働いている環境について教えてください
渋谷オフィスは、渋谷駅から徒歩圏内の便利な場所にあります。こちらが私たちの主戦場であり、独自のフレックスタイム制度によって各メンバーが自分のライフスタイルに合わせて出退勤できる柔軟な環境を提供しています。コアタイムには全員が集まり、密度の高いコミュニケーションと協働が行われています。2021年のオフィス移転により、スペースにもゆとりができ、ストレスフリーで集中して働ける環境が整っています。 また、移転のお祝いとしてクライアントからいただいたコーヒーサーバーが大活躍しています。コーヒーをよく飲むメンバーが多いため、毎日フル稼働しています。
会社はどのようなメンバーで構成されていますか?
当社は主に、システム開発チームとセールス・マーケティングチームの2つのコアチームで構成されています。システム開発はCTOを中心に、社内エンジニアと外部の業務委託エンジニアがタッグを組んで進めています。ECプラットフォームに関連した業務システム開発が得意分野であり、その知識とスキルは日本でも数少ないレベルにあると自負しています。 一方、セールス・マーケティングチームはCMOを中心に活動しています。このチームは、マーケティング担当、カスタマーサクセス担当、さらには業務委託メンバーと多様なスキルセットを持つ人々で構成されています。そのため、個々の専門性が高く、またチームとしての総合力により、幅広い業務に柔軟に対応しています。
今後の展望を教えてください
意外にも、まだレガシーな部分が残るEコマース業界において、テクノロジーを活用してDXを推進することで、新たな可能性が見えてくると考えています。 クラウドサービス、生成AI、データなど、これまで十分に活用できていなかったものを有効に利用できるようになることで、「こんな選択肢があったのか」と気づくケースが増えてくるのではないでしょうか。 例えば、これまで人間でしかできなかったであろう商品ページ制作やクリエイティブ制作なども、生成AIでほぼ代替可能になると予想されます。 さらに、データ活用が進めばM&Aもより透明化され、活発になるでしょう。 そこには、今までにない新しい市場が誕生するのだと思います。私たちのミッションは、そのような未開拓の領域を切り拓くことにあります。