ソフィアテックの代表に就任した経緯は?
ホスティングサービス会社「サイバービジョンホスティング」を経営していました。2015年にソフィアホールディングスに全株を売却。グループ傘下に入りました。引き続きサイバービジョンホスティングの代表を務めながら、2018年にソフィアホールディングス傘下のソフィア総合研究所の代表を兼任することに。2020年に知人を通して当社の前身となる株式会社藤井の創業者である藤井氏から、ソフィア総合研究所に会社を買い取ってほしいと相談を受けました。ソフィアホールディングスが株式を買い取って子会社となり、社名も「ソフィアテック」に改めて、私が代表を務めることになりました。 藤井で活躍していたエンジニアを役員に昇格させて、より広いフィールドで仕事をしてもらえるようにしたように、今後もエンジニアにステップアップの機会をどんどん与えたいと考えています。役員の数を増やすためには、社員を増やさなければなりません。そのためにも、エンジニアの積極採用を続け、会社の規模を大きくしていきたいです。上にポジションを用意しないと、人材は伸びません。
ソフィアテックをどんな会社にしたいですか?
頑張った分だけ報いることができる会社にしたいですね。IT業界ではレガシーな技術を生かす仕事もあれば、新しい技術にチャレンジする仕事もあります。ソフィアテックでは、どちらの人材も活躍できる環境を整えたいです。大切なのは、技術をお金に変えることができるか。会社はエンジニアの技術をお金に変える努力を続けます。エンジニアにはお金に変えられる技術をどんどん磨いてほしいです。 エンジニアの頑張りには応えていきますが、成長のペースや働き方を会社が押し付けるつもりはありません。10の仕事に対して11を返す人がいればちゃんと評価できる体制を作る一方で、確実に10の仕事をこなす人も評価したいです。エンジニアが求めるものに応じられる会社にして、バリバリ働いてキャリアアップしたい人には頑張ってもらうし、ライフワークバランスを重視した働き方をしたい人にはきっちりと計画的に働ける環境を提供したいと考えています。人材はそれぞれ個性があるもの。どれが良くてどれが悪いではなく、それぞれにマッチした仕事を用意する。それがエンジニア会社のミッションです。
社員に求めるものは何ですか?
システム開発はチームワークです。仕事は一人ではできません。周囲との協力があって、システムは完成しますし、SES業界だとエンジニアが働く現場を用意するために、多くの人が既に動いています。チームワークを大切にしないエンジニアは、周囲の苦労を水泡に帰しているのと同じ。チームワークはIT業界で成功するために不可欠のマインド。スキルよりも、チームワークをできるマインドを持っている人と働きたいです。チームワークができないと現場にも迷惑がかかり、クライアントからの信頼を失いかねません。 PMOはチームの潤滑油みたいな存在。PMの話にキャッチアップする能力。分からないことは率直に聞く素直な心。理解した話をほかの人に伝えられる表現力。PMOは人に物事を頼む仕事です。頼まれ甲斐のある人材になってほしいです。だからこそ、PMを目指すエンジニアにはチームワークを求めます。
古木代表にとって「仕事」とは?
自分の可能性の実験ですかね。生活の糧を得るための手段であることは前提ですが。 代表に就任して、ソフィアテックの規模を大きくする方向に経営の舵を切り、PMOだけでなく、インフラ構築や開発にも進出しました。人材の多様性を実現するために、色んなタイプのエンジニアを受け入れて、それぞれが輝ける会社にする。これまでの経験と知識を使って、どこまで行けるか試している感じです。 結果を出すのは重要ですが、それよりもプロセスを大事にしたいです。結果には良いも悪いもなくて、仮に悪い結果に移っても、それを次に繋げることで良いものになっていきます。20年以上続いてきた会社を引き継いで、コンサバティブにこれを守っていくこともできました。リスクを背負ってまで規模拡大を目指すのは、社員が豊かに幸せになるためでもありますが、自分がどこまでやれるかの実験でもあると思っています。
趣味は何ですか?
自宅での筋トレです。最近、体力の衰えを感じていますが、できるだけそれに抗って若さを保つ努力をしています。身体の内部も健康であるように気を配っています。健康と若さを保っていないと、仕事をリタイアした後に体力がなく、余生をエンジョイできません。「人生でやることリスト」を作っていて、まだまだ項目が残っています。体力を衰えさせるわけにはいきません。 若い頃から旅行が好きで、南極も含めて地球上の全大陸を制覇したいという野望を持っています。「人生でやることリスト」にも掲載しています。子供が三人いるから、気まぐれな旅行はしばらくできませんが、仕事をリタイアし、子供が巣立ったらまた色んなところに行ってみたいです。そのためにも体力づくりが大切。余生を楽しく過ごすために今、自分の身体を鍛えています。