テクノブレイブ株式会社

テクノブレイブ株式会社は、企画から保守までワンストップでのシステムインテグレーションや受託システム開発、受託インフラ設計・構築、自社プロダクト開発と幅広い領域でITサービスを提供する企業だ。近年ではXR・AI・IoT等の先端技術を活用したDX案件も増加している。
国内に5拠点を持つ同社はクライアントや地域社会といったステークホルダーから一層の信頼を得るべく、ガバナンス強化を図る。一方で、事業ごとの分社化と、現在タイ・ベトナムに持つ海外2拠点から増やすべく海外進出を加速して、ホールディングス化を目指す。
「おもいやりおもしろカンパニー」をスローガンとして掲げて、クライアントひいては社会に価値を届けるソリューションベンダーを目指しているのだ。
新たな成長局面を迎えた同社は、共に未来へと進む仲間を広く募る。


創業者の川田定生氏は前職である人材サービス企業でITエンジニア派遣に携わる中、「人出し」に依存してしまうビジネスモデルに限界を感じていた。
クライアントの課題を解決するためには、システムの大事な部分に深く入り込む必要がある。SIとしてリスクを負いながら、しっかりとシステムに向き合いたい。またエンジニアにとっても、そこに面白さがある。こうした思いから2004年にSI企業として同社を立ち上げた。
設立以来右肩上がりで成長を続け、21期目に入った2024年4月時点では社員数681名が所属。より多くのプロジェクトを受けるため、東京本社のみらならず、名古屋・福岡・大阪・札幌の各拠点での採用を強化する。今後はエリアの特色を出していき、地元貢献を一つのテーマにする考えだ。例えば名古屋ならば自動車産業、大阪ならば製造業、札幌ならば社会インフラ基盤への注力といった具合である。拠点周辺の求職者のみらならず、Uターン・Iターン希望者も歓迎する。

同社の根幹を支える東京のICT事業本部はこれまでと同様、様々な業種に対してIT支援を行う。あえて領域を特化しないことで幅広い知見を蓄積し、変化の激しい社会情勢に対応できるようにするためだ。
一方で特命事業本部は、最新技術や業種を絞り込み、深掘りすることで付加価値向上を追求する。
具体的には、ローコード・ノーコードによる自動化・省力化、ビッグデータ解析、組込系・制御系IoT、Oracle ERPやSAPを活用する大規模な基幹業務システムへの対応等、事業部ごとに領域を特化。ノウハウと知見を蓄積して、いずれは各事業部を分社化していく考えだ。

20期を迎えてなおさらなる成長を目指し、「おもいやりおもしろカンパニー」とのスローガンを掲げるテクノブレイブ。込められた意味について、取締役常務執行役員の宮本知也氏は「お客様・従業員・家族・協力会社等、周囲との関係性において、おもいやりはとても大事です。また成功への近道は古い領域にこだわらず、果敢に挑戦することだと信じています。我々は、新しい技術要素を“面白さ”と表現しました」と話す。
これまで取り組んできた事業を大切にしつつ、前章の通り領域特化型の事業本部を設置する等、体制を強化して、クライアントや社会の課題解決に努めていく決意だ。
業務としてはクライアント先での常駐支援案件はまだあるが、請負での業務支援やインフラを含む受託開発プロジェクトを増やしていく。

また自社プロダクト事業の拡大も進める。病院内の案内表示を多言語表示するスマートフォンアプリや保険証の自動読み取りソフト等、既に複数の自社プロダクトを提供しているが、ラインナップを増やして売上比率を高めたいという。
エンドユーザーの現場を知るからこそ生み出せたプロダクトがある一方、社員の発案によって事業化に至ったサービスもある。
ロリィタファッションを気軽に楽しむための衣装レンタルサービス『東京ロリィタ』だ。
Webサイトを通じて、トップスやボトムス、靴、アクセサリー等のロリィタアイテムを1点からレンタルできる。自分の衣装を預け入れて、着たい時に引き出すことも可能。写真撮影とのセットプランやアクセサリーブランドとのコラボアイテム提供等、サービスを拡充中だ。
「ロリィタファッション好きの若手社員のアイデアです。ロリィタの衣装は高価で揃えるのが大変だから、気軽に楽しめるクラウド型のクローゼットをつくりたいと。面白い企画だと思いましたし、何よりも熱意が凄かったです」と宮本氏は振り返る。
やりたいことに情熱を持って取り組めば実現できる。同社のポジティブでオープンなカルチャーを体現するサービスだ。

「先端技術を活用するDX案件にも積極的に取り組んでいます。盛り上がりの兆しが見えるメタバースへの参入も検討中。一方で、医療機関におけるデータ管理やトラブル解決をする『医療情報技師能力検定』や、プロジェクトマネジメントの国際資格『PMP』取得の推進等、技術力向上にも変わらず努めていきます。間口が広くITエンジニアとしてやれることがとにかく多いのが、当社の特徴です」（宮本氏）。
トップダウンで与えるのではなく、ボトムアップで自分達がやりたいことを会社に認めさせようという風土だ。「自己実現するのに適した環境」と宮本氏は自信を見せる。

新たな領域開拓に積極的に挑み、社員のチャレンジも奨励する社風。マネジメント側が意識して心理的安全性の確保に努めて、挑戦をリスクだと捉えさせないよう配慮している。「挑戦には成功があれば失敗もある」と全社員が理解して、まず挑戦したことを讃えるべきだとの考えが浸透する。社員が自然に互いを補い、支え合うカルチャーだ。

社員の能力開発への取り組みでは、階層別の研修を設定。注力するPL・PM研修では、大手SIerで長年PMを務めた実務経験豊富な社員が講師としてレクチャーを行っている。その後業務を通したバックサポートを継続して、伴走しながらスキルアップを促す。
確かな技術力を強みにする一方、コミュニケーションによって相手の要望を引き出す力を大事にする。面接時点に実務経験や技術力に自信がないという人でも、潜在力に着目。挑戦意欲のある人材には門戸を開き、入社後の手厚いサポートでエンジニアとして立ち上げる。
社員インタビューページでも、求める要素として「人間力」を挙げる事業本部長の言葉や未経験で入社したエンジニアの声を掲載しているので、是非一読願いたい。もちろん経験者は大歓迎。幅広い領域を手掛けるだけに、望む技術要素に触れやすい環境だ。

リモートワークが多い状況だが、チャットツールやビデオ通話システムを活用した雑談の時間を意識して取るようにしている。産業医のカウンセリングを受けられる仕組みを取り入れる等、メンタルヘルスケアにも気を配る。
オフラインでは、クラブ活動が盛ん。フットサルやボルダリング、空手等、会社支援の下で様々なクラブが活動している。もちろん参加は任意で、強制する空気は全くない。楽しみたい人が自分のペースで顔を出す緩やかな活動だ。
先日は初となる社内eスポーツ大会が開催され、大いに盛り上がった。
物理的な距離があっても、役員同士の交流が活発なので本社と各拠点の連携はスムーズだ。社員同士の良好な関係性と社内の雰囲気の良さは、社員定着率96.2％という高い数値にも表れている。
会社としての安定感を持つ一方で、成長への意欲を絶やさないテクノブレイブ。共に新たな世界を広げたいと少しでも感じたならば、まずは話を聞いてみてほしい。