実に幅広い分野の製品を生み出されてますね。
製品開発の流れは大きく2つあって、こちらから発信していくものと、問合せを受けて一緒に開発していくものがあります。お互いのニーズや得意分野があって、こちらが持っているものが上手く生かせれば世の中に出していけます。 現在、化学素材メーカーとしても、求められるものをいかに提供していくか、ということが重要になっています。例えば「バイオマスプラスチックを開発しました」と発表したとしても、他社も同じように開発しているわけです。それに対して、求められる性能にいち早く応えることが出来る、もしくは、+αの要素を付け加えることができる、ということが大切です。 また、「こんなことが出来ますか」とお問合せいただいたときに、何とかしてやり切ろうとする前向きな姿勢も重要です。製品開発の最初のとっかかりとしては、物の性能よりもむしろ「やる気」があるかないかという部分は大きいですね。
社内の雰囲気づくりのために取り組んでいることは?
何か具体的な施策を打ち出しているわけではありません。人とのつながりを大切にする人間が多い会社です。採用の時点でも、担当者は応募者一人一人に対して、個人を尊重した対応をしています。入社される方は、そういう部分にも惹かれて入社してきますから、同じように相手を尊重できる人が多くなっています。 そういうことが続いてきて、ざっくばらんで話がしやすい雰囲気が出来ているのだと思います。基本的な信頼関係の中でお互いを認め合っているので、個々が力を発揮しやすい環境です。 また、当社では中期的な経営計画をかなり明確に立てています。業績が良くない時は、重たい空気になるのは当たり前ですが、ビジョンを明確に示すことが、社員の「よし、頑張ろう!」に繋がっています。
御社に求められる人財というのはどのような人物ですか?
お客様との「お付き合い」の中で、お互いの接点を見つけて、新たな製品に結び付けていくことが、今後ますます求められるようになります。そのためには、やはり積極的に仕事に取り組めることは、どの職種に置いても重要ですね。そして、求められることをやり切ることが大事です。 個々の能力を高めていく努力も必要ですが、当社では、そのための研修制度や資格取得支援制度も充実しています。 また、当社は事業部門が多岐に渡っていて、分社化が進んでいますが、各社の人財は本社で採用して、各部署、各社へ配属しています。積極的にスキルアップに励めば、活躍できるフィールドは、幅広く用意されていると思います。