株式会社プロセルトラクション

BtoB新規事業に特化したセールス&マーケティングソリューションカンパニーの、株式会社プロセルトラクション。同社は、SaaS等IT・Web系プロダクト/サービスの営業マネージャー経験者、コンサルティング経験者もしくはIT/WEB商材の営業経験豊富な人材を求めている。

同社は、SaaS等のBtoB新規事業における初期からの営業戦略立案、体制・業務設計、営業リソースの提供、VoCフィードバックによるプロダクト/オペレーション改善等をトータルで提供し、新規事業のサステナブルな成長を支援するプロフェッショナル集団だ。代表的なユースケースは次のとおり。

BtoBの新規事業を立ち上げる場合、商品企画担当者や開発チームがプロダクトをつくり、F/Sや PoCを行って「行けそうだ」と判断されると、マーケティングや営業のフェーズに移る。しかし、新規事業に回せる営業リソースが不足していることはよくある。こうした場合に人的リソース（営業担当者）を提供するのが、営業代行会社である。しかし、単に営業担当者を提供するだけで上手く売っていくことは簡単ではない。
同社のサービスは、こうした営業代行会社とは一線を画している。

新規事業を立ち上げたクライアントが真に求めるのは、再現性のある営業戦略を見出して持続的に売り上げを伸ばし続けられる営業体制。つまり、エンドユーザーの課題とプロダクトの提供価値を深く理解した営業戦略・戦術の立案や実働部隊の整備である。
そのためにも、プロダクトは常にアップデートされていかなければならず、エンドユーザーに最も近い立場にいる営業担当者がVoCやコンペチター情報を集め、的確に分析して商品企画/開発側にフィードバックする必要がある。

「当社は、約80名の人材を擁し、リードの獲得から商談設定、クロージングに至る営業プロセスにおいて、以上のようなお客様のニーズにフルに対応するコンサルティングやアウトソーシングサービスを提供しています。その中身として、事業やプロダクトの特性に応じた様々なソリューションを用意し、最適化を図ることで結果に繋げています」と代表取締役の長谷川裕樹氏は説明する。リードに対するアプローチはアウトバウンドかインバウンドか、オンラインがいいかリアル訪問がいいかといった方法論は、プロダクトや業界等の特性によって最適化が必要となるが、同社はあらゆるプロダクトに対応できるソリューションを磨き上げている点が強みだ。
クライアントには、リクルート、ソフトバンクをはじめ、ヤフー、LINE、朝日新聞社、SREホールディングス、ミクシィといった錚々たる顔ぶれが揃う。

主な実績としては、リクルートがリリースした障害福祉領域のバーティカルSaaSの「knowbe」が挙げられる。当初2名でのスタートから、数年で現在の約20名のチームまで成長させ、黒字化を実現させている。

長谷川氏は、2008年に新卒で様々なサービスを手掛ける会社に入社し、SMBから大手までに対する新規開拓やソリューション営業等、多様なセールスやマネジメント、営業企画業務を経験。その後、新規事業の責任者として事業戦略立案および推進、ならびにBtoB新規事業横断のセールス統括として、複数事業のセールス/マーケティングおよびカスタマーサクセス組織の立ち上げから営業戦略立案、組織マネジメントまでを担う。2017年には新規事業の特化したセールス/マーケティング支援事業を立ち上げた。

ここまでのキャリアにおいて、プロセルトラクションのコア・コンピタンスとなるノウハウやスキルを吸収し、2018年に知人と共同で学生時代より志していた起業を果たす。知人がベンチャー投資事業、長谷川氏が新規事業の営業支援事業を分掌する株式会社コムレイズ・インキュベートを設立し代表取締役に就任。そして、2021年に営業支援事業をスピンアウトさせる形でプロセルトラクションを設立した。同社は、100以上の多業界・多業種におけるBtoB新規事業のセールス/マーケティング支援実績を誇る。

今後の成長戦略としては、まず本業におけるソリューションラインナップの拡充が挙げられる。
「コロナ禍となって以降、セールス活動もリモートにシフトし、リードやアポイント獲得手法も変化しています。そこで、従来の人的リソース活用に加え、Webサイト構築・運営やウェビナー等によるWebマーケティング代行、クラウドファンディングを活用したマーケティング支援といった多様なソリューションを整備してお客様のニーズに対応していきます」（長谷川氏）。

さらに、自社サービスの展開も検討している。一つは、主に既存顧客に対するバリューアップのためのツールとして、セールステックツールの開発。もう一つは、障害福祉事業所の運営だ。長谷川氏は次のように説明する。
「障害福祉領域バーティカルSaaSの仕事を通じて、障害福祉事業所で行われている作業はそこで働く障害者のスキルアップに繋がらない低単価の軽作業ばかりである現実を知りました。そこで、当社が事業所を運営することで、営業リストの作成や営業活動分析、DM制作、オンラインセールスといったより高度な業務を提供しスキルアップに繋げ、より高額な給与を支給することが可能です。当社としても貴重なマンパワーを得ることができ、社会貢献の一環とすることができます。まさしくWin-Winの関係ができると考えています」

将来においては、「新規事業の営業ならプロセルトラクション」と第一想起される存在を目指す。
「“営業のマッキンゼー”と例えられるような、高度な専門性を備えたプロフェッショナル集団を目指したいと思います」と長谷川氏は強調する。

同社が掲げるVision、Mission、Valueは次のとおり。

●Vision：セールス・マーケティングのチカラを証明し、日本を代表する営業チームになる

●Mission：セールス・マーケティングのチカラで、世の中に新しい価値を提供する新規事業を成功に導く

●Value：
当事者意識/立場関係なく、事業の成功や組織・自己成長のためにその主体者として仕事に取り組む
考え抜く/成果を出すため、目的を果たすために絶え間なく考え続け、効果的な行動に繋げる
相互信頼/立場関係なく、事業の成功や組織・個人と組織の成果最大化のためにお互いを認め合い、その上で研磨し合う
プロ意識/いかなる環境でも成果を出せるスキル、ノウハウを持って成果を出す自責思考

これらを浸透・推進させるために、「プロセルトラクション6スタンス」を用意して全員で共有している。

人材育成においては、2カ月ごとに全体研修を実施しているほか、各プロジェクトリーダーが現場で教育する体制を整備。長谷川氏と全メンバーの1on1も行われている。
加えて、情報共有ツールを活用し、ナレッジをシェアするカルチャーを構築。
「同じプロダクトを営業する組織として、人によって成果に差があるのは好ましいことではありません。属人的な営業力で差が付いている場合が多いからです。そこで、各自の持つノウハウや情報をチーム全体にシェアし共有していくことが重要なファクターとなります。ここにも当社は力を入れています」（長谷川氏）。

同社では、個人の力量を高める観点で副業も可としている（要申請）。
さらに、スキルアップサポート制度としてスクール代を月5万円まで、学習サポート制度としてビジネス書籍やビジネスアプリ代を月3,000円まで会社負担。ジム・マッサージ手当も月1万円まで会社が負担している。
ユニークなのは、家計手当として長谷川氏が仲間と育てている米を支給していること。
「長野県に仲間が借りている田んぼで米作を楽しんでいて、収穫した米を全メンバーに配っています」（長谷川氏）。
社員のウェルビーイングを重視し、出産お祝い金や子供手当、年に1回の支援金付き記念日休暇等、家族を大切に考えた制度も用意している。


そんな同社が必要としている人材像について、長谷川氏は次のように話す。
「大手のIT/Web系企業で営業チームのマネージャーやリーダーに就いているものの、さらに上のポジションに行くレールに乗り切れておらず次のキャリアが描けていない人。一方、キャリアアップ志向は強くやる気もあって、これまで培った強みを新たな環境で生かし、営業戦略・戦術の立案から組織マネジメントまでを担って一皮むけたいと考えている。そんな方に、思う存分仕事を楽しんでもらえる環境を提供します！」

BtoB新規事業に特化したセールス&マーケティングソリューションを手掛けるという稀有な存在の同社。新規事業も手掛けて業容を広げていくステージにある。手応えのある仕事が待ち受けていることは間違いないだろう。