代表取締役 関谷 健太氏

ご略歴をお教えください。

10代の頃からスーパープログラマーに憧れ、いずれは独立しようと考えていました。一応大学には入学したものの、何れ起業をするならこのまま4年間をここで何となく過ごすより早く仕事を始めた方がいいと考えて大学を中退し、15名程度のシステム開発会社に入社しました。あえて小規模の会社を選んだのは、役割分担や分業等なく一人で何でもやれると思ったからです。その通り、そこでは上流工程から下流工程まで一通り経験し、管理業務にも携わることができました。6年ほど勤務の後、10名程度のITベンチャーに転職しました。そこは自社プロダクトを運営していて、直取引のクライアントを多く抱えており、次は自社プロダクトの開発ノウハウやクライアントとの折衝を身に付けようとの考えから選びました。その会社も6年経験し、2019年に独立してAnd Innovation Engineeringを創業しました。 当初思っていたスーパープログラマーへの憧れは、現実の中でクライアントに寄り添うエンジニア像に変わっていきました。現在では、どちらかというとコンサルタントに近く、システムはコンサルティングのツールという位置付けとして考えています。今後も、お客様の状況と技術の進化を睨みながら、都度都度お客様に必要なシステムを提供し続け、お客様と共に成長していきたいと考えています。

御社を設立して、どういったことが実現しつつありますか？

設立して3年経ち、事業が軌道に乗って自分が望んでいたワークライフ・バランスが実現できました。仕事としては、お客様との付き合い方やシステムの提供の仕方等、やりたかったイメージが確立できつつあります。現在の約10社の主要取引先とは全て、そうした仕事ができています。中にはそういった運用保守契約を望まないお客様やシステムへの考え方がドライなお客様など、自然に関係が終了したお客様も多くいらっしゃり、現在の状況に落ち着いています。今後は、10社と同様の関係が構築できるお客様を増やしていくことが課題ですね。

関谷さんの仕事観をお聞かせください。

人生を豊かにするためのツール、というイメージです。仕事によって経済的、精神的、社会的に自分の人生を豊かにできますし、「多くの知識と経験を得られる機会」という感じですね。 仕事で一番大事だと思うことは、自由であること。やりたい仕事をやりたいようにやれるということです。システム開発の世界は長時間労働が付きものですが、やりたい仕事であれば何時間でも楽しくやれて、やりたくない仕事は1分でも苦痛です。もちろん、現実には思うような仕事ができないことも多くありますが、貴重な人生の時間を浪費したくありませんし、社員にもそう考えてほしいと思っています。

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

少し分かりにくい言い回しかもしれませんが、「会社の歯車の一部」ではなく、「自分が動力源である」ことを意識してほしいです。 柔軟性があってフットワークが軽いのが我々の強みの一つなので、良いことも悪いこともどんどん意見を出して、どんどん実行してほしいです。 その結果、お互いにとってよりよいWin-Winな会社にしていければそれがベストだと思います。 ありきたりかもしれませんが、その延長線上として、幸せな人生を送ってほしいということもあります。 そのためには本人の努力が第一ですが、会社が協力できること、すべきことも沢山あると思います。 本人のライフプランを共有し、そのためのキャリアデザインを一緒に考えて機会を提供していきたいですね。 例えば、Javaが得意でもっぱらWeb系のシステム開発を手掛けてきたが、スマートフォンアプリも開発できるようになりたいという場合。SESでは開発経験が必須のケースが多いですが、会社が責任もってフォローするという条件で案件を獲得するといった協力は惜しみません。 当社で働くメリットとしては、自由に制約なく仕事ができるところにあると思います。 基本的にやりたい仕事をしてもらうように努めていますし、逆に仕事を押し付けるようなことはしないように気を付けています。 また、家族的な会社にしたいとの思いもあります。 BBQ等のイベントは、社員家族も同伴で楽しみたいという願望があります。 そんな雰囲気が好きな方にも最適な会社だと思います。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

5歳と3歳の娘がいるので、もっぱら一緒に遊んで過ごしています。関谷家の子供達の間では小さなトランポリンがブームになっていて、その観客役をしたり、人形遊びに付き合ったりといった感じです。ドライブにも出掛けています。