ご入社の経緯をお話しください。
私は2社目のメーカー時代にPMとプログラマーを兼ねる形で業務を開始し、3社目のWEB制作会社ではPMとして働いていました。1社目の頃からお客様と交渉するような機会が非常に多かったこともあり、そちらの方に適正があるのかなという思いもありました。 しかし、ITの技術は年々進歩していますので、このままずっとPMをしていたら、技術的に置いていかれるという危機感が募り、プレイヤーとして動ける機会を求め転職しました。 転職先をエイデックに決めたのは、アクセス数の多いシステムを扱っているからです。エイデックは放送局のシステムを扱っています。番組のWEBサイトは非常に多くのアクセスが集まります。自分が作ったものが沢山の人に見ていただけるというところは非常にやりがいがあると思いました。 入ってしばらくは開発系の業務に従事していました。放送局のWEB サイトの他にも、例えば、都市公園の中を走る移動交通システムの現在地を表示するシステムの開発等に携わりました。しかし、そういった仕事も、結局は商談から企画、設計を含めて全て一人でやっていたため、上流の方の仕事を買われて、マネジメント側にスイッチしました。
お仕事の魅力をお話しください。
まず、デジタル開発室の業務内容を説明します。デジタル開発室は、読売テレビが制作する番組と連携して、番組のホームページや番組とタイアップした特設コンテンツ等、主にWEBサイト制作を担う部署です。最近は、番組終了後に、番組サイト内に見逃し配信のボタンを表示させるオペレーション業務も含めて、WEBに関するIT系の業務を一手に担っています。読売テレビの100%子会社ですので、業務の9割ぐらいは読売テレビ関連の案件です。 エンジニアを採用するに当たり、弊社がPRできる最大のポイントは、放送に直結するWEBサイトを作っているというところです。アクセス数の多い案件に携われることは大きな魅力です。 実際、私が入社した頃は、あまりにアクセスが多いのでサーバーへの負荷がかかりすぎて、接続しにくくなるケースもありました。最近はサーバーの構成を見直して、高い負荷にも耐えられる環境を整備しましたので、そういうことはなくなりましたが、数年前までは番組で反響があると、放送終了後にアクセスが集中して一時的に接続できなくなることは頻繁に起きていました。 弊社のエンジニアは、サーバー構築から、バックエンドやフロントエンドの構築まで一貫して担っています。広範囲の業務に携わり、自分で作ったものが、沢山のユーザーに見ていただけることは、大きなやりがいにもなるでしょう。
技術者に求める要件をお話しください。
技術的には、大きく2点あります。 一つは、高い負荷に耐えられるような設計ができることです。それはサーバーだけではなく、サイトそのものの設計も含みます。ホームページに画像を貼りすぎてしまうと、ページそのものが重たくなってしまいます。一気に何万人ものアクセスがあると、それだけ負荷が高くなりますので、いかにページを軽くしてアクセスしやすく、高負荷に耐えられるような設計をすることが重要です。 もう一つはセキュリティ対策の知識です。アクセスが多いということは、それだけ狙われる可能性も高くなりますので、しっかり対策していかなければいけません。それは非常に意識しているところです。 技術以外の部分では、仕事が楽しめるということが大切です。ITは技術の進歩が非常に早く、トレンドの変化が激しい業界です。私達が携わっているWEB制作も、5年先、10年先、現在と同じようにできるという保証はありません。与えられたことをこなすだけではなく、自分から新しい分野にチャレンジしていくことが苦にならないことは、エンジニアにとって非常に重要な要素だと考えています。
デジタル開発室のマネジメント方針をお話しください。
デジタル開発室のスタッフは、ディレクターをはじめ、優秀な人材が揃っていますので、お客様との調整や案件の管理等は現場に任せています。私自身は、デジタル開発室の運営方針を決めるところを担っています。 例えば、現在はエイデックの9割ぐらいの業務が親会社であるテレビ局の仕事ですが、いつまでもそれに頼っているわけにはいきません。我々には技術がありますので、会社としては、その技術を外部にも展開していきたい、WEB制作以外の新しい分野にチャレンジしていきたいという考えを持っています。私は、その会社の考えに沿って、中長期的なビジョンを定めたり、環境整備をしたりしています。 まだ具体的に言えることはありませんが、例えば、ゼロから何か新しいものを生み出すようなことにもチャレンジしていきたいです。受託開発ではなく、我々から発信する自社サービスのようなものを提供できるよう、計画を練っているところです。
教育制度についてお話しください。
教育制度に関しては、人事部門の管轄になりますが、ちょうど今、資格支援制度のようなものを整備したいという話をしているところです。自発的に資格を取ろうとする人には手当を出す等の制度を検討しています。 このような状況ですので、教育制度として確立されたものは現状ではございません。しかし、風通しはとても良い部署ですので、積極的に関わっていこうとすれば、成長していける環境は整っていると思います。分からないことを聞けば、誰かがサポートしてくれますので、何か行き詰まって一人で悩むということはまずありません。 “テレビ局のWEB制作部門”と聞けば、毎日夜中まで働き詰めのイメージがあるかもしれませんが、実は弊社は残業がほとんどない会社です。新番組の放送前や番組の改編期等は発生しますが、それ以外はほとんど定時で帰宅しています。むしろ一般的なWEB制作会社の方が、毎日終電間際まで忙しく働いているように思います。 業務が手一杯になって納期に追われているような時は、お互いに助け合って仕事をしている会社でもありますので、“テレビ業界”と身構えず、ご応募いただければ嬉しいです。