岩瀨 裕真 代表取締役社長

ご略歴をお教えください。

高校まで福岡で過ごし、韓国の大学に進学しました。福岡から近く、当時日本人学生を求めていて入学しやすいと聞いたからです。卒業後は、福岡の釣り餌メーカーに就職しました。南極からオキアミを取ってきて加工するのに韓国籍の船を使っていたので、韓国語が活かせたからです。その後退職し、面白そうな会社はないかとハローワークで探して山徳を見つけました。 2010年に入社しましたが、また学生をやりたくなって2015年に退社し、中国に留学します。帰国後、福岡のEC会社や東京の出版社での編集職を転々としているところ、山徳の創業社長から声をかけられ、2017年に山徳に再入社しました。 入社後、企画部のマネージャーとして、業績の統括やマーケティング、対外折衝などの業務を担いました。創業社長は経営のバトンタッチを考えていたので、M&A案件を進めるとともに、その後を見越して2019年に私を社長に内部昇格させました。2020年に株式会社テイツーの傘下入りが決まります。テイツーからも私が社長であることを認めてもらい、現在に至っています。

御社をどんな会社にしていきたいと考えていますか？

社員全員が安心し、『なっとく』して長く働ける会社にすることです。そのためにも、お客様に愛される会社にすることです。 そこで、社長に就任してまずやったことは、とにかくいろいろ整えること。コンプライアンスや人事制度、ツールを導入し情報をシェアする仕組みづくりなどです。当たり前のことをしっかりやって、状況をみんなに開示し、みんなでブラッシュアップしていくという体制づくりを進めました。 実はそれまで一人でガンガン進めるわがままタイプでしたが、社長になってそれではいけないと自省したのです。周囲からは「キャラ変した」と思われているようです（笑）

岩瀨さんの仕事観をお聞かせください。

昔は仕事とは金銭を得るためにやるものだと思っていましたが、今はそれだけではないと思い直しています。 人生の中で最も長い時間を費やす仕事が、生活の糧を得るためだけでは寂しい。どうせやるなら、意味のある時間にしたい。そのためには、目の前の仕事をなぜやるのか、腹落ちする必要があると思います。中にはやりたくない業務もあるでしょうが、その場合でもせめて「やる必要がある」と納得してやりたいし、みんなにもそう納得して働いてもらえる会社にしたい、そう思っています。

人生で大切にしていることとは？

迷ったらやる、ということです。 自分が選んで結果的に後悔することがあっても、自分が決めたのであれば納得できます。けれども、やらなかったことの後悔はずっと引きずるように思うからです。だからこそ、会社ではみんなが迷う際は一歩踏み出しやすいカルチャーをつくりたいですね。 とはいえ、慎重にすべきところは慎重に決めたい。自分は楽観的にうまくいくことを考えるタイプだからです。その点、経営企画室のスタッフなどにはブレーキ役になってくれる頼れるメンバーがいて、対等な立場で話ができる関係にあるのが非常にありがたいと思っています。

社員や、応募を検討している方に対しての思いをお聞かせください。

人生は長いので、家庭の事情などで必ずしも山徳だけの仕事人生ではないかもしれませんが、そうであっても「あの時あの会社にいて良かった」と思えるような環境をつくりたいですし、自らも積極的にそう思えるような仕事をしてほしいと思います。 能力の面では、全員が何でもできるようになったら最高でしょうが、実際はそれぞれ得意不得意があるもの。それを互いに認め合った上で補い合い、会社として良くなっていければいいと思います。会社という母体に属することで、自分一人ではできない、より大きなことができる。そこを求めていってほしいと思います。 また、これから入社する方に対しては、面接の際にお互いに納得して採用や入社をしましょう、と必ず話しています。当社についても、良いところも悪いところも包み隠さずお話しし、お互いギャップが生まれないようにしています。全部知った上で、納得して入社していただきたいからです。ですから、まずは気軽にお会いし、カジュアルに何でも話して、お互いのことを知り合いたいと願っています。