Jamf Japan合同会社

MacやiPad、iPhone等のAppleデバイスを利用する法人や教育機関が増えるに従って、日本においてもJamfの注目度がじわじわと高まっている。Jamfとは、Appleデバイスを組織で活用する上で欠かせない管理運用プラットフォーム。「アプリとデバイスの管理」、「アイデンティティ&アクセス管理」、「セキュリティとプライバシー」という三つの柱で様々なソリューションが提供されている。

「例えば、新入社員へのデバイス配布では、その都度、IT管理者が手間のかかる作業をしています。新入社員に貸与するパソコンやモバイル端末を購入した後、1台1台、箱から取り出して適切なアカウントを割り当てて各種設定を行い、必要なツール類をインストールする。いわゆるキッティングを行わなければなりません。Jamf Proを活用すると、この作業を完全にリモートかつ自動化することができます（ゼロタッチ導入）。社員宅に包装されたままのAppleデバイスが届いたら、箱から出して電源を入れ、自宅のネットワークに接続するだけで、組織のルールに沿った設定やセキュリティコントロール、アプリケーションが自動でインストールされます。コロナ禍によってリモートワークが広がりましたが、IT管理者がデバイスに触れることも、社員と会うこともないので、接触によるリスクを回避できますし、なによりIT管理者の業務をシンプルにすることができます」（カントリーマネージャー・狩野央道氏）。

またAppleデバイス導入後の利活用という観点でも、Jamfは業界をリードするソリューションを提供している。例えばJamf Connectは、単一のIDとMacパスワードを、全デバイス、全アプリケーションで同期することによって、アプリケーションごとにIDとパスワードを入力しなければならない煩雑さを省略することを可能にする。こういったIT管理者やデバイス利用者の手間暇＝コストを低減して、より価値ある業務に集中力と時間を注げる環境を整えられるのもJamfの優位性の一つだ。

「Appleデバイスに特化しているJamfは、セキュリティ面においても強みを発揮します。例えば、各OSベンダーはセキュリティを強化するために、定期的にOSをアップデートします。ユーザーは自分のデバイスを脅威から守るため、常に最新のOSにしておく必要があります。しかし、もしそのデバイスの管理ソリューションが最新OSに対応していない場合、OSアップデートをすることができません。これはユーザーを危険に晒しているのと同じことですよね。Jamfは、AppleがOSアップデートをしたその日に対応バージョンをリリースしています。この安心感も「Apple管理ならJamf一択」と言っていただける理由のひとつかなと思います。」（狩野氏）。

ここで紹介したJamfの特徴は、ごく一部にすぎない。Jamfは、その誕生からAppleデバイスの効率的な管理を目的として開発され、20年にわたって機能を磨き続けている。だからこそ、Appleデバイスを利用する企業や教育機関、団体等から高い支持を獲得しているのだ

グローバル市場におけるJamfの認知度は、非常に高いものがある。例えば、『Fortune500』にランクインするテクノロジー企業上位10社のうち7社、大手企業上位10社のうち9社、『U.S.News and World Report』による世界のトップ大学10校の全てにJamfが導入されている。一方、日本では、エンタープライズ領域におけるMacのシェアが米国に比べ低いこともあって、認知度は米国に及ばない。しかし、今後、日本企業においてもMacをはじめとしたAppleデバイスのシェアが高まっていくのは間違いないだろう。

「スタートアップを中心に業務用パソコンとしてMacを選ぶ、あるいは従業員自身がデバイスを選択できる『従業員選択制』を採用する企業が増えてきています。製造や金融、小売等のトラディショナルな企業においても、近年のDXの潮流から自社のデジタル環境の見直しを迫られているところが少なくありません。学生の頃からiPhoneをはじめとしたAppleデバイスに馴染んでいる若手社員の意向も無視できないものになってきています。」（狩野氏）。

市場にはマルチプラットフォーム対応の管理ソリューションもある中、Appleデバイスの管理ツールとしてJamfを選ぶ企業や教育機関が増加しているのは、Appleを知り尽くしている同社の専門性と親和性に期待しているからに他ならない。その数は国内で既に数千社に達しているという。中でも、DeNAやPayPay、メルカリ、サイボウズといった情報通信企業におけるシェアは高い。次いで院内連絡端末としてiPhoneの採用率が上昇している医療施設をはじめとしたヘルスケア業界や、全国の児童・生徒一人に1台のコンピュータと高速ネットワークを整備する取り組み『GIGAスクール構想』によってiPadの採用が進んでいる教育機関での採用が目立つ。2020年には、経済産業省がAppleデバイスの管理には『Jamf Pro』と『Jamf Connect』を推奨する等、Jamfを取り巻く状況は非常に明るいといえるだろう。

Jamfの企業文化をひと言でいうなら、カスタマーファーストがごく自然に体現されている会社だろう。カスタマーファーストが徹底されている会社は数多くあるが、Jamfの場合、会社が方針として押し付けているような雰囲気ではなく、「上から下まで、お客様のことしか考えていない」ような社員達、フレンドリーでオープンマインドな社員達によって醸し出された文化のように感じられるからだ。
「Jamfは、米国ミネソタ州の大学生が学内で使用されているMacを管理するためにボランティアでつくったソフトウェアが基になっています。その文化が根付いていて、その文化に共感した人、その文化を心地良いと感じる人達が集まっている会社ということなのでしょうか。テクノロジーを扱う会社ではありますが、人を第一に考えるという理念を大切にしている会社でもあります。それにお客様を大切にするのと同じように、Jamfの仲間達のことを大切にする気持ちも強いですね」（狩野氏）。

また、Jamfは社員一人ひとりの“個”を尊重する会社でもある。自分で自分の働く環境を選択できるオフィスモデルを採用。リモートワークを選んでもいいし、同僚達との対面のコミュニケーションを望むのであれば、オフィスに出社して仕事をしてもいいことになっている。

ただ、個を尊重し自由な働き方を認めることができるのは、アウトプットにコミットできるプロフェッショナリズムを社員の誰もが持っているからでもある。
「この点を理解し、Jamfの企業カルチャーにも共感できるセルフスターターの人と一緒に働きたいと思っています。日本のビジネスシーンにおいてAppleデバイスの存在感は着実に高まっています。かつ、我々はAppleデバイスに特化した管理プラットフォームを開発・提供するというユニークなポジションを確立し、お客様からの支持を頂いています。グローバルにおいて日本市場は戦略的重点エリアとされていることもあり、サポートも手厚いものがある。このようなエキサイティングな環境に参加して、私達と一緒に成長を楽しんでくれる方を待っています」（狩野氏）。