株式会社ワールドフィット

近年、急速に店舗数を増やしている本格派パーソナルジム『BEYOND』。その運営母体が、株式会社ワールドフィットであり、フィットネスアパレル『CRONOS』や暗闇フィットネスのパイオニア『b-monster』、優木まおみ氏共同開発の『Pilates KASANE』の展開とウェルネス企業としての存在感を着実に増しつつある。

設立は2017年。「フィットネスを通じて人々と社会を豊かにする。」という理念を掲げ、全事業において、コアなファンを増やし続けている。その魅力の一つは、「質の高さへのこだわり」だと取締役の東邦彦氏は語る。
「『BEYOND』のトレーナーは、トレーニングを愛し自ら実践している人ばかりです。そのため知識が豊富なだけでなく、トレーニングにおける成功体験、失敗体験をいくつも持っています。だから、指導する時も、どこに熱量を注ぐべきか理解しているし、例えば、体重がなかなか落ちずにお客様がしんどい思いをしている時も共感し、寄り添いながら、どうすべきか適切にアドバイスができるのです。自分自身がトレーニングによって心身を変えられたという自信からくる、心理的余裕もお客様を導く上でプラスに働いています」

『BEYOND』は直営店のほか、FC展開もしており、大企業や有名YouTuberがオーナーに名を連ねている。
近年は認知度も高まってきており、FCに関する問い合わせも数多く届いているというが、トレーナーをはじめたとした“質”を維持するため店舗拡大を最優先とした場当たり的な店舗展開は行っていないという。それでも、コロナ禍の中、2021年には1年間で30店舗ほどがオープン、2023年10月時点で全国90店舗にまで広がっているというから、その勢いは本物だ。

もう一つの事業の柱である『CRONOS』は、既にフィットネスアパレルとして国内NO.1のポジションを獲得。
洗練された美しいデザインと着心地の良さが特徴で、トレーニング時だけでなく、タウンユースとして愛用しているファンも少なくない。海外の有名モデルも積極的に活用し、海外進出も視野に入れた事業展開を進めており、既に台湾には進出済み。次の舞台としてフィットネスの本場、米国でのブランド展開に向けて、既にフィットネス界のスーパースターとのアンバサダー契約も締結済だという。

フィットネスアパレル事業とは異なり、パーソナルジム事業は「国内における店舗拡大と横展開」によってさらなる成長の実現を目指していくと東氏は言う。
「パーソナルジム事業のテーマは、“健康”です。健康は一つの豊かさであり、一人でも多くの人に享受してもらいというのが、当社の願いでもあります。トレーニングによって運動不足を解消したり、健康な体を手に入れることで日々の生活に彩りを持たせたりと、トレーニングは体だけでなく、心も豊かにしてくれます。それに、ダイエットしたい、カッコイイスタイルを手に入れたいといった目標を叶えることで自分に自信を持てるようにも。何より、日々変わっていく自分を意識できるトレーニングは楽しいものです。この楽しさをもっと日本に広げていくため、まずは2023年中に『BEYOND』を100店舗まで拡大していく予定です」

“健康”をキーワードに、パーソナルジムと親和性の高いサプリメント事業にも乗り出している。サプリメントは人工甘味料を使用せず、飲みやすさやおいしさを追及するために1年半も試行錯誤を繰り返して開発する等、ここでも“質”へのこだわりを発揮。「おいしい」と『BEYOND』で好調な売れ行きを示しているそうだ。

しかし、あまりにも事業が好調に拡大している分、人的リソースが追い付かない状況になりつつあると統括補佐の中野雄太氏が続ける。
「リスティング広告やSNS広告、アフィリエイト広告等、各種広告のディレクションやSEO、MEO、LPO等を担うマーケター、UI/UX等を向上させてWebサイトをより魅力的に改善していけるWebデザイナー等、事業成長を加速していけるスタッフが足りていないため、新たな仲間を必要としています。」

ワールドフィットで活躍しているメンバーのベースには、“自発性”と“主体性”がある。物事を自分から進んで行おうとする積極さや自分自身の考えを軸として、問題に取り組む力のあるメンバーが集まった組織ということだ。

「『担当業務だけしかやらない』『自分の仕事だけしていればいい』というのではなく、全ての業務は繋がっていることを理解して、自分に任されている仕事は当然、関わりのある業務についても我が事という意識を持って、できることがないか探し、見つければ動けるメンバーが多いです。当社は仲間を思う気持ちを併せ持っているメンバーが多いので、メンバー同士がギスギスするようなこともありません。また、関わりのあるメンバーが動きやすいように考えながら働けるので、生産性高く仕事に取り組むことができているのだと思います」（中野氏）。

成長ステージにある企業特有の忙しさはあるものの、定時で帰れる日が多く、有給休暇も取得しやすい雰囲気が根付いているのは、効率的な働き方を実践しているメンバーが多い証拠だろう。
「『SDGsな働き方』も当社の特徴です。例えば、今月めちゃくちゃ頑張った反動で次月ダウンしてしまうような無理な働き方はしません。長く、ほど良く働けるよう、いい意味で自分をコントロールできるメンバーばかりですね」（東氏）。

代表や統括といった役職で呼び合うメンバーは一人もおらず、全員がメッセンジャーアプリで繋がっていてメンバーの顔写真スタンプでコミュニケーションを取る等、非常に風通しがいい。自発性と主体性を兼ね備えた人材が働きやすいよう、一人ひとりの決裁権が大きく、実力主義で成果を正当に還元する文化があるのも特徴だ。
「半年に1回、昇進のチャンスがあります。成果を給与にもしっかり反映させていて、『1年頑張って基本給5,000円アップ』といった世界が当たり前と思っている人だと驚くと思います。それに、新しいことを始めるとなった時、それを提案した人にドンと任せるところも。当然、責任が伴いますが、自分の手で新しいものを生み出したり、育てたりする醍醐味が味わえます。もちろん、仲間思いのメンバー達なので、周りも助けてくれますよ。こういった環境に身を置いて、チャンスややりがいを手にしたい人は、是非一緒に働きましょう」（東氏）。