ご入社の経緯をお話しください。
前職時代はWindowsのアプリを自社開発してWEB上で販売する会社に所属し、私はユーザー登録とダウンロード販売を受け付けるWEBシステムの開発を担当していました。13年ぐらいやっていましたが、一緒に立ち上げた知人が辞めるということで、私も別の道を探し始めました。その時にたまたま見つけたのが山陽ファーストです。 面白そうな会社だなと思って応募したら、社長が履歴書のプロフィールをきちんと読んでくださって、「期待していますので是非面接を」と連絡を頂きました。その時、何社か受けていましたが、対応を見ていると、ほとんどの会社が、送付した応募書類をまともに読んでくれていないように感じていましたので、非常に感激しました。 当時、山陽ファーストは四、五人の会社でした。アルバイトで来ていたエンジニアが辞めるタイミングで、引き継げるエンジニアを募集しているところでした。小規模かつ、ざっくばらんな雰囲気が気に入ったことに加えて、オフィスがある上本町は以前から好きな街だったこともあり、迷いなく入社を決めました。 入社から5年経って、システム開発部のメンバーが増えたことから、最も社歴が長い私が部長を務めています。できるだけメンバーそれぞれがやりたいことをできる環境を作っていきたいと思っています。
ハッシュタグキャンペーンツール『タカハッシュ』のサービス名は、高橋さんの名前が由来ですね。開発には随分ご苦労をされたと伺いました。
そうです。山野からInstagramのハッシュタグ自動収集システムが作れないかと相談を受けた時、APIを使うらしいという話を聞いて、それならできるだろうと開発をスタートしたのですが、調べていくうちに、InstagramのAPIを使うには、開発元の許可が必要であることが分かりました。ただ、これが何回申請しても通りませんでした。 申請を通すには、まず、実際にWEBアプリを作る必要があります。その上でどう使うアプリかを説明する動画も作って送る必要もあります。また、申請書類は英語で記述する必要があります。日本語では受け付けてくれません。私は英語が苦手なので、Google翻訳を使って、できるだけ伝わりやすいように工夫しましたが、それでもなかなか通らない。周りに聞いても、WEBサイトで検索しても、申請が通ったという例は数社しか見つかりませんでした。 ただ、実際、ハッシュタグ自動収集のWEBアプリは、既に存在していました。実際、山野がやろうと言い出したのも、知り合いの会社が開発して成功していたのを知ったからです。その知り合いの会社からも色々とアドバイスをしていただいて、3回か4回申請し直したら、ようやく通りました。そういう苦労はありました。
システム開発部のマネジメント方針をお話しください。
山陽ファーストは現在、技術を軸にした会社として発展していくという方針を掲げています。技術力を高めるには基本的には、実践を繰り返しながら勉強していくのが一番だと考えていますので、弊社は未経験者でもすぐに実際の開発案件を与え、プログラムからテストまで一人で完結してもらってきました。元々弊社で発生する開発案件は、1カ月か2カ月あれば、一人で十分にできる小規模なものが多いという背景もあります。 ただ、最近は、チームとして開発業務を行える環境に移行し始めています。一人でできるような案件も、二人でチームを組んで、一人は実装、一人はテスト、そして先輩がレビューといったように、役割分担をしながら、開発を進めるようにしています。 このような体制に移行し始めたのは、エンジニアの人数が増え始めたことがきっかけです。これまでは個々の責務において業務を行ってきましたが、それではミスも減りませんし、スキルも向上しないということが分かってきました。今後、事業を拡大していくには、個人に任せた開発ではなく、あくまでも開発部として仕事をしているという状況を作る必要があると考えました。 このようにチームで業務を進められる体制を作るために、開発部のメンバー同士のコミュニケーションが活性化するような取り組みも行っています。例えば、毎朝、メンバー全員でミーティングをしています。最近どのような勉強をしているのか、何に興味があるのか等、仕事に関係のない話もして、メンバー同士の関係性を深めることで、業務にも良い影響をもたらす効果を狙っています。また、開発メンバーはお酒を飲みませんので、月に一回、ランチミーティングも実施しています。仲が良くなれば、業務を進める上でも円滑なコミュニケーションが図れるようになり仕事もはかどりますし、技術の共有もできるようになるのではないかと考えています。
求職者の方にお伝えしたい魅力をお話しください。
まず弊社の事業内容に関しては、現時点で言えば、InstagramやTwitter等に密接に関わるシステムを作っていますので、若い方にとっては業務システム等に携わるよりも親しみが持てるのではないでしょうか。これまで自社サービスは山野がアイデアを出して、私が一人で開発していましたが、現在は皆で考えて、開発は若い人にできるだけ任せるよう、方針を変えています。 また、大手の製菓会社等のキャンペーンは参加者が、場合によっては何十万人にもなります。そういった大規模なシステム開発案件に携われるのでやりがいは大きいです。 さらに弊社が携わる案件の半分は、直取引のお客様です。エンジニアがお客様とダイレクトにやりとりする機会はほとんどありませんが、営業担当者から、「お客様が使いやすいと言っていた」「便利だと言っていた」と聞くと、すごく嬉しいですね。もちろん、改善のご要望も頂きますが、その場合でもお客様の声が間近に感じられること自体、非常にやりがいを感じます。 それから未整備な環境も、魅力の一つだと思います。出来上がった会社でマニュアル通りに仕事を進めるのではなく、自分のやり方で仕事ができますし、必要があればルールを作っていくこともできます。新しいことにも積極的にチャレンジできますので、ベンチャー気質の方にとっては特に魅力的な環境ではないでしょうか。
求める人物像をお話しください。
システム開発部全体の課題の一つに技術力向上がありますので、経験者の方が欲しいと考えています。私と同じレベルで話ができる方が理想です。最低でも3年間ぐらいは実務経験があり、インフラ、バックエンド、フロントエンド等、一通りのことはできるエンジニアは大歓迎です。 また、きっちりした仕事ができる真面目な方が良いですね。やり始めたら徹底して最後までやりきる、ある意味でオタクのような方にご入社いただければ嬉しいです。 山陽ファーストはシステム開発部を含めて、まだまだ出来上がっていない会社ですので、みんなで一緒に作って行きたいと思います。私自身、大きな会社に身を置いた経験がありませんので、チームメンバーの意見を取り入れながら、試行錯誤しています。教育制度や評価制度等も、試験的に導入を始めていますが、まだまだ確立されたものはありません。開発環境の整備や技術を共有する仕組み等も、これから作っていきたいと思っています。新しい風を吹き込んでいただける方をお待ちしています。